2016/09/16

【JR東日本】「北斗星」のベッド再利用したホステルなど低コスト宿泊事業を展開


 東日本旅客鉄道(JR東日本)とジェイアール東日本都市開発は、急増している訪日外国人旅行者に向けた2つの新たな宿泊施設を開発する。12月中旬にオープンする寝台特急「北斗星」のベッドなど実車パーツを内装に再利用したホステル「Train Hostel(トレイン・ホステル)北斗星」と、2017年7月開業予定の女性専用カプセルホテル「(仮称)神田カプセルホテル」で、低コストで気軽に長期宿泊ができるようにする。写真は利用する実車パーツ(2段ベッド)のイメージ

運行廃止となった「北斗星」の実車パーツを内装に再利用、寝台列車の空間作りを取り入れる

 トレイン・ホステル北斗星は、総武線快速馬喰町駅に直結した東京都中央区の既存ビル(SRC・RC造7階建て延べ693㎡)を取得し、「旅の道中が楽しくなるホステル」を目指して簡易宿所に用途変更する改修工事を進めている。3-5階がホステルで、運行廃止となった「北斗星」の2段ベッドや個室寝台の一部実車パーツを内装に再利用し、細部にまでこだわった寝台列車の空間づくりを取り入れる。一部個室タイプを含めてドミトリー式2段ベッドを計78ベッド設ける。1階はフロント、2階はラウンジ・ホステル、6階にシャワー・ランドリーを配置する。

ホステル内部「2段ベッドタイプ」イメージ

 12月中旬にオープンし、千葉、山梨県などで宿泊事業を展開するR・prokecty(千葉県鋸南町)が運営する。

神田カプセルホテルの居室イメージ

 一方、神田カプセルホテルは、JR神田駅に近い千代田区鍛冶町2-16-51のJR東日本社有地103㎡に、S造7階建て延べ498㎡規模で計画。宿泊人数は70ユニットで、女性向けビジネスユースの利用も想定している。今月内に着工し、17年6月に完成、7月オープンを予定している。京都、仙台、成田空港などでデザイン性の高いカプセルホテルを展開するナインアワーズ(港区)が運営する。
 両施設は、訪日外国人旅行者の交流拠点として、東北地方を中心とした東日本各地の情報を発信し、各地への旅行需要を喚起する。
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