2017/01/18

【菜園長屋】農作業で交流を クリーク・アンド・リバーが賃貸住宅の屋上に構築


 クリーク・アンド・リバーが、東京都大田区でコーディネートした賃貸タウンハウス「菜園長屋」が完成した。屋上菜園を通じた入居者のコミュニティー形成がコンセプトになる。全国賃貸管理ビジネス協会との共同建築プロジェクト「建築士と創る賃貸物件:+3(ミタス)・プロジェクト」の第2弾であり、1月下旬から入居を開始する。

 菜園長屋は6戸で構成する。各戸は3層構造で屋上に9-13㎡の棚田式菜園を設けた。都市部の賃貸住宅でありながら自宅で農業を楽しめる。規模は木造3階建て延べ313㎡。施工はリクレホーム(文京区)が担当した。
 施主のメイショウエステート(大田区)に「地域コミュニティーに貢献する賃貸住宅」という希望があり設計コンペを実施。3者から吉村靖孝建築設計事務所を選んだ。

賃貸タウンハウス「菜園長屋」の外観

 建設地(大田区東六郷3-5)が入り組んだ敷地で共同住宅を建設できず、共用部をもたない長屋形式を採用した。15日に開いた内覧会で吉村靖孝代表は「共用部をもてない弱点を補うため、屋上菜園を交流の場とした。農作業を通じ生活環境の中で建物を身近に感じてほしい」とコンセプトを説明する。
 クリーク・アンド・リバーの鈴木謙一事業開発グループ建築事業部第2セクションマネージャーは「いろいろな工夫が必要な計画だった。施主の要求を読み解き、建築家の力を引き出しながらチャレンジできる場をつくっていきたい」と意気込みを語った。
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