2015/02/20

【東鉄・鹿島JV】“過去最長”の送り出しで線路と国道上空81mに桁架設! 金町・松戸間東京外環道

千葉県松戸市で進む金町・松戸間東京外環自動車道小山高架橋新設工事で14日、常磐線と国道6号の上空に支間81.2mの桁架設が完了した。施工を担当する東鉄工業・鹿島JVは終電後の短時間で、国道の一時通行規制などを繰り返しながら、安全を最優先に慎重な作業を進めた。
 同工事は、東京外環自動車道路建設事業の一部。東日本高速道路会社が東日本旅客鉄道(JR東日本)東京支社に委託し、東鉄工業JVが受注した。

 現場は常磐快速と緩行線に加え国道6号が横断し、大型重機の作業ヤードが制限されるため、送り出しによる架設工法を採用した。1回の作業で50mを超える長さを送り出す事例は少なく、東鉄工業としては“過去最長”への挑戦となった。
 架設に当たっては常磐線から約13m離れた場所に新たな橋脚1基を新設し、既成の4橋脚間に設置した14基の仮設構台上に軌条桁を敷設後、本桁と手延桁を組み立てた。線路近接区間では終電後、国道近接部分では道路管理者と協議を重ね、一時通行規制を繰り返しながらそれぞれ作業を進めた。外環道外回りの桁は、7月の架設を予定している。工事場所は松戸市上矢切地先。工期は10月13日まで。
 三浦吉高監理技術者(東鉄工業)は、「当初から工期短縮が課題で、仮設の橋脚組み立てや軌条桁組み立てでは、径間ごとのクレーン作業計画を大型クレーンに変更し、組み立て解体の工程を縮めた。送り出しでは難しい作業が続いたが、関係者の協力も得て、安全に作業を進めることができた。今後も確実、安全な作業に徹し、次回の架設に臨みたい」と節目となる架設作業を総括する。
 また、早川新太郎工事管理者(同)は「桁の送り出しは、厳しい局面の繰り返しだったが、無事架設でき、ほっとしている。引き続き、気を緩めず安全作業に努めたい」と次の作業計画に目を向ける。
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