2014/12/10

【マーケット断面】膜材で橋梁下部をラッピング 高架下を明るくする工法

太陽工業が橋梁を美装する化粧膜事業を本格化する。「橋梁ラッピング」と題した膜技術を2011年に開発し、これまでに京都縦貫自動車道の長岡京高架橋で採用されるなど評価も上々。膜式橋梁外装工法として、国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)への登録も完了した。

 使用する酸化チタン光触媒膜は、付着した汚れを太陽光と空気中の水分を利用して分解すると同時に、膜材の光反射による照度効果もあり、桁下などへの演出効果は大きい。価格は材工一式で1㎡当たり7万円から。
 東京五輪を背景に、都市再開発の進展や既存公共インフラの老朽化対策が拡大すると判断、橋梁の長寿命化に合わせたラッピング需要は大きいと考えており、15年度に10億円の売上げを見込む。膜材は耐久年数50年とも言われ、アルミ化粧パネルに比べて環境面での貢献度も期待できる。
 同社は膜を従来の屋根材から、デザインや機能などを兼ね備えた化粧素材へと拡大することで、新たな市場開拓を図ろうとしている。
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