2015/11/07

【現場研修会】100年がかりの緑化現場も! 兵庫工業高と科学技術高生56人が土木の魅力体験


 兵庫県は10月29日、建設業魅力アップ現場研修会を開いた。県立兵庫工業高校と神戸市立科学技術高校の生徒計56人が参加し、ダイナミックな土木事業の醍醐味を味わった。

 参加したのは兵庫工業高校環境工学科の2年生34人と科学技術高校都市工学科2年生の22人。新名神高速道路道場トンネル工事(神戸市北区)の現場や尼崎の森中央緑地(尼崎市扇町)、仁川百合野町地すべり資料館(西宮市仁川百合野町)などを見学した。
 尼崎の森中央緑地では、「尼崎21世紀の森構想」と銘打ち、神戸製鋼の工場跡地(約30ha)を100年掛かりで緑化する取り組みを行っている。
 北側の第1工区(6.9ha)は先導的地区に位置付け、屋内プールやフットサルグラウンドなどを整備し、06年度にオープンしている。第2工区(12ha)は現在緑化整備中で、17年度の完了を予定。臨海部の第3工区(10.2ha)は23年度以降に終了する予定だ。
 研修会では、兵庫県阪神南県民センター尼崎港管理事務所の古家寛之課長補佐が事業概要を説明し、その後現場を見学した。
 参加した生徒は「座学では分からないスケールの大きさを感じた」「土木の現場はもっと汚く大雑把と思っていたが、とてもきれいで緻密な作業をしていた」「卒業後は高速道路会社かゼネコンに就職したい」と興奮気味に話していた。
 この研修会は、県や業界団体、工業系教育機関などで構成する「兵庫県建設業魅力アップ協議会」事業の一環として開いた。今月も県立龍野北高校と県立上郡高校の生徒を対象に実施する予定だ。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿