2017/01/11

【工始祭】白山神社で古式ゆかしく安全祈願 新潟建産連


 新潟県建設産業団体連合会(植木義明会長)は10日、新潟市中央区の白山神社で、全国でも珍しい「工始祭(たくみはじめさい)」を行った=写真。古式ゆかしい装束をまとった工匠たちが釿(ちょうな)など古来の用具を使い、伝統的な儀式を神前で披露した後、各団体の代表らが玉ぐしをささげ、ことし1年の安全と業界の隆盛を祈願した。

 拝殿中央には御木が設えられ、新潟市建築組合連合会の8人の工匠が曲尺、墨指、釿の「三器」などの古来の用具を伝統的作法で扱い、鋸ノ儀(のこぎりのぎ)、墨指し(すみさし)・墨付ノ儀(すみつけのぎ)、釿打ノ儀(ちょうなうちのぎ)、鉋ノ儀(かんなのぎ)、槌打ノ儀(つちうちのぎ)の順に、荘厳な動作で古式にのっとって儀式を進め、越後工匠の気迫を披露した。
 祭事終了後には、北陸地方整備局の中神陽一局長があいさつ。工事の安全を祈願するとともに、自然災害への対応に謝意を表した上で、「県民と地域の安全・安心の確保に向け、引き続きお力添えいただきたい」と述べた。
 続いて、直会(なおらい)へと移った。席上、植木会長は事業量の大幅な落ち込みから「(2016年は)非常に厳しい年だった」と振り返りながら、17年は改正品確法(公共工事品質確保促進法)の運用指針がより一層浸透し、「適正利潤の確保、平準化、週休2日が推進され、生産性と就労環境の向上が感じられれば」と期待を寄せた。
 また、地域建設企業が10年後も魅力ある産業として存続するために、「安全教育を徹底し、若年者が安心して働ける現場も構築しなければならない」と加えた。
 来賓として、新潟県の美寺寿人土木部長らが祝辞を寄せた後、列席者全員で乾杯した。
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