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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2014/03/31

【ガンダムv.s.ザク】稲城市街づくりの起爆剤・モニュメント決定!!

稲城市庁舎ロビーには、大河原邦男氏が寄贈したアニメ『機動戦士ガンダム』
に登場する主役もビルスーツ・ガンダムの12分の1サイズのモデルが展示されている
(※大型モニュメントとは関係ありません)
ガンダム、稲城長沼に立つ--。東京都稲城市が観光発信拠点整備の一環として計画している大型モニュメントが、アニメーション業界におけるメカデザイナーの第一人者である大河原邦男氏の代表作である『機動戦士ガンダム』に決まった。著作権を持つアニメ制作会社が、稲城市の街づくりに協力する形で同市内への設置を認めた。これを受け、市では年内に製作に向けた設計を委託する考え。JR南武線・稲城長沼駅周辺への設置を想定しており、地元関係者や関係機関などと調整したうえで特定したいとしている。14年度の新規事業として、モニュメント設計委託費約550万円、観光拠点整備の調査・研究費5万円を予算計上している。

【建築】伊東豊雄氏にトーマス・ジェファーソン・メダル授与 

米国バージニア州のトーマス・ジェファーソン財団とバージニア大学は、建築家の伊東豊雄氏に「2014トーマス・ジェファーソン・メダル(建築)」を授与すると発表した。同メダルは1966年に創設され、毎年、建築・法曹界・社会貢献(市民対象)の3分野それぞれに、トーマス・ジェファーソンの理念でもある公益のために尽力した人物が選出されている。4月11日に同大学で授賞式と受賞記念レクチャーが行われる。

【プリツカー賞】坂茂氏語る 避難所も幼稚園も普段の建築と同じ活動

建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞受賞、同賞の審査員を務めた経験があり、審査の内情や重要性を理解しているからこそ「今回の受賞には正直驚いている」と明かす。日本人として7人目の快挙となったが「過去の受賞者と肩を並べたとは思っていない」と謙虚に受け止める。
 被災地・紛争地域における復興支援が高く評価された。

2014/03/30

【けんちくのチカラ】作編曲家服部克久さんと都城市総合文化ホール

「よく言うのですが、劇場やホールというのは、音楽家や俳優など演じる人にとって重要なツールであるということ。すばらしい音が届けられるかどうかは、舞台(の空間)に左右されることも大きいからです」。作編曲家で、宮崎県の都城市総合文化ホール(愛称・MJ)の終身名誉館長を務める服部克久さんは劇場などの役割をそう指摘する。もう一つの役割は、そこに住む人たちの文化を育む場であるということだ。「とりわけ地方都市では、文化拠点として発信することが大切になります。MJは、プロの公演だけでなく、自分が舞台に立つことも含めて、企画して参加するマイホールになる施設やシステムを提案させていただきました」 (津川学)

【建築】JIA新人賞『PATIO』「自分のスタイルは施主の夢に答えた上に出る」

「開放的でありながらプライバシーを確保する」という相反する2つのニーズに答えた
矢板久明氏、矢板直子氏のベテラン建築家2人は『PATIO』で日本建築家協会のJIA新人賞を受賞し、史上最高年齢の「新人」となった。「クライアントのニーズと条件に答え、それを豊かな空間に構築するのが建築家の役割と考え仕事をしてきた。その結果を評価されたのは光栄に思う」と喜びを語る2人に、受賞作『PATIO』の原点となった設計という行為への思いを聞いた。

【コンクリートキーパー】構造物を低コスト長寿命化する 補修含浸材

老朽化に伴い補修した旭橋
多くの社会インフラを抱える国や地方自治体にとって、限られた予算と人員で今後の老朽化対策を進めるためには、予防保全型修繕への政策転換と、個々の現場を効率化する新技術の導入が求められる。ただ、維持補修技術についての情報はまだ少なく、新技術の採用に及び腰となる発注者も少なくない。こうした中で一部の先駆的な自治体が、コンクリート補修工事において、ケイ酸リチウム系とシラン系をミックスしたコンクリート含浸材の採用に踏み切っている。

2014/03/29

【虎ノ門ヒルズ】官民連携の象徴的プロジェクト 信頼関係あればこそ

地域発展の起爆剤として期待が集まる虎ノ門ヒルズ
東京にまた1つ、新しい街が誕生する。戦後まもなくの都市計画から68年の歳月を経て、環状第2号線新橋~虎ノ門間が29日、東京都の施行により開通する。この新たなシンボルストリートの整備と一体的に、道路上空に建物を建設する画期的な手法「立体道路制度」により建設が実現した超高層タワー「虎ノ門ヒルズ」(環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区再開発ビル)が5月末、完成する。建物地下を環状2号線が貫通する、この超高層複合シンボルタワーは、都が初の「事業協力者方式」、さらに「特定建築者方式」を活用し、森ビルを選定。民間企業とのパートナーシップをもって誕生する“官民連携による都市開発の象徴的プロジェクト”として語り継がれる。

【生コン】キャンセル・リミットの3時間前倒しで変更ロスの削減に

東京地区は6月から1㎥当たり1000円値上げ
東京地区の生コンクリート価格が6月から1m3当たり1000円値上げされる。原材料である骨材やセメントの強い値上げ要請に加え、近年拡大傾向にある傭車コストの負担増が反映された。
 生コン工場は保有する生コン車の台数を減らし、傭車の対応を強めているだけに、突然の出荷キャンセルには泣く泣く保有車を休ませ、傭車を別の現場に向かわせる場面も少なくない。現場からの変更依頼が余分なコスト増を生んでいる。

【現場の逸品】電子小黒板!! 実現すれば1人で撮影、クラウド管理も

土木工事現場で撮影される小黒板の写真枚数は、平均1万枚規模にも達する。このうち発注者に提出されるのは2000枚ほど。作業員は現場事務所に戻ってからも写真整理に追われている。「もっと省力化できないか」との声は以前から絶えない。デジタル写真の一般化に呼応し、小黒板を電子化する検証プロジェクトが具体的に動き出している。

2014/03/28

【記者座談会】新年度、予算増加の影響は? 大規模プロジェクト続々進行

解体を控えた“聖地”国立競技場。新国立競技場の実施設計が並行して進められ、
五輪に向けた施設整備が本格化する
A 来週から新年度が始まる。何か大きく変わることは。
B まずは国の予算だろう。2014年度当初予算の一般会計は過去最大規模となり、減少の一途を辿っていた公共事業関係費も増加に転じる。一部マスコミが2年連続増などと報じ、公共事業の膨張論を展開する向きもあるけど、13年度の交付金廃止の影響を除けば、実質的には13年ぶりの増加だ。14年度の増加分も消費増税を踏まえれば微々たるもの。「ようやく下げ止まった」というのが実態だろうね。

【デザイン女子】No.1に中間さん(名古屋造形大) 収納ノートカバー「Patan」

左から加茂審査委員長、最優秀賞の中間さん、竹谷学校長
大学や短大などで建築やインテリアなど空間に関するデザインを学んだ女子学生の卒業設計・制作を、全国から募集し、その年の「デザイン女子No.1」を決めるイベントが26、27の両日、名古屋市昭和区のサーウィンストンホテルで開かれた。エントリーされた94作品の中から、1次審査を通過した47作品を会場に展示。26日に行われた公開審査には約260人が出席した。最終8作品を対象にプレゼンテーションやディスカッションをした結果、デザイン女子No.1には「Patan」を作製した中間彩乃さん(名古屋造形大学)が輝いた。

【光の夜桜】ヴィーナスフォートで5万1570個のLEDイルミネーション、点灯!

東京・お台場で、“光の夜桜”が開花--。森ビルが管理運営するお台場の商業施設「ヴィーナスフォート」の東京テレポート駅側壁面に、LED(発光ダイオード)電球5万1570個を使った縦約9m、横約57mに及ぶ巨大LEDイルミネーションが設置された。初日の26日には点灯式を実施。“桜”を始め、春にまつわるイルミネーションが色鮮やかに点灯した。イルミネーションウォールでは、歳時記や施設で実施するイベントにあわせ、季節ごとのコンテンツを取り入れたさまざまな演出を展開していく。

2014/03/27

【タイルは語る】物語、信仰、文化…「世界のタイル博物館」で展覧会

19世紀オランダ。マンガン彩タイルに描かれる聖書の一場面
LIXILが運営する愛知県常滑市のINAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」で、4月12日から展覧会『タイルが伝える物語-図像の謎解き』が開かれる。紀元前から近代までの装飾タイルコレクションの中から物語、教訓、信仰、文化を発信する「メディア」という観点から70点のタイルを選び、描かれた物語やメッセージとともに紹介する。

【命の道】高田道路が全線開通 陸前高田市、大きな一歩踏み出す

全線開通を祝いテープカット
震災の津波により中心市街地が壊滅した岩手県陸前高田市。その津波浸水区域を回避した“災害に強い”交通ネットワークを形成する三陸沿岸道路「高田道路」が23日に全線開通した。翌24日には住宅の高台移転と連携したかさ上げによる被災市街地の再生を加速させる巨大なベルトコンベヤーが土砂搬送を開始。甚大な被害からの本格復興へ確かな一歩を踏み出した。

【特別公開】重文「住友活機園」 明治の大邸宅で新緑を愛でる

意匠の完成度と明治後期の大邸宅の姿を今に伝える
住友林業所有の重要文化財「住友活機園」(大津市)が5月23、24の両日に限り、特別公開される。瀬田川のほとりに位置する住友活機園は琵琶湖にほど近い小高い丘の上にあり、洋館や和館など6棟の建物と茶室などの付属施設で構成。庭園には多くの紅葉を配しており、公開時には新緑にあふれた風景が楽しめるという。

2014/03/26

【楽天】koboスタ3塁側に3000人分増設! パーティーデッキも

完成イメージ
2013年の日本プロ野球を制した東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地「楽天koboスタジアム宮城」の3塁席増築工事が24日、鹿島の設計施工で本格着工した。8月末の完成を目指す。
 増築規模は、3階建て延べ4610㎡。同球団のホーム側である3塁側の後方に、約3000人収容のスタンドを増設する。

【孤児・遺児の家】子どもの村東北、JIA東北の全面支援で着工

完成予想模型
NPOこどもの村東北(理事長・飯沼一宇前石巻赤十字病院長)が仙台市太白区に建設する子どもの村東北のセンターハウスが24日、仙台市太白区茂庭台の現地で鎌内工務店の施工で着工した。日本建築家協会(JIA)東北支部が全面的に支援しており、同支部復興支援委員長の松本純一郎氏がマスター・アーキテクトを務め、センターハウスの設計は針生承一建築研究所が担当した。9月末の完成を目指す。

【原子炉冷却】災害時に電源なしでも空冷で除熱 日立、日立GEが開発

空気による除熱性能向上技術を適用した伝熱管

 日立製作所と日立GEニュークリア・エナジーは、沸騰水型原子炉(BWR)向けに、大規模自然災害が発生した場合でもポンプなどを駆動する電源を使うことなく原子炉を長期間冷却し、放射性物質の環境への放出を抑える空冷技術を開発した。原子炉を空気で冷却するための空冷熱交換器を構成する伝熱管などの表面にマイクロメートルサイズの微細な加工を施し、従来よりも熱を一部分に密集させ、形成された高温の空気層を一気に外気で取り除くことで、空気による除熱性能を約2倍に高める。

2014/03/25

【訃報】佐野正一氏 武士の気骨、作品にも業界発展尽力にも

佐野正一氏
「豊かな人間生活を築くために役立ちたい」と建築家を志し、半世紀以上にわたって、建築界をリードしてきた関西の重鎮・安井建築設計事務所代表取締役相談役の佐野正一氏(さの・しょういち)が20日、腎臓疾患のため死去した。93歳だった。葬儀は既に近親者のみで済ませており、後日お別れの会を開く予定となっている。

【情報提供施設】地元で愛された坂詰組の「耐震カフェ」、お別れ

「耐震カフェ」の玄関先で記念撮影
北陸地方整備局が進める阿賀野川堤防耐震化事業の工事情報提供施設として、施工者の坂詰組(本社・新潟県阿賀野市、坂詰敏彦社長)が設置した「耐震カフェ」が20日に閉館した。子どもからお年寄りまでが気兼ねなく足を運べるコミュニティーの場となっていただけに、地元からは惜しむ声が聞かれた。

【速報!!】プリツカー賞に坂茂氏 2年連続で日本人受賞

プリツカー賞受賞の坂茂氏
ことしも、プリツカー賞の発表が行われた。なんと受賞者は2年連続で日本人だった。昨年の伊東豊雄氏に続いて、今回は坂茂氏(56)。坂氏は、「紙の建築」「センター・ポンピドー・メッツ」などで知られている。坂氏は20年間にわたって自然災害、人為災害に見舞われた地域で、紙管を使った建築による避難シェルターなどを手掛けてきた。

2014/03/24

【なでしこ倍増へ】ますます求められる女性技能者、支援策促す 日建連

専門部会女性委員と女性オブザーバーによるワーキング
日本建設業連合会(中村満義会長)は20日、「女性技能労働者活用方策」を決定した上で、女性技能労働者数を「5年以内に倍増を目指す」とするアクションプランを作成した。会員会社に対し、女性を主体とした「なでしこ工事チーム」の設置や、女性現場監督の拡充、協力会社に対する女性技能労働者を雇用・育成するための支援などを求める。

【りんご並木横丁】飯田市の空き家再生事業が初の大臣認定に

「りんご並木横丁」外観イメージ
国土交通省は20日、長野県飯田市が一部出資する市民資本の第3セクター「飯田まちづくりカンパニー」が、中心市街地で進めている空きビル・空き家の一体的リニューアルプロジェクトを、都市再生特別措置法に基づく民間都市再生整備事業計画として大臣認定した。空き家対策が認定されるのは初めて。事業者は民間都市開発推進機構の金融支援を受けられる。

【ミズベリング】「使い倒そう!」水辺とまちの未来創造に各界からメッセージ

国土交通省が設置した「水辺とまちのソーシャルデザイン懇談会」(座長・陣内秀信法政大教授)は、日本の水辺とまちの未来創造に向けたメッセージ集を作成した。これまでの議論の中で出てきたフレーズなどを集約したもので、「水辺を使い倒して、楽しみ倒そう」など、一般市民にも広く呼び掛ける内容となっている。

2014/03/23

【建築】JIA新人賞の長田直之氏 空間のメリハリが生む「流動性」

「Yo」4つの立方体を接続した特徴的なデザイン
「やっと建築家になれたような気がする。いままで積み重ねてきた経験に基づいてチャレンジした住宅『Yo(ワイオー)』で受賞できて良かった」。日本建築家協会(JIA)のJIA新人賞を受賞した長田直之氏(ICU)は受賞の喜びをそう語る。『Yo』の講評では、審査員の岸和郎氏がそのデザインについて「ぞんざいといっていいような取り付けディティール。それに対して内部空間の妙に小さなスケールと繊細な扱い。そうした、そこここに仕込まれた奇妙なずれや齟(そ)齬(ご)が、結果として建築全体にそこはかとない、奇妙な違和感をもたらすことに成功している」と語っている。「美学的」とも評される『Yo』。その違和感と魅力の源泉はどこにあるのか、長田氏に聞いた。

【省エネ支援】市販の機器組み合わせ、監視のカスタマイズ化も可能

市販機器を組み合わせた電力監視盤の施工例(同社)。自社のエネルギー使用状況も公開している
システム開発などを手掛けるクレアビジョン(本社・東京都板橋区、小川潤社長)は、市販の計測機器を組み合わせてエネルギー監視システムを構築する事業「エバーグリーンビジョン」を展開している。顧客のニーズや予算に合わせてシステムをカスタマイズできることから、省エネ化が遅れている中小規模の建物を対象に導入が進んでいる。

2014/03/22

【素材NOW】「あべのハルカス」彩る素材たち、各社過去最大級続出!

あべのハルカス北面
高さ300mの超高層複合ビル「あべのハルカス」(大阪市)がグランドオープンした。設計は竹中工務店、施工は竹中工務店JVが担当。立体都市をコンセプトにした意匠デザインは、まさに都市風景の一部として街に新たなダイナミズムを与えている。日本一の超高層ビルを支え、彩る“素材”にスポットを当てた。

【現場最前線】東南アジア最長のトンネル工事 続出する困難を克服

無事に貫通を向かえ、喜びにわいた現場
想像力を働かせて先を読む--。さまざまなビジネスシーンはもちろん、日常生活の中でも重要な作業だ。言うまでもなく建設工事もこのプロセスの繰り返し。しかし、想定し難い現象を引き起こす自然環境と対峙する土木工事、特にトンネル工事ではその重みが違う。実際に掘り進めて初めて直面する困難が多く、酸いも甘いも噛み分けたベテラン技術者でさえ歯ぎしりする。清水建設JVがマレーシアで施工中の導水トンネル建設現場も困難の連続だったが、無事に貫通を迎えた。

2014/03/21

【現場の逸品】米国国防総省軍事規格準拠のタフなスマホ 京セラ「TORQUE」

建設現場向けのスマートフォンが登場する。京セラは、米国市場で発売中のスマホ『TORQUE(トルク)』を3月下旬から日本市場でも発売することを決めた。
 この機種は、防水や防じんの対策が施され、建設現場など過酷な条件下でも使える。米国国防総省軍事規格に準拠しており、30分間にわたる降雨や浸水に対しての防水性能に加え、6時間にわたる粉じん環境試験もクリアしたほか、過酷な温度環境下でも動作性能を確認済み。

【HEMS拡大】「はやぶさ」の電力制御技術を家庭でも JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ」で使った電力制御技術が、家庭やオフィスにあるインバーター制御機器に適用できるとして、核となる基板を取り込んだ製品の設計・開発や製造・調達、販売などを行うパートナーを募集している。HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)やB(ビル)EMSが集中監視であるのに対し、この装置は分散監視にすることで、「エアコン1台買えば始められるHEMS」へと“敷居”を下げられ、「共通基板を搭載した機器が加わるたびにHEMSが拡大されていく」というものだ。

2014/03/20

【隈研吾】海を臨む終の棲家 現代の数寄屋づくり

外壁には縦格子状に木材を配置して海辺の別荘となるようにデザイン
全国に高齢者福祉施設を展開する湖山医療福祉グループの介護付老人ホームで、建築家の隈研吾氏が設計を担当した「葉山の丘」増築棟が神奈川県葉山町に完成した。
 16日に開かれた竣工式で湖山医療福祉グループの湖山泰成代表は「人生の最後を過ごしていく場所をつくるため、隈先生にどんなデザインでも構わないと依頼した。結果として隈先生らしい、質素で謙虚ながら中に入った人の気持ちが充実する素晴らしい建築になったと思う」と完成の喜びを語った。

【関東整備局】「荒川航行アプリ」を制作 観光振興にも期待

「荒川航行アプリ」の画面
国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所は、船舶が河川を航行するための情報をまとめた『東京低地河川ナビゲーションマップ』をリニューアルした。また、このナビゲーションマップのうち、荒川の情報を電子化したスマートフォンなどで使用できるアプリケーション「荒川航行アプリ」も合わせて公開した。

【本】『20世紀を築いた構造家たち』彼らは何を想っていたのか

歴史とは物語に似ていると言われる。ある時代について語ろうとする時、人はその時代に起こった出来事のうちからいくつかを選択し、それらをつなぎ合わせることで歴史を紡ぎ出すしかないからだ。当然、そこで記述される歴史の背後には、おびただしい数の「記述されなかった」出来事が隠されている。

2014/03/19

【逓信ビル】価値ある建物を未来に伝えたい 検討委員会設置を要望

千代田区大手町の逓信総合博物館(photo:Rs1421)
日本建築家協会(JIA)の関東甲信越支部は、4月に解体工事の着手が予定されている「逓信ビル」の価値を未来に伝える方法を探るための検討委員会を設置するよう、牧貞夫NTT都市開発社長、上西郁夫都市再生機構理事長に要望書を提出した。郵政建築・公共建築の一時代を築いた小坂秀雄の代表作の1つであり、また、その歴史的・文化的・都市景観的価値や経済資産的価値は非常に貴重なものであるとし、関係組織や学術団体が参加する検討委員会を設置して逓信ビルの価値を未来に伝える検討をするよう求めている。

【デザイン公募】銀座線三越前駅、日本橋駅、京橋駅の魅力アップを!

銀座線ホーム(2006年、photo:LERK)
東京地下鉄は、銀座線の三越前、日本橋、京橋の商業エリア3駅を対象に広く駅デザインを公募する。同線開業90年に向けた駅リニューアルに先駆け、新たな魅力を向上させるさまざまなアイデアを募る。登録は24日から4月25日まで受け付ける。提出期限は5月14日。審査は2段階で行い、1次審査の結果を6月上旬、最優秀賞など2次審査の結果は7月下旬に発表する。

【写真展】TEC-FORCEや地域建設業…除雪活動記録を国土交通省1階で展示

 2月に東北、関東甲信地方で発生した記録的豪雪。その時、地域の交通や安全を守るために、過酷な環境下で奮闘した人々がいたことを伝えようと、東京・霞が関の国土交通省内で18日、「除雪活動写真展」が始まった。被害地域で活躍する緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)や、現場を熟知し実際の除雪作業を手掛ける地域建設業の姿を収めている。

2014/03/18

【津波対策】“ねばり強い防波堤”が浸水、到達状況に効果あり

津波シミュレーションの動画を紹介する青野利夫「津波に耐える技術」WGリーダー
日本建設業連合会海洋開発委員会(委員長・毛利茂樹東洋建設社長)の津波対策専門部会(前田涼一部会長)は、2011年度に設置した津波対策専門部会の最終報告をまとめた。防波堤をねばり強い構造に改良し、1mかさ上げすれば、最大で15分程度、津波の到達を遅らせ、浸水深さも最大2.7m程度下げられるとのシミュレーション結果を提示した。これらを含め、津波避難施設整備や避難訓練、周知などを結びつけた総合的な津波対策の重要性を訴えた。

【現場衝撃価格!】電動工具や消耗品をより安く アスクル

アスクルは14日、作業現場でプロの職人が使う電動工具の品ぞろえを増やすとともに、コストを抑えた商品を掲載した 『TOOL BOOK』Vol・1を発刊した=写真。ディスクグラインダーや養生材、 ビニールテープなどの消耗品も数多く掲載している。

【熱い戦い】「平均気温が5度上昇した未来の日本」での代替案競う

兵庫県と神戸大大学院の遠藤研究室(遠藤秀平教授)が募集していた「熱発コンペ」の公開プレゼンテーション・審査会が15日、兵庫県姫路市の県立ものづくり体験館で行われた。1次審査を通過した9作品のプレゼンテーションと審査会を公開で実施した。総合資格などが協賛した。

2014/03/17

【防災拠点SA】「Pasar(パサール)守谷」、緊急出動機関の前線基地にも

16機関・企業が参加した防災拠点運営訓練
広域災害時に防災拠点となる初のサービスエリア(SA)が誕生--。東日本高速道路会社は14日、常磐自動車道の守谷SA・上り線の道ナカ商業施設「Pasar(パサール)守谷」(茨城県守谷市)を、19日のオープンに先駆けて報道機関に公開するとともに、自衛隊や消防、医療機関など16機関・企業が参加して防災拠点運営訓練を実施した。

【日本橋室町】福徳神社、清水建設の設計施工で新たな芽吹き

完成イメージ。現在の本殿のデザインを継承
三井不動産が「日本橋室町東地区開発計画」の一環として再生を計画している「福徳神社(別号・芽吹神社)」が13日、清水建設の設計施工で着工した。1100年以上前から日本橋室町地域で親しまれてきた福徳神社が、現在の本殿のデザインを踏襲し、10月によみがえる。

【東日本豪雪】寒冷地対応のカーポートに問い合わせ急増

YKKAPの寒冷地仕様ジーポートは積雪2メートルまで対応
2月に首都圏を襲った2度の大雪をきっかけに、住宅用カーポート製品の出荷に動きが出ている。記録的な降雪による屋根部への大量積雪で、カーポートが倒れるなどの被害が多発し、より頑丈な寒冷地仕様への製品に買い換えるニーズが高まっている。目前に迫る消費増税も影響し、販売量が例年の2倍に達するメーカーもある。

2014/03/16

【建築】専門家同士のコラボが生み出す相乗作用はあるか

『実践学園中学・高等学校自由学習館』
住宅街の狭い敷地で自然を生かした空間作りを達成した点などが評価された。
古谷誠章氏、八木佐千子氏(ナスカ)が設計した『実践学園中学・高等学校自由学習館』が2013年度の日本建築大賞に選ばれた。日本建築家協会(JIA)が2月に開いた公開審査会では、周辺環境との調和が高く評価される一方、古谷氏と青山学院大の苅宿俊文教授が取り組んできたコミュニケーション・デザイン教育の共同研究が設計の端緒となっている点の評価を巡り審査員の議論が白熱した。建築家を含めた専門家同士が連携する意味、そして建築に込めた思いについて、古谷氏に聞いた。

【ZEB化】空調システム最適化で大幅に省エネ実現「みずエクセル」

10分ごと温度環境をシミュレーションしている
「空調機器が日々進化を続ける中で、どこに省エネの余地があるかを探すことが重要になってくる」と語るのは木村工機の住田章夫最高顧問。同社の冷温水式高効率空調システム『みずエクセル』は冷暖房空調システム全体の電力消費を約50%削減することに成功し、業界の注目を集めている。

2014/03/15

【現場の逸品】現場での使いやすさ満載の携帯無線 モトローラ

デジタル・アナログ2ウェイのGDB4800(左)と免許不要のGDR4800(50
ミリアンテナ装置)
モトローラ・ソリューションズは、建設現場のニーズに対応したデジタル簡易携帯型無線機の最新モデル2機種を販売開始した。デジタルとアナログの2ウェイモードを備えた『GDB4800』と、免許不要の登録制度対応型『GDR4800』の2機種。

【現場最前線】列車運行守る除雪作業 過酷な環境でも「やりきる」

越後中里駅~越後湯沢駅を除雪するMCR
2月に首都圏を襲った記録的な大雪により、列車を始めとする公共交通機関がまひしたことは記憶に新しいが、日本有数の豪雪地帯である新潟県湯沢町を拠点に軌道保守を担う東鉄工業新潟支店越後湯沢出張所は、過酷な環境下で毎年約184㎞に及ぶ線路の除雪に奮闘している。職員、協力会社、東日本旅客鉄道(JR東日本)の3者が連携した休日・昼夜を問わない不断の作業には、同社保有の除雪車が活躍するが、厳寒の下での人力作業も少なくない。チームワークと高度な技術、的確な判断力といった総合力と作業員の使命感が、列車の安全・安定輸送を支えている。

2014/03/14

【記者座談会】士法改正で何が変わる? 活気付く関西に注目!

開業当日に14万人が訪れたあべのハルカス。大阪の「北高南低」の流れを変えることが期待される
A 5日に開かれた自民党建築設計議員連盟の第4回設計監理等適正化勉強会では日本建築士事務所協会連合会、日本建築士会連合会、日本建築家協会(JIA)からの共同提案を法制化する際の方向が議論された。
B 全体的な印象としては、3会の要望にほぼ沿う内容で議論が進んでいると受け止めていいようだ。日事連の三栖邦博会長も、士会連合会の三井所清典会長も、大枠は認めてもらえたという評価をしている。
C やはり主要3団体が共同でまとめた要望というのが大きい。士会連合会も日事連も建築士法に基づく法定団体だし、JIAと士会連合会は公益社団法人でもあるからね。

【都市を守る】目指せインフラの高度化・高規格化 災害時対応も綿密に

バリアフリー化の要望から設置した寛永寺陸橋エレベーター
東京都建設局が事業展開の柱に据えるキーワードは、「高度防災都市づくり」「戦略的メンテナンス」「インフラの多機能利用」。地域住民に一番近いところで汗をかく現場ではさまざまな工夫を凝らしながら、この3つのキーワードの実現を目指す。北区、荒川区、足立区、台東区、文京区の計5区を所管する第六建設事務所は--。補修課の取り組みを追った。

【震災記録誌】『俺たちが地域を守り復興を果たす』発行 宮城建協

宮城県建設業協会(佐藤博俊会長)は、東日本大震災記録誌の第2弾となる『宮城県建設業協会の闘い2-俺たちが地域を守り復興を果たす』を発行した=写真。現地写真や復興工事に携わる会員企業の技術者らのインタビューなどを通し、現場のいまと地域建設業の本当の姿を伝えている。

2014/03/13

【絵画コンクール】「未来の道」募集! 阪神高速開通50周年記念

阪神高速道路会社は阪神高速開通50周年を記念し、「未来の道 子ども絵画コンクール」を実施する。近畿2府4県の小学生を対象に、未来の道や未来の道のある風景の絵を募集する。応募締め切りは4月18日まで。同下旬に選考し、阪神高速道路賞、朝日小学生新聞賞各1点などを選ぶ。表彰式は5月10日にグランフロント大阪(大阪市北区)で開く阪神高速開通50周年記念阪神高速展で実施する。