建設産業界の日刊全国紙「建設通信新聞」

このブログの記事も、建設通信新聞が基本となっています。日本有数の建設専門クオリティーペーパーです。ぜひニュースサイトを訪ねてみて下さい。

まったく新しい建設情報サイト 「建設通信新聞Digital」

これまでの常識を覆す。建設関連情報統合サイトです。ニュースの全量配信、電子版、行政資料キャビネット、トップインタビューなど盛りだくさんの内容が詰まっています。

建設通信新聞社Facebook

言わずとしれたFacebook。ユーザー交流の場です。おたずね下さい。

建設通信新聞社発行の書籍群

建設通信新聞が発行している各種書籍です。『建設人ハンドブック2014年版 建築・土木界の時事解説』『建設業の安全衛生法令用語検索エンジン 用語の意味、適用条文、公示、告示、通達がわかる!』『建設業 社会保険未加入問題Q&A』などベストセラーも

建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2015/03/31

【復興特別版】気仙沼公民館446人の“奇跡のリレー”描く『救出』 猪瀬直樹氏に聞く

4年前の3月11日。当時、東京都副知事を務めていた作家の猪瀬直樹氏は、自身のツイッターアカウントに転送された、たった124文字のメッセージに目をとめる。宮城県気仙沼市中央公民館に子ども十数人が取り残されているという。東京消防庁の防災部長と協議し、翌朝に東京都のヘリを派遣すると、446人もの人々が懸命に生きようとしていた。ことし1月に出版されたこの『救出』は、猪瀬氏が副知事時代、実際に体験した救出劇をつづったドキュメントだ。

【建築】地元産木材でぬくもりある校舎 群馬県中之条小学校普通教室棟

群馬県中之条町が進めてきた中之条小学校普通教室棟が完成し、29日に竣工式が現地で開かれた。規模は、RC造3階建て延べ4266㎡。地元産木材をふんだんに使用し、温かみのある校舎に仕上がっている。設計・監理は安井建築設計事務所、施工は、建築が池原工業・千島工務店・唐沢工務店JV、電気設備は角田電気工事、機械設備はヤマトが担当した。

【舞浜駅】ベビーカーも安心! 30人乗りエレベーター設置で混雑解消

9人乗りのエレベーターが1基しかなく、ベビーカーを使う駅利用者でホーム上に長蛇の列が発生していたJR京葉線舞浜駅に、東日本旅客鉄道(JR東日本)管内でも最大規模の30人乗りエレベーターが設置された。施工は東鉄工業千葉支店が担当。既に使用を始めており、混雑緩和と、利便性向上に効果を発揮している。

2015/03/30

【インタビュー】東京の「都市力」アップには何が必要か 森記念財団・西尾 茂紀氏に聞く

日本の国際競争力を高めるには、中核となる東京の都市力アップが不可欠だ。老朽都住、空き家を一挙に解決森記念財団都市整備研究所の西尾茂紀上級研究員は『2030年の東京part3』を提言、高齢者が増え若者が減るシニア・シフト問題が、東京でも深刻化する前にいまから手を打たなければ間に合わないと指摘する。強度不足や老朽化で建て替えが迫られる都営住宅と、さらに増加が見込まれる民間の空き家賃貸の問題を、一挙に解決できるという。その内容とは。

【御堂筋アイデアコンペ】最優秀に丸子さん(竹中工務店) そぞろ歩く「実現可能性」評価


日本建築協会(香西喜八郎会長)は25日、2017年に迎える創立100周年の記念事業の一環として開催していたアイデアコンペ「『続ええとこ』そぞろ歩く御堂筋」の表彰式を大阪市内で開いた。最優秀賞には丸子勇人さん(竹中工務店)の「PATCHWORK LINE」=画像=、優秀賞には中村美香さん(広島女学院大学大学院人間生活学研究科生活文化学専攻)の「Happy Birthday dear A building!」など5点を選んだ。

2015/03/29

【現場の逸品】構造物の塗膜を数時間で除去! 航空機技術から開発した「EPP工法」

「翌日には塗膜が浮き上がり、コテで簡単に取り除くことができる」と、JFEエンジニアリング橋梁事業部営業部の平本高志開発営業室長は、水性塗膜剥離剤『エコ・ペイント・ピーリング(EPP)工法』の効果を説明する。受注した橋梁補修工事の塗装塗り替え作業用に導入したが、驚くほどの剥離効果に日本の独占販売権を取得し、1年前から外販に乗り出した。採用数は現時点で17件に達し、このうち14件が他社の施工する補修工事に採用されている。

【等々力陸上競技場】点灯電力3割減も鮮やかな色で競技演出 東芝ライテックのLED投光器

等々力陸上競技場(川崎市)のメーンスタジアムが改築工事を完了した。規模はRC・S造6階建て延べ2万1853㎡。競技場全体の客席数は2万7495席となった。パーティーシートやペアシートなど多様な観客席を取りそろえたほか、南側と北側のサイドスタンドには大型映像装置も配置された。

【本】担い手育成の指南書! マンガ『工事監督物語 技能編』

震災被災地の地域建設業に就職した高原良太が、現場の代理人や職方番頭に厳しく指導されながら、工事監督を目指すマンガ物語。
 高原は、27歳という年齢で現場に入り、重機や足場の危険性からKY(危険予知)活動、測量の基本などを学んでいく。

2015/03/28

【大建協】広報誌がスタイル一新! マンガ形式で若者に魅力アピール

大阪建設業協会(大建協・蔦田守弘会長)は、広報誌『O-WAVE 2015』を発刊した。昨年までのスタイルを一変、若者の入職促進にテーマを絞りマンガ形式になっているのが特徴だ。
 タイトルは『人と人を繋ぐ橋』。本州と離島をつなぐ巨大橋梁の建設現場に赴任した新米の現場監督が、現場で働く青年職人との出会いを通じ、インフラの役割や建設業の社会的使命に改めて気づかされていくというストーリー。

【現場最前線】綿密な情報共有で近接工事に取り組む 新たなランドマーク「新宿駅新南口ビル」

世界最大級のターミナル駅であるJR新宿駅で、東日本旅客鉄道(JR東日本)が2016年春の完成を目指し『新宿駅新南口ビル(仮称)新築工事』を進めている。オフィスをメーンに、商業施設、文化交流施設からなる延べ約11万㎡の“新たなランドマーク”を創出するプロジェクトだ。その陣頭指揮をとるJR東日本東京工事事務所の牧野俊司新宿駅開発課長が「3月末までに最上階の33階部分まで上棟する」と語るように、南口エリア一の高さ約170mとなる高層複合建築の全容が現れ、今後、設備や仕上げが本格化する。「今夏から秋にかけて最盛期を迎える」現場には、現在の倍となる約1000人が従事する見通しだ。

【NTTコムウェア】電子地図に直接入力で“どこでも災害対策本部”が可能! 老朽化対策にも

電子地図に直接手書きし、情報を記録したり共有できるコンピューター技術「タンジブル・ユーザ・インタフェース」。NTTコムウェアは、この技術を防災対応やインフラ老朽化対策に生かそうと、提案活動を強化していく。情報の入力にコンピューターの知識が必要なく、紙情報に比べ情報の共有や指示、記録の保存なども容易になる。機器は持ち運びができ、作業シートを広げれば“どこでも災害対策本部”になることを、同社は強くアピールする。自治体や企業の災害対応ツールとして提案するだけでなく、道路管理者に構造物の維持管理に活用してもらうことを想定している。

【マンホールサミット】国内に1400万個! マニアと関係者が魅力と活用法を語り合う 

全国津々浦々にある下水道のマンホール。昨今は地域色豊かなデザインマンホールも散見され、各地を訪ね歩く「マンホール女子」が話題を集めている。そうしたマニアが集うイベントも定期的に開催されており、会場には熱気が渦巻く。7日に東京都内で開かれた「マンホールサミット2015」も予定を上回る参加者が詰めかけ大いに盛り上がった。写真は、会場に展示されたユニークなマンホールグッズの数々。

2015/03/27

【担い手】好景気の今こそ現場の職人を守れ 伊勲章受章の安藤忠雄氏に聞く

建築家の安藤忠雄氏=写真(撮影:林景澤)=がイタリアの功労勲章であるグランデ・ウフィチャーレ章を受章した。同国の勲章を受けた日本の文化人としては映画監督の黒澤明氏、建築の分野では丹下健三氏に次いで2人目。ベネチアで手掛けた歴史的建造物の再生プロジェクトを始め、芸術文化の保護再生に貢献したことが評価された。イタリアでの活動を通じ「建築文化の力」を実感したという安藤氏。イタリアでのプロジェクトを振り返ることから始まった話題は、やがて施工の現場を担う職人たちに対する思いへと広がっていった。

【団地の未来】築40年の団地が「やわらかなヴィレッジ」へ 横浜「洋光台」から始動

都市再生機構東日本賃貸住宅本部は、40年以上の歴史を持つ団地の価値を見つめ直し、より良い住まい方と地域のあり方を創造する「団地の未来プロジェクト」を始動した。初弾となる洋光台団地(横浜市磯子区)をモデルケースに今後、全国の団地に展開する予定だ。

【動画ニュース】「バランスおもり」のない自然換気窓 YKKAP


 YKKAPは、省エネ要求の高まりを受け、ビル用の自然換気窓製品を刷新する。開いた状態を保つために欠かせなかったバランス調整のおもりを業界で初めて取り除き、スリムな意匠性で他社との差別化を図る。26日の会見で、堀秀充社長は「開けば自然換気、閉じれば高性能のスリムな窓が完成した」と市場開拓の手応えを口にした。校舎や体育館など学校施設を中心に導入ニーズが高く、4月10日から販売し、現在3億円の受注を2年後に10倍規模の30億円まで引き上げる。

【森ビル】輝くママは働きやすいオフィスから! 虎ノ門ヒルズで昼休み交流会


森ビルは26日、東京都港区の虎ノ門ヒルズで、ワーキングマザー限定昼休み交流イベント「アルガンオイルを使ったセルフ ハンド・トリートメント レッスン」を開いた=写真。虎ノ門ヒルズの「SULA NYC TOKYO」のセラピストがセルフ ハンド・トリートメントのレクチャーを行い、自宅で簡単にできるコリをほぐす手技と、ツボ押しを学んだ。虎ノ門ヒルズで働くワーキングマザーが参加し、交流を図った。

2015/03/26

【復興特別版】まちづくりにおける建築家の役割とは――『みんなの家』が示す新たな可能性 

16日に仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれた第3回国連防災世界会議パブリックフォーラム「震災とコミュニティと建築」では、建築家の伊東豊雄氏らが提唱し、被災地各所につくられた『みんなの家』に関係する建築家らが一堂に会し、その意義を再確認するとともに、人や町の復興に果たした役割などを論じ合った。みんなの家の運営などを行うNPO・HOME-FOR-ALLと仙台市宮城野区が主催した。写真は仙台市宮城野区に建てられた初弾のみんなの家。

【妹島和世】市民にも職員にも好かれる建物に 日立市新庁舎1期本体が着工

茨城県日立市が計画している新庁舎整備事業第1期本体工事の建設地で25日、起工式が開かれた。2期に分ける工事のうち、執務棟・屋内広場を建設する。設計・監理はSANAA事務所が担当し、竹中工務店・鈴縫工業・秋山工務店・岡部工務店JVが施工する。2017年4月の完成を目指す。画像は完成予想図。

【京都醍醐寺ナビ】お寺の最新技術は五重塔からアプリへ…協和エクシオが古刹と連携

協和エクシオは、京都市にある醍醐寺と連携し、GPS(全地球測位システム)を活用した観光ガイダンス機能と防災情報を提供するアプリ「京都醍醐寺ナビ」を構築した。近年急激に増えている外国人観光客に対し、寺の文化財や歴史、成立の背景などを多言語による音声や画像を交えて紹介。より理解を深めてもらいリピーターの確保につなげる。4月6日から販売を開始する。同社は、ノウハウを持つWi-fiの構築技術などを生かし、ソフト面でも事業を拡大させる構えで、今後、自治体や寺社、博物館などでの活用を働き掛けていく。

【国交省】言いにくいことも、困ったことも『建設業フォローアップ相談ダイヤル』へ!

国土交通省は26日、建設業に関するさまざまな現場の声を聞く『建設業フォローアップ相談ダイヤル』を開設する。発注者側に直接言いにくいことや、建設企業が直面している困難な実態などを把握。寄せられた情報は各発注者にも提供し、発注関係事務の改善などにつなげてもらう。
 相談ダイヤルの電話番号は「0570-004976(マルマルヨクナロウ)」。メール(hqt-kensetsugyo110@ml.mlit.go.jp)でも相談を受け付ける。

2015/03/25

【現場最前線】人通りや店舗多い繁華街での慎重作業 御徒町駅付近高架橋耐震化

東鉄工業は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が首都直下地震補強対策の一環として取り組んでいる、JR山手・京浜東北線御徒町駅付近の高架橋耐震補強工事を進めている=写真。アメヤ横丁エリアを中心とした現場で昼夜人通りが絶えない厳しい環境の下、高架下に軒を連ねる店舗の営業や買い物客の安全、列車への影響などに配慮しながら、慎重な作業が進む。

【職人不足】リフォーム工事での大工不足が深刻 地方で顕著な傾向 住宅リフォーム協調査

リフォーム工事で大工の不足が深刻--。住宅リフォーム推進協議会の2014年度住宅リフォーム実例調査結果によると、不足している業種(複数回答)は大工の81.8%が最多で、2位の左官工の31.6%を大きく引き離していた。3位は現場監理技術者等で26.4%、4位以下は塗装工、タイル貼り工などが10%台で続いている。

【安藤ハザマ】HPで現場レポート! アン姉さんとハザ丸が全国の現場を紹介するよ!


安藤ハザマは24日、公式ホームページで現場見学レポート「ゲンバる」の掲載を始めた。広報担当のアン姉さんと建設ビギナーのハザ丸の両キャラクターが、全国にある安藤ハザマの作業所を訪問し、そこで働く人や技術を紹介する。

2015/03/24

【復興特別版】JR石巻線が全線再開! 坂茂氏設計の女川駅と温泉「ゆぽっぽ」も開業

大津波による壊滅的な被害から4年。宮城県女川町の「まちなか再生」が大きな一歩を踏みだした。21日にJR石巻線が全線で運転を再開。これにあわせて女川駅の新駅舎と町営の温泉施設を合築した新たなにぎわい拠点では「おながわ復興まちびらき」が開かれ、中心市街地での復興まちづくりが本格化することを内外にアピールした。写真は完成した駅舎の前でテープカットする代表者ら。

【村野藤吾賞】妹島和世氏が受賞 暮らしと現代美術が共存する犬島「家プロジェクト」

村野藤吾記念会(谷口吉生代表)は、第28回村野藤吾賞の受賞者を建築家の妹島和世氏に決めた。5月15日に東京都目黒区の目黒区総合庁舎で授賞式と妹島氏による記念講演会が行われる。
 受賞作品の犬島「家プロジェクト」(岡山市)=写真、提供:妹島和世建築設計事務所=は、高齢化と過疎化が進む瀬戸内海の小島・犬島で、使われなくなった民家をそれぞれの敷地でギャラリーに置き換えるプロジェクト。

【薬師寺食堂】1042年の時を超える再建工事起工! 内部設計は伊東豊雄氏、完成は2年後

奈良市にある世界遺産・薬師寺で21日、食堂(じきどう)の起工式が行われた。関係者ら約2500人が参加し、白鳳伽藍の主要施設の無事完成と工事の安全を願った。監修を奈良文化財研究所元所長の鈴木嘉吉氏、復元設計(外観)を文化財保存計画協会、内部設計を伊東豊雄建築設計事務所、構造・設備設計、実施設計と施工を竹中工務店が担当する。写真は阿弥陀浄土図の序幕。

【下水道特集】雑誌「Pen+」が第2弾! 下水道の「未来」盛り込み3/24発売


下水道関係団体など産官学で構成する下水道広報プラットホーム(GKP)と日本下水道協会は、CCCメディアハウスが発行する雑誌『Pen+(ペン・プラス)』とタッグを組み、下水道の魅力や将来の可能性を紹介する。同誌では2013年7月にも下水道特集を発刊しており、今回はその第2弾。初弾の発刊以降に下水道への関心を高めた人物や、異分野とのコラボレーションの事例などを紹介している。雑誌は24日に発売する。価格は950円(税込み)。

2015/03/23

【西松建設】なでしこ登録第1号は「チームみたぐみ」! 住友不三田ビル新築工事現場

西松建設は、日本建設業連合会の「女性技能労働者活用のためのアクションプラン」に賛同し、同社第1号となる「なでしこ工事チーム」を登録した。登録したのは「(仮称)住友不動産三田ビル新築工事」で活躍する、同社の女性技術者・事務職員と専門工事業者の女性技能者で構成する「チームみたぐみ」。同社は今後も「なでしこ工事チーム」への登録を進めるとともに、建設業における女性の活躍の場を拡大し、女性社員が能力を発揮できる職場づくりを継続的に推進していく。

【新入社員募集】希望以外の企業ともお見合い! 東建らが企業合同フェスタ

東京建設業協会(飯塚恒生会長)と東京土木施工管理技士会(水島久尾会長)は20日、東京都港区の都立産業貿易センター浜松町館で、2016年4月入社予定の学生を対象にした「みんなの建設業★就職フェスタ」と題する合同企業説明会を開いた=写真。参加した会員企業は昨年の63社から今回は84社に増加。学生もエントリーした600人のうち400人が参加した。

【日建連中国】広報誌30号の目玉記事は4現場の「けんせつ小町」インタビュー!

日本建設業連合会中国支部(矢口則彦支部長)は、広報誌『建設中国30号』を発刊した=写真。

2015/03/22

【佐藤直良のぐるり現場探訪】過酷な環境下で「雪国の生活守る」 札幌市近郊の除排雪業務

「北の大地」……。雪国以外の人々は、夏は涼しく爽やかで、冬は幻想的な雪景色を思い浮かべ、特に若いころには憧れを抱いた方も少なくないはずだ。しかしながら新千歳空港を降りると、冬の北海道らしい凛と冷えた空気に迎えられ、この地で雪と戦い共存している人々の厳しさを空の玄関口で感じた。今回訪ねたのは札幌圏の国道・市道の維持除雪工事の現場である。

【現場の逸品】「全天候型現場」を実現する大型仮設テント『エアロシェルター』

「空気を抜いてしまえば、台車に乗せられるほどの大きさになってしまう」と、誇らしげに語るのは帝人フロンティア(大阪市)の東京繊維資材部キャンパス資材課に所属する井上誓吾さん。10年前から販売する超軽量大型仮設エアーテント『エアロシェルター』はレギュラーサイズで高さ4m、幅15m、奥行き11m。イベント会場や災害時の避難用テントとして使われるなど着実に販売件数を伸ばしている。「最近では建設工事でも活躍している」という隠れた現場の逸品だ。写真は常磐自動車道の橋梁工事。

【素材NOW】内装用の大型陶板を外装材に! 意匠性も高いTOTOの『ハイドロセラ』

TOTOは、内装の水まわり用途を中心に販売してきた大型陶板を、外装材の用途にも展開する。4月にイタリアのミラノで新タイプを発表する計画だ。サイズは最大3m×1mと大きく、厚さは5mmと薄型であるため、施工汎用性が高い。石材、金属、コンクリートなど多様な風合いや色調を表現でき、インテリアや外装材としても高い意匠性を発揮できると判断した。写真は新タイプの展示イメージ。

2015/03/21

【技術裏表】点群と画像でスピード点検 トンネルの走行型計測車両『MIMM』

計測検査(北九州市)がトンネルの壁面画像と点群データを取得する走行型計測車両『MIMM』(ミーム)を誕生させ、4年半が経過した。現在は保有数を3台に増やし、これまでに約590㎞もの道路トンネルを計測し、本数ベースでは国内全体の1割に達する勢い。5年に1回のトンネル点検が義務化され、MIMMの活躍の場は一気に広がるとの期待を持っていた同社だが、構造調査部の舛添和之部長は「実は小休止の状態が続き、義務化による需要拡大はまだ先」と明かす。

【JIA東北住宅大賞】『名取の家』(佐々木文彦氏)が大賞 被災地で紡がれる古民家移築

日本建築家協会東北支部(JIA東北、辺見美津男支部長)による第8回JIA東北住宅大賞の大賞作品に、佐々木文彦氏(ササキ設計)の『名取の家-築130年の宮城県北の茅葺古民家と庄内の土蔵を合わせて移築再生』が選ばれた。このほか、優秀賞と奨励賞各4作品を選定した。

【東洋建設】14年ぶりに新造船! 自航式多目的作業船、災害時の支援基地にも

東洋建設は、自航式多目的船の建造に着手した。排他的経済水域や遠隔離島に投入する大型船で、3カ月程度の無寄港作業が可能。一方、水深が比較的浅い港湾工事や災害支援基地にも活用できるなど汎用性を高める。2016年9月の就航を予定している。

2015/03/20

【けんちくのチカラ】自宅を「設計」したシャ乱・まことさんと大阪城ホール

ロックバンド・シャ乱Qのドラマーでミュージシャンのまことさんは、建築が大好きで、昨年完成したセカンドハウスと新旧2つの自宅を「設計」した。建築士の資格こそ持っていないが、方眼紙に平面図を描いてプロ並みにイメージどおりの住宅をつくる。「模型は客観的といわれますが、実際の人間の目の見え方とは違うので、平面図を眺める方が現実的な空間が頭に浮かびます」。完成した住宅は、まことさんにとってはデジャヴュ(既視感)。長年住んでいるような感覚にもなると言う。それは、若いころから匂いや肌触りまでも含むイメージトレーニングで夢を実現してきたことともつながっている。「想像できることは現実になる」。待望の「大阪城ホール」での初公演も、リアルな想像が現実に結びついた。

【記者座談会】大きな期待背負う北陸新幹線開業 地域活性化なるか

A 14日に北陸新幹線が開業したね。
B 13日に新幹線と「はくたか」を乗り継いで東京から金沢に行き、14日に新幹線で東京まで帰ってきた。行きはちょうど4時間かかったけど、帰りは2時間半。しかも、行きは越後湯沢駅で乗り換えがある。気軽さも全然違うし、「利便性」を実感した。

【大槌第1トンネル】実貫通で大槌高校生にお守り『貫通意志』配る 前田建設

2月25日に実貫通を迎えた東北地方整備局発注の国道45号大槌地区トンネル工事を施工している前田建設工業は、貫通石が入ったお守りを作成し、現場で実貫通に立ち会った大槌高校の生徒らに配布した。

【積算協】大槌町産ワカメ販売大作戦! 被災地支援で販路開拓へ


日本建築積算協会(野呂幸一会長)は、東日本大震災の被災者支援として岩手県大槌町産のワカメ販売支援大作戦を展開している。同協会東北支部(佐藤晃治支部長)が発案したもので、全国7支部の会員および会員の所属企業、家族などに呼び掛けている。

2015/03/19

【シーラカンスK&H】JIA日本建築大賞「山鹿小学校」 地産材料、地元職人のやりがい引き出す設計

シーラカンスK&Hの「山鹿市立山鹿小学校」がJIA日本建築大賞を受賞した。審査では、建築としてのデザインのみならず、地元の木材活用や施設開放など建築が地域社会に与えた影響が高い評価を受けた。学校建築に求められる機能が多様化する中で、地域住民の力をいかにして引き出し、地域文化を教育に取り入れたのか。設計した工藤和美=写真左=、堀場弘両氏に聞いた。

【伊東豊雄】薬師寺食堂再建の内観設計 古くて新しい「淡く広がる空間」

奈良時代前半に建設された奈良市の薬師寺で、973年に焼失した食堂(じきどう)が再建される。監修を奈良文化財研究所元所長の鈴木嘉吉氏、施工を竹中工務店、外観設計を文化財保存計画協会、内観設計を伊東豊雄建築設計事務所が担当する。画像は内観イメージ。

【働きかた】制度拡充は「手段」、指導的立場の女性を育てる 大成建設・塩入徹弥さん

優秀な女性社員の潜在能力を生かした職域の拡大や、グローバルな大規模プロジェクトをけん引する外国人材育成の取り組みなどが高く評価され、経済産業省が実施している「ダイバーシティ経営企業100選」の2014年度受賞企業に選ばれた。

【関電工】作業服35年ぶりにリニューアル! 鮮やかブルーで個性強調 女性用も登場!

関電工は3月21日から、作業服を35年ぶりに一新する=写真。同社の作業服を象徴する青色をさらに鮮やかにし、独自性を強調。反射素材の導入やポケットの増加などで安全性や機能性にも配慮したほか、女性技術職の増加に伴い女性用も新たに用意した。企業の伝統を残しつつ、各世代に受け入れられるデザインに、社員からは「新たな気持ちで作業に当たられる」と期待が寄せられている。

2015/03/18

【担い手】高校にも“誇り”“頼もしさ”“楽しさ”体感する講座展開 北陸担い手確保・育成協

行政機関と建設産業団体、教育機関が三位一体となって建設業界の人材不足解消に取り組む、「第2回北陸建設界の担い手確保・育成推進協議会」(座長・野田徹北陸地方整備局長)が17日、新潟市中央区の同局で開かれた=写真。会合では新潟、富山、石川各県部会の議論を踏まえ、2015年度から管内の大学、高専、高校で建設系の講座を開設することを確認。参画機関の関連情報を一元化するため、専用ホームページ(HP)も立ち上げ、建設界の魅力を広くかつ的確に伝えていく。

【SANAA】滋賀県の近代美術館増築設計に決まる 公園に溶け込むランドスケープ提案

滋賀県は、県立近代美術館増築その他工事設計業務の公募型プロポーザルを実施した結果、SANAA事務所を最優秀提案者として特定した。次点には青木淳建築計画事務所を選定した。履行期間は2016年7月29日まで。同年度中に新館増築と公園改修工事を、17年度末に既存館を着工し、18-19年度ごろの完成を目指す。

【バルーン照明機】コンパクト収納や発電機能付きも 夜間工事以外にも用途多数!

投光機、焼却炉、小型建設機械などの製造・販売を手掛け、ユーザー目線の製品開発に定評がある和光機械工業(埼玉県川口市)。同社の主力製品であり、“夜間工事の必需品”として普及しているバルーン照明機が、災害対策など多岐にわたる分野で注目を集めている。スーツケース収納タイプや発電機能付き自走タイプなど、建設現場で磨き上げた品質に工夫を加え、多様なラインアップを展開。災害時の避難所などで活用できるとして、地元・川口市を始め全国の自治体から注文が相次いでいる。

【災害対応小型ロボ】同時に動く4本のアームと4輪クローラ「Octopus」 早大と菊池製作所が開発

早稲田大学の次世代ロボット研究機構(機構長・藤江正克教授)と菊池製作所(東京都八王子市)は、災害現場での人命救助やがれき除去などに活躍する小型無人作業ロボット「Octopus(オクトパス)」を開発し、同社南相馬工場(福島県南相馬市)で公開した。自在に動く4本のアームを持ち、複雑な段差地形や狭い現場にも対応できるよう4輪クローラで動く。

『kensetsunews.com 動画ニュース』 北陸新幹線開業!!


『kensetsunews.com 動画ニュース』 を更新しました。今回は、3月14日に開業した北陸新幹線の様子をリポートします。

2015/03/17

【千葉県建築学生賞】大学の部最優秀は戀水さん(東京電機大)の「生者の祈りと死者の代」

千葉県内の建築関係4団体で構成する千葉県建築学生賞協議会(安達文宏会長)は、13-15日に「第27回千葉県建築学生賞-千葉県卒業設計コンクール-」を千葉市中央区のきぼーるで開いた=写真。大学生の部は、東京電機大未来科学部建築学科の戀水桜花(こいみず・さくら)さんの「生者の祈りと死者の代」=写真=を最優秀賞に選定した。戀水さんは、円(縁)を組み合わせた墓地を提案した。学生賞は、総合資格、日建学院など61者が協賛した。

【大阪八百八橋】橋建協が「大阪港橋めぐりクルーズ」 90人が多種多様な橋を堪能

日本橋梁建設協会は14日、「橋に親しむ 大阪港橋めぐりクルーズ」を開き、家族連れを始めとして約90人が参加した。参加者は「大きい」「かっこいい」と歓声を上げ、八百八橋を誇る大阪の雄大な橋梁を堪能した。写真は港大橋を見上げる参加者。