2014/08/19

【TEC-FORCE】近畿地整、福知山市の集中豪雨被災地に16名派遣

16日から17日にかけて発生した集中豪雨による災害を受け、近畿地方整備局は18日、TEC-FORCE(テックフォース、緊急災害対策派遣隊)3班計16人を京都府福知山市に派遣した。
 同市からの要請によるもので、先遣隊として22日まで河川や道路の被災状況を調査する。同日午前9時30分に清水丞自副局長などが参加し、出発式を開いた。

 出陣式で清水副局長は派遣隊に対し「日常の仕事は忘れ、TEC-FORCEの仕事に集中するように求める。(被害や酷暑など)厳しい環境の中での作業となるが、健康に留意して任務を遂行してほしい。思うように仕事ができない苦労もあるだろうが、忍耐心を常に忘れず、仕事に取り組んでもらいたい」とあいさつした。
 これに対し橋本豊治隊長は「住民が1日も早く元の生活に戻れるように全力で尽くす」と決意を表明した。この後、隊員は車両4台に分乗し、職員の拍手に見送られながら出発した。
 現地の状況が詳しく把握できていないことから、河川や道路などで班分けせず、混成チームとして3班を派遣、現地の状況に応じて柔軟に対応する。岡山公雄総括防災調整官は「22日まで現地で調査し、その成果を踏まえて第2隊の派遣を検討したい。追加で派遣する準備はできている。また、現時点では他の地方整備局から福知山への派遣は実施していない」としている。
 TEC-FORCEに先立ち同局は福知山市内に排水ポンプ車18台を出動させているほか、照明車10台も待機。また福知山市など4自治体にリエゾン派遣している。
 16、17日に近畿地方を襲った大雨は京都府内と兵庫県内で甚大な被害をもたらした。京都府内では同市のほか京都市、亀岡市、南丹市などで浸水被害が発生したが、府によると福知山市内の被害状況は現時点でも確認しきれていない。また兵庫県内でも丹波市を中心に800戸を超える浸水被害が報告されている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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