2017/01/18

【トイレ操作パネル】外国人にもわかりやすく! レストルーム工業会が絵記号を共通化


 TOTO、LIXIL、パナソニックなどが加盟する日本レストルーム工業会(喜多村円会長)は17日、加盟各社のトイレ操作パネルの絵記号を統一すると発表した=写真。訪日した外国人観光客が日本のトイレを使用する際に、操作ボタンの意味が分かりにくかったことから取り組んだ。2017年以降に発売する新製品から順次切り替える。

 今回標準化したのは「便ふた開閉」「便器洗浄(大・小)」「乾燥」など8種類の絵記号で、各社のデザイナーが世界各国の記号を参考に、直感的に分かりやすくデザイン性が優れた記号を目指して考案した。瓦林康人観光庁審議官は発表会で「トイレは外国人を迎える大切なインフラ。旅館トイレの洋式改修に補助金を出すなど、オールジャパンで取り組みを後押ししたい」と話した。
 工業会の調査によると、諸外国における温水洗浄便座の認知度は74.5%であるのに対し、使用率は3.6%にとどまっている。喜多村会長は「日本国内で良さを実感してもらい、海外での普及促進につなげたい」と話した。
 工業会では、海外向けの製品についても積極的に切り替える方針だ。ISO規格の「機器装置用図記号」にも登録申請を準備中で、登録された場合には、トイレの標準記号として世界初の登録となる。
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