2015/07/15

【土木学会東北】「女性ならでは」を生かす場面ある 交流サロンに女性技術者20人が参加

土木に携わる女性技術者や行政・公共企業体担当者らの情報交換の場となる「若手土木技術者交流サロン」が10日、仙台市内で開かれた=写真。結婚・出産といった人生の節目を乗り越えながら、第一線で働く女性たちが仕事に対する思いや、日ごろの悩みなどを語った。

 同サロンは土木界で絶対数の少ない女性技術者および若手技術者が、職場の垣根を越えて情報交換・意見交換できる場を提供しようと、土木学会東北支部と土木技術者女性の会が企画した。
 この日は国や自治体、公共企業体、ゼネコン、建設コンサルタント企業などで働く女性技術者ら約20人が参加した。
 東日本旅客鉄道東北工事事務所の高橋紗希子さんと前田建設東北支店の島村亜紀子さんが、土木技術者を志した理由や入社から現在までの経歴などを紹介した。
 高橋さんは「家族や職場の上司・同僚のサポートが不可欠。男女、年齢を問わず、お互いを尊重していくことが大切だ」と語った。
 岩手県大槌町で復興事業に携わっている島村さんは「地元説明がスムーズに進むなど、土木に女性がかかわるメリットは少なくない。今後は、一般の人たちに土木に対する理解を深めてもらう活動をしていきたい」と述べた。
 この後、参加者の自己紹介やフリートーキングがあった。土木技術者女性の会の渡辺弘子副会長は「今回は初めてのサロンだったが、約20人の女性が参加してくれた。今秋には現場見学会も予定している。今後も定期的にサロンを開催し、交流を深めていきたい」と話している。
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