2014/12/02

【関ヶ原古戦場】戦国時代を体感せよ! 整備に向けグランドデザインで素案

岐阜県と関ケ原町は、関ケ原古戦場整備の方向性などを示す「関ケ原古戦場グランドデザイン(中期整備計画)」の素案をまとめた。11月25日に町役場で開催された、策定委員会の第2回会合で明らかになった。2020年度の東海環状自動車道の全線開通をにらみ、史跡景観やビジターセンター、アクセス道路・駐車場などを整備することなどの具体的な課題が盛り込まれた。今後は、町民を対象にした発表会を経て、15年3月にも成案化する見通し。

 古戦場は県内市町村の中でも関東・関西方面など県外観光客の流入が多く、戦国時代を題材としたテーマ型・ストーリー型周遊観光の中核的役割を担えるだけではなく、主要史跡がJR関ケ原駅近郊にあり、公共アクセス性が高いなどの利点がある。一方で、高い知名度を集客に生かせていない。また、眺望を阻害する樹木、景観を損なう施設跡などが散見されることや民俗資料館の老朽化・陳腐化が課題として挙がっている。
 ビジターセンターの整備に当たっては、既存の関ケ原歴史民俗資料館を増床する案や町庁舎東南の町有地に新施設を建設する案などが挙げられた。一方、現地にある旧北小学校にアーカイブスを設け、関ケ原の戦いを題材とした小説や絵画、漫画、ゲームなどを収集し、講座なども開く。
 このほか、広大な古戦場全景を見渡すポイントに眺望施設の設置やレストラン・物販設備の誘致、鎧体験(レンタル)、火縄銃の疑似体験、大砲発砲といった体験プログラムの常時提供などを盛り込んでいる。
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