2014/12/07

【建築】ハニカムユニットで構成した安らぎの空間 統合医療研究所「T-LAB」

アロマセラピーや音響療法を始め、さまざまな症状や疾患への新しい治療法確立を模索する統合医療研究所「T-LAB」。湘南太陽会が11月に開院した施設は、既存の一般的なオフィスの中に、六角形のハニカムユニットを落とし込み、メーンの空間を構成。ここにイコライザービジュアルデザインなどをちりばめ、洗練された安らぎや静けさを感じさせる研究所を生み出している。

 設計・デザインを担当した曽根靖裕氏は、コンセプトであるラボラトリー、空間構成、動線計画、サイン計画の4つの要素を抽出。
 研究所の特徴にあわせ、音響機器や元素記号に使われるハニカムユニットによって「形で魅せる」ことを考えた。
 既存の空間に置かれたハニカムユニットは、音響医療やアロマセラピー、診察など各室との境界になることで、廊下や通路を持たずに、さまざまな空間へとつながる。照明ユニットにもハニカムを施し、六角形を演出した。
 音響医療をビジュアル的に強調するため、サイン計画を活用。ホワイトとブルーに彩られた室内に、ブルーの彩度をイコライザーのように変化させたサインを配置して気持ちを落ち着かせる効果に期待した。
 一方で冷たく感じられる配色をなごませられるように、コミカルなオリジナルのピクトグラム(絵文字)をちりばめ、室内の配色とのバランスを取りながら研究所らしいテイストに仕上げている。
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