2015/04/06

【働きかた】三井住友建設職長会、初の女性会長誕生! 職長歴20年の佐藤靖子さん

三井住友建設の職長会で初となる女性の会長が誕生した。同社横浜支店が施工する『(仮称)北山田5丁目計画 ライオンズマンション港北ニュータウンローレルコート新築工事』で前任者から大役を受け継ぎ、3月から現場を取り仕切っている。旧知の仲間と連携を深めながら、安全の取り組みを徹底し、「エンドユーザーが満足する建物を引き渡したい」と意欲を燃やしている。

 職人の手伝いがきっかけとなって塗装業の世界に。友人の父親が塗装業を営んでいたこともあり、違和感なく飛び込んだ。当初は現場に入ることも許されなかったというが、当時の親方の尽力によって徐々に間口が広がる。「ここまで長く働けたのは周りの人の理解と協力があってこそ」と深く感謝している。
 職長となって約20年。“男の職場”で長年継続できたのは「究極の負けず嫌い」と自己分析も。最近は『けんせつ小町』の活躍が脚光を浴びるなど建設業界も女性のキャリア促進に前向きになってきた。とはいえ「確かに現場で女性を見かけるようになってきたが、いまだに女性の職長は見たことがない」という。
 今後さらに女性活用が広がれば「現場の雰囲気が和む」と期待を寄せる。顧客の生活空間を始め、あらゆる環境で作業がしやすいように「女性のチームをつくれたらいいなと思っている」と将来の夢を描く。
(さとう・やすこ)前職は、スポーツクラブで体操を教えていた。それだけに「体力は男の人に負けない自信があります」とほほ笑む。神奈川県鎌倉市出身。
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