2016/09/30

【NIPPO】カバー式反射材で安全チョッキも兼ねる! サポートウエア「rakunie」導入


 NIPPOは、労働環境改善への取り組みを推進する。舗装現場や合材工場で働く作業員の負担軽減を目的に、消防車両事業などを手掛けるモリタホールディングスが開発した腰部サポートウエア「rakunie(ラクニエ)」の導入を始めた。ラクニエ専用のカバー式反射材も実用化したため安全チョッキの併用が不要となったほか、夜間の視認性向上も実現した。今後、NIPPPOは各現場や合材工場などへのさらなる導入を進めていく。

 ラクニエは前屈時の背中の伸びで発生する弾性生地の張力で、腰を支える筋肉の負担を平均17%程度軽減する。約250グラムと軽量で、30秒で着脱できる。2012年に発売され、これまで農業や物流など多分野で約1万2000着の販売実績がある。
 舗装作業時は中腰でのレーキ作業やスコップ作業のほか、しゃがみこんでのマーキング作業、建設機械の運転などさまざまな作業姿勢を取っており、腰部への負担が大きかった。14年度から労働者の疲労軽減対策に取り組んでいたNIPPOは、舗装工や製品製造、品質管理の試験業務などに携わる約50人でさまざまな疲労軽減スーツの試着評価を実施。その結果、着用感や着脱の手間が少なく、疲労軽減機能のあるラクニエの採用を決めた。
 特に合材工場では常温合材の袋詰めや積み込み作業のほか、1袋20㎏の常温合材を1人で1日約300-400袋ほどトラックに運搬することもあり、試験導入でラクニエの疲労軽減効果が認められた。
 屋外の作業では安全チョッキの着用が義務付けられており、ラクニエとの併用による煩わしさや暑苦しさが課題だった。そのため、NIPPOはモリタホールディングスにラクニエへの再帰反射機能付加を提案。共同で現場検証を進め、面ファスナーで後付けできるラクニエ用のカバー式専用反射材を実用化した。
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