2015/08/31

【意見交換会】「歴史に残る、誇りある仕事」を普通高にアピール 石川建協

石川県建設業協会は28日、同県七尾市にある県立七尾東雲高校の生徒との意見交換会を開いた=写真。同建協では県内の工業高校など建設系の高校生と意見交換を重ねてきたが、建設系学科以外でも建設業界への入職事例が少なくない実態を踏まえ、今回初めて建設系以外の高校生と意見交換した。

 同校の総合経営学科の2年生43人が対象で、協会からは七尾鹿島建設業協会と羽咋郡市建設業協会の役員や、県建設業協会青年委員会の幹部らが参加。県職員もオブザーバーで出席した。
 建協が作成したビデオなどによる建設業の仕事内容の説明に続いて行われた意見交換では、進路や建設業に対するイメージなどについての質問に生徒からはほとんど反応が返らず、業を煮やした協会役員が「社会に出たら、コミュニケーションを積極的にとっていくことが不可欠だ」などと、「元気のよい意思表示」を求める場面もあった。
 羽咋郡市協会の小倉淳会長は「われわれは歴史に残る仕事をしており、誇りを持ってやっている。待遇も良くなっている」とエールを送った。七尾鹿島協会の田村行利会長は「わたし自身、商業高校卒だ。社会に出ればチームで仕事をする。必要なのはコミュニケーション能力だ」と訴えた。
 いまひとつ反応の乏しい生徒を代弁し、担当教諭が「この学科の生徒の大半は目標が定まっていない。これから覚悟を持って進路を決めていくので期待していただきたい。建設業からの求人が増えているので学校としても考えていきたい」と語った。最後に県協会青年委員会の女性委員が「若い人にぜひ入職してほしいとの思いで意見交換会を開いた。きょう、家に帰ったらこのことを家族で話題にしてみてほしい」と呼び掛けた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿