2015/08/26

【復興特別版】「アマリン」も式典参加! 昼夜施工で前倒し貫通させた盛岡-久慈の案内トンネル

岩手県が、復興支援道路の一環として久慈市山形町に築造している一般国道281号(仮称)案内トンネルが18日に貫通した。2016年5月の完成を目指す。竹中土木・福田組・矢作建設工業JVが施工している。

 国道281号は、盛岡市から久慈市に至る延長約112㎞の幹線道路で、重要港湾の久慈港と県内陸部を結ぶアクセス道路となっている。転院を目的とする救急搬送の主要ルートとしても利用されている。
 久慈市山形町川井沼袋から戸呂町口の間に至る案内地区の現道は、急カーブや落石・崩落対策が必要な個所が多い交通の難所。このため、災害に強い交通ネットワークの構築に向け、案内工区(2100m)の主要構造物として同トンネルを整備する。
 トンネル延長は1150m、NATM。掘削には14年6月から着手した。西側坑口から片押しで掘り進め、同7月からは昼夜施工を導入してスピードアップしたことで、当初予定より約2カ月早く貫通させた。
 トンネルを含む案内工区が開通すれば、救急医療面のほか、住民の通勤・通学支援、荷崩れ防止や定時性の確保などにも効果があると期待されている。工区全体の開通予定は17年度を予定している。
 式典には、発注者や工事関係者ら約120人が出席。貫通点の通り初めや鏡割りなどを行い、待望の貫通を盛大に祝った。
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