2015/10/14

【伊東豊雄】「自然とともにどう生きるか」が21世紀の建築 日本工学院で講演


 日本工学院八王子専門学校は11日、東京都八王子市の同校八王子キャンパスで建築家の伊東豊雄氏を招き、講演会「地域から生まれる建築」を開いた=写真。建築やデザインを学ぶ学生と卒業生が参加し、熱心に耳を傾けた。

 伊東氏は、東日本大震災の被災地支援活動の建築プロジェクト「みんなの家」の取り組みについて紹介し、「シンプルな箱をつくった方が美しいという20世紀の建築は終わった。21世紀は自然とともにどう生きるか、若い人たちと一緒に考えてつくりたい」と復興支援を通じて感じた思いを学生たちに伝えた。


 また、愛媛県今治市の大三島で取り組んでいる活動について、「自然に近づいて、感じる建築をつくるかことができるかがテーマだ。地方を元気にする方法を考えている」と講演会のテーマである地域から生まれる建築の意図について説明した。
 学生からは、アイデアはどう考え出しているのか、苦労したことは何かといった質問が上がり、伊東氏は時にユーモアを交えながら答えた。最後に「ものをつくらなければ建築は語れない」と学生たちにエールを送った。
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