2015/07/21

【建設現場向けツール】ゲリラ豪雨も落雷も風も波も予報! 日本気象が「お天気クラウド」

民間気象会社の日本気象(本社・大阪市)は、建設現場向け気象対策ツール「お天気クラウド」のサービス提供を開始した。エリア、時間ごとに細かく予報を提供できるのが特徴で、10日先まで3時間ごとの予報も可能だ。このほか、ゲリラ豪雨や落雷などが近づくと電子メールで通知することもできる。現場での効率的な施工管理、安全性の向上が期待できるサービスで、竹中工務店が監修している。今後3年間で延べ3000現場での導入を目指す。

 各種予報は、タブレットやスマートフォンで受け取ることができる。無料の気象情報サービスが5㎞メッシュの市町村単位での予報を提供するのに対し、お天気クラウドはさらに細かい1㎞メッシュの住所番地レベルで提供する。予報時間も細かく、3日先までの予報は1時間単位、10日先までは3時間単位で提供するため、現場での工程管理に役立つ。
 ゲリラ豪雨や落雷については、現場から半径5㎞以内などあらかじめ設定した距離に近づくと電子メールで通報する。このほか、高さ200mといった高層建築現場向けの風予報、港湾現場での波予報など、多様なニーズにも対応している。
 監修した竹中工務店の現場で先行導入し、改善点などをサービスに反映させている。同社が施工した超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市)の現場でも雷対策などに活用した。
 価格は、1現場当たり5000-7000円で、防災メールや安否確認など付加機能によって異なる。建設現場だけでなく、ビルメンテナンスや施設管理など幅広い場面での活用を見込んでいる。
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