2016/12/02

【博多駅前陥没】セメント500tを30時間供給! 「オール福岡」の一翼担った麻生セメント


 麻生セメントは、福岡市の地下鉄工事における道路陥没事故の早期復旧を可能にした「流動化処理土」による埋め戻し処理において、原料となるセメントの大半に相当する400-500tをジャストインタイムで供給した。

 作業が始まったのは事故発生から約9時間後の11月8日午後2時30分。流動化処理土の製造技術を有する2社が同社のユーザーであったことから、復旧工事当初から同社社員1人がユーザーのもとに駐在し、製造プラントの稼働・出荷状況を逐次確認。現場での作業状況も同時に把握しつつ、同社の配車担当2人と連携して納入時間のタイミングを調整しつつ、同社発祥の地にある田川工場(福岡県田川市)から出荷した。
 現場作業は一切の遅滞なく約30時間にわたって継続され、9日の午後7時40分には地表面からマイナス3mまで埋め戻しを完了。事故発生から1週間後の15日総早朝には通行再開となった。同社は「セメントを一切切らさずに納品するための車両確保に最も苦戦した」としているが、「このような大きな出来事に対してオール福岡の一翼を担い、できる限りの協力と貢献ができたことを喜ばしく誇りに思う」としている。
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