2016/08/28

【2016夏休み特集】来年のご参考に…建築・建設・土木のイベント記事ご紹介![7]

■研究所でコンクリート練りを体験! 不思議いっぱいの戸田建設筑波技研
戸田建設は、茨城県つくば市と市教育委員会が夏休み期間中に市内の指定研究機関を見学・体験しながら回る「つくばちびっ子博士2016」に協力し、同社研究施設を小中学生39人とその保護者29人に公開した。

 5日の施設公開では、実際にコンクリートを練り混ぜて自分の手形をつくる「コンクリートでものづくり体験」、音に音を重ね合わせて工事用重機騒音を消す「音の不思議体験」、地震による液状化で建物模型が沈む現象や耐震・制振・免震の揺れ方の違いを知る「地震と建物の科学体験」を実施した。

■「専門高メッセ」で内装体験が中学生に人気! 新潟建協、建専連が出展

人気だったタイル張り体験

 新潟県教育委員会などによる「2016年度県立専門高校メッセ」が23日、新潟市中央区の朱鷺メッセで開かれた。昨年度と同様に建設業団体は、新潟県建設業協会(植木義明会長)と新潟県建設専門工事業団体連合会(近喜男会長)が出展。高校生の若い力に負けじと、来場した中学生やその保護者にものづくりの魅力を発信していた。
 同メッセは午前と午後の2部制。第1部の開会式では、池田幸博県教育長が「次代を担う中学生、高校生は学びの楽しさを知ることが非常に重要。卒業後の進路を描きながら、多くのブースを巡ってほしい」と述べた。
 続いて、専門高校の代表者が農業、工業、商業各科の特色を紹介。新潟工高の生徒は「ものづくりはひとづくり」と力を込めた。
 今回は32の専門高校のほか、県内の専門学校、大学などが参加。企業ブースでも企業、団体が趣向を凝らした取り組みを展開した。

新潟建協のブース

 新潟建協は、動画共有サイト「You Tube(ユーチューブ)」で配信している、自主制作したPR用アニメCM(コマーシャル)を放映するとともに、パンフレットを使いながら、有事での業界の役割などを積極的に伝えていた。
 新潟建専連では、新潟県室内装飾事業協同組合がPタイルや長尺シート、壁クロスの張り込み実演、体験を実施。職人技に触れられるまたとない機会とあって、多くの中学生が足を止めていた。
 専門高校メッセは、工業科などの県内専門高校が一堂に会し、中学生とその保護者に日ごろの教育成果を披露するのが狙い。専門学科への理解を深めてもらうとともに、将来設計を描きやすくするため、建設業、製造業などの民間企業も参加している。毎年1000人以上が来場している。

■大人の方が興奮!地震、降雨の両体験車が大人気! 北陸地整初の見学デー

大人の方が怖かった地震体験車

 北陸地方整備局は19日、新潟市中央区にある庁舎、構内を一般開放する「北陸地方整備局見学デー」を開催した。夏休み期間中とあって親子連れを中心に、多くの市民が参加。同局の業務に“見て、触れて、知る”ことで、国土交通行政の重要性について理解を深めた。
 同局の駐車場には体験コーナーとして、対策本部車、照明車、Ku-SATII(衛星小型画像伝送装置)などの災害対策車両、液状化実験装置などを設置した。特に人気だったのが地震、降雨の両体験車で、その揺れや雨量には大人も驚きを隠せず、子どもたちから「ママ、うるさすぎ」と逆に注意されるほどだった。
 また、建設機械ラジコンや船のおもちゃを浮かべた水路模型に子どもが殺到。同局の職員は待ち時間を活用して、社会インフラの歴史や効果などを説明していた。

北陸地整庁舎の屋上見学

 庁内では屋上見学を実施。普段訪れることのできない場所からの眺めは格別だったようで、参加者は新潟駅や上越新幹線、デンカビッグスワンスタジアムなど市街地の風景を写真に収めていた。
 このほか、災害対策室や災害情報解説室(記者会見室)に足を運んだほか、高齢者疑似体験を通じバリアフリー機能の役割を学んだ。
 今回の取り組みは同局の仕事を広く発信するのが狙いで、初めての試み。子ども約80人、大人約70人の計約150人が参加した。

■プリキュアが出てくる建物作ってる…! けんせつ小町活躍現場@東映アニメ進大泉スタジオ

とび体験コーナーでハーネスを装着

 日本建設業連合会(中村満義会長)は24日、東京都練馬区で清水建設の設計施工によって建設が進む「(仮称)東映アニメーション新大泉スタジオ計画」の建設現場で、「けんせつ小町活躍現場見学会」を開いた。見学会には小学生など15人と保護者の計28人が参加。免震体験車では、免震装置によって地震の揺れが大きく軽減することを体感した。
 見学会の冒頭、日建連の竹島克朗常務執行役は「建設業は家や病院、ダムなどをつくる大事な仕事をしている。最近は女性が働きやすい環境も整ってきている。見学会をきっかけに将来、建設業に就職してもらえればうれしい」とあいさつした。
 工事概要説明後、参加者は3班に分かれて現場を見学。普段は見ることができない地下階で実際に免震ゴムに触れるなど貴重な体験をした。とび体験コーナーでは、特設足場に登ったり、重いハーネスを身に付けたりして現場での仕事を身をもって学んだ。
 参加者を案内した清水建設の蒔苗沢子さんは「普段は見ることができない現場を実際に見てもらったり、体験してもらうことが大切だと感じた」と感想を述べた。
 施設は免震構造を採用。規模はS造(CFT工法)地下1階地上4階建て延べ9561㎡。2017年夏の竣工を予定している。

■機械に乗って触ってものづくりの魅力体験 宮城建協と県が閖上漁港で見学会

建設機械に試乗

 宮城県と県建設業協会(千葉嘉春会長)は、名取市内の閖上漁港広浦橋下部工工事(施工=熱海建設)の現場で親子現場見学会を開いた。
 夏休みの思い出づくりとともに建設業の役割や大切さを感じてもらおうと、両機関が共同で企画。一般公募で参加者を募った結果、幼稚園児から小学校5年生までの児童あわせて14人とその保護者が参加した。
 子どもたちは、建設機械に試乗したり、測量機器に触れたりしながら、ものづくりの魅力の一端を味わった。

■作業と一緒に熱中症対策も体験! けんせつ小町活躍現場@長崎県庁舎新築

さまざまな作業を体験

 日本建設業連合会(中村満義会長)は23日、国土交通省後援のもと長崎市内で建設が進む長崎県庁舎行政棟新築工事(建築施工=鹿島・上滝・堀内組JV)の現場で「けんせつ小町活躍現場見学会」を開いた。小中学生を対象に、長崎県と福岡県内から親子46人が参加し、女性技術者の指導を受け建設業の仕事を体験した。
  同見学会は、「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」の一環として2015年度から始まった。ことしは全国15カ所で実施している。九州では長崎県庁舎の工事現場で働く女性技術者4人が参加した。
 冒頭、同工事事務所の大須賀太一所長が「普段仮囲いで見えない現場で働く女性の活躍を見て建設業に興味を持ってほしい」とあいさつし、女性技術者の紹介を行った後、女性技術者を代表して鹿島の岡崎景子さんが現場概要を説明した。
 現場は、いくつかのブースに区切られ、最初に配られた3枚綴りのチケットと引き替えに塗装や電気配線、高所作業車などを体験した。各所には熱中症対策として水分の補給所やかき氷を食べる場所が設けられ、子どもたちはうれしそうに体験した。
 現場概要を説明した入社6年目の岡崎さんはこの現場で4件目。高校時代にテレビでイラン地震で建物が倒壊する映像を見て地震に強い建物をつくりたいと建設業界を志したという。男の仕事だと思われている建設業界での女性の進出について「女性が働きやすいように、男女別の更衣室やトイレなどの環境改善が業界全体で行われている」と話した。見学に来た子どもたちについては「体験を通してものづくりが楽しいと思った人に業界に入ってほしい」と述べた。
 見学した長崎県庁舎行政棟は、規模がRC造8階建て延べ4万6564㎡。建設地は尾上町13-1ほか。14年12月に着工し、現在は3、4階部分の躯体工事を行っている。進捗率は43%に達し、17年9月の完了を目指している。

■若手技術者の熱いメッセージ受け取れ! 和歌山工高生が合庁工事を見学


近畿地整の「魅せる!現場」企画

 近畿地方整備局営繕部保全指導・監督室は23日、同局が和歌山市で建設を進めている和歌山地方合同庁舎新築工事(建築工事=東急建設)の現場で見学会を開いた。同局が展開する「魅せる!現場」として企画、和歌山県立和歌山工業高校2年乙組の生徒ら約40人が参加、大規模建築工事のスケールの大きさを体感したほか、現場の若手技術者がメッセージも伝えた。
 冒頭、同室の林直人室長が「普段は学校で勉強していると思うが、実際に現場を自分の目で見て、これまで以上に興味を持ったり技術者の仕事について知ってもらいたい。また、建物を完成させるためには設計から施工まで多くの人がかかわっている。力を合わせ、心を1つにして取り組んでいるところも感じてもらえたらうれしい」とあいさつした。
 設計趣旨および工事の進捗状況についての説明の後、同工事作業所の木村春喜所長らの案内で現場を見て回った。現場ではクレーン作業が進められる中、地下部分の鉄骨の柱や梁の工事などを見学した。熱中症対策として常備しているかき氷もふるまわれた。
 見学後は、東急建設の職員で入社3年目の相星光さんが現在の仕事の内容やものづくりに対する思いをメッセージとして伝えた。
 和歌山地方合同庁舎は、分散している各官署を集約し、迅速かつ効率の良い行政サービスの提供を実現するための施設として整備する。昨年10月に工事着手した。2017年10月末の完成を目指している。

■お父さん、お母さんがつくってるバスダクトって? 共同カイテックで職場見学ツアー


 共同カイテック(本社・東京都渋谷区、吉田建社長)は25日、神奈川県大和市の神奈川技術センターで、夏休みを利用した「お父さんの職場見学ツアー」を開いた。従業員の子ども(小学生)10人が参加し、バスダクトやOAフロアの製造工程などを見て、仕事への理解を深めていた。将来的には地域住民と交流を深められるように、気軽に参加できる見学ツアーの開催も計画している。
 冒頭、吉田社長は、「お父さん、お母さんがどんなものをつくっているのか、どういう会社に勤めているのかを、きょうは見てもらいたい。普段はなかなか見られない製品なので貴重なチャンスだと思う。夏休みの自由研究にもなる。半日という短い時間だが安全に注意しながら楽しんでほしい」とあいさつした。


 今回のツアーは、「お父さんの仕事を見学したい」という従業員家族の要望に応え、夏休みを利用して初開催した。同センターは、バスダクトの一貫生産工場として1961年に稼働を開始した。現在では3事業部における各種製品の見学や施工体験が可能な施設となっている。約170人が勤務している。
 同日は、国内シェアナンバーワンを誇る電力幹線システム「バスダクト」を始め、OAフロア、屋上緑化などの説明を受けた後、製品展示室やバスダクトなどの製造工程を見学した。終了後には家族そろっての昼食会も行った。

■普通科生徒がインターンシップで建設業を体験! 札幌医科大施設建築現場



 札幌商工会議所は24日、札幌建設業協会と岩田地崎建設の協力を得て、札幌市中央区の札幌医科大学教育研究施設I改築1工区現場にインターンシップ(就業体験)で札幌清田高校普通科2年の本田菜奈佳さんと山田夏穂さんの受け入れを実施した。現地では岩田地崎建設の村田靖現場代理人が対応。2人は現場の作業状況や工事の工程などの現場実習を受け、建設業の仕事を実体験した。
 同現場の敷地内に入り、山田さんも「1つのものをつくるのに多くの職種がかかわっていることに驚いた。将来は建設業に携わってみたい」と話し、本田さんは「現場での工事の進め方を体験できて良い経験になった」と目を輝かせ、現場の説明に熱心に耳を傾けた。村田現場代理人は「建設業に目を向けて、興味を持ってもらえればと思う。将来の就職に役立ててほしい」とアドバイスした。 
 インターンシップ開催は昨年に続き2年目となり、今年度は3回にわたって高校生38人を会員企業12社の現場で受け入れる。参加校は、札幌清田高校、札幌藻岩高校、札幌平岸高校、札幌新川高校、札幌旭丘高校の5校、受け入れ企業は岩田地崎建設、伊藤組土建、北土建設、中山組、板谷土建、北海土木工業、玉川組、田中組、藤井工務店、丸彦渡辺建設、宮坂建設工業、杉原建設となっている。

■子どもにものづくりの楽しさ伝えて! 教職員・教育関係学部生に現場見学会



 日本建設業連合会中部支部(岩川千行支部長)は24日、小中学校の教職員・教育関係学部の学生を対象に、「子どもたちに話して欲しい『けんせつの現場見学会』」を開催した=。参加した7人の教職員らを名古屋市内で建設中の土木、建築それぞれ1現場に案内した。
 ささしまライブ24地区で竹中工務店が施工中のグローバルゲート(沢井広隆総括作業所長、吉口勝史作業所長)を案内し、ウエスト棟の8階と28階、中庭で、建物に広いスペースを確保するための構造的工夫や災害時に地震力を吸収するブロードバンド耐震の仕組みなどを参加者に解説した。
 続いて、安藤ハザマ・西武建設・山越JVの施工で、5日にシールドマシンが目標地点に到達した中村中部雨水幹線(堀切一夫作業所長、伊藤寛基副所長)の現場を案内した。
 参加者は普段踏み入れることのできない地下空間で、マシンの精度や泥土の処分方法などについて質問した。参加者のうち、公立中学校で技術を教える教員は「教壇で、子どもたちにものづくりの楽しさを伝える橋渡しをしたい」と話していた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿