2016/03/26

【素材NOW】マジックテープでも固定可能! 厚さわずか20mmの導光板LED照明 クラレ


 「美術館や博物館をターゲットにしたい」と、クラレ新事業開発本部成形部材事業推進部の平井政至氏は、超薄型の導光板LED(発光ダイオード)照明を指差す。板厚さわずか3mm。埋め込み穴を必要としない簡単施工も売りの1つだ。既に愛媛県の西条中央病院に導入されるなど、導入事例も出始めている。

 アクリル導光板は端部にLEDモジュールを配置し、その光を板内に入射させ、内部で反射させることで光を均一に面発光させる。通常の板厚さは5mm程度だが、3mmに抑えた。しかも照明器具としては高さを20mm以内に抑えられるほか、軽量であるためにボルトやマジックテープで固定することも可能だ。
 取り付け穴の施工が不要であることから、導入場所は多岐にわたる。競争のし烈な照明器具マーケットだが、特にニーズが高そうな美術館や博物館への売り込みを始めた。同社は月1000台の販売を目標に「5年後には導光板として10億円の売上げを目指す」(平井氏)という。
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