2014/06/13

【楽省!BEMS】耐震化と共に省エネ化 働きやすいオフィス実現 川本工業

総合設備工事会社の川本工業(本社・横浜市中区、川本守彦社長)が進めてきた本社社屋の耐震化工事が完成した。構造躯体の補強と合わせ、省エネ・節電支援システム「楽省!BEMS」による空調設備の省エネルギー化などのノウハウを詰め込み、効率化や執務環境の向上などを実現した。老朽建物の改修が社会的に急務となる中、同社では今回の改修工事の実績やノウハウを活用し、事業拡大に積極的に取り組んでいく。

 今回の工事は、横浜市から耐震改修促進法の計画認定を取得し、市補助事業を活用して耐震改修した。同市の検査に合格した建築物としては45番目になる。

マンサード型ブレース
施工にあたってはSRC造の構造躯体に対して、低層階の側柱に鋼板巻き、高層階までの鉄骨枠付ブレース設置による補強を実施。内部空間のブレースには鉄骨枠が通行の妨げにならないマンサード型(横浜市建築設計協同組合特許)を採用し、テナントフロア内部や自社フロア内部が分断されない連続的な空間を確保した。
 これと合わせて空調設備も更新し、省エネルギー化とランニングコスト低減を推進した。多額のイニシャルコストが同時に発生するのを防ぐため、補助事業の活用に加え、エネルギーサービス方式を導入するなど費用分散化にも工夫を凝らしている。さらに業務用中小規模施設向け省エネ・節電支援システム「楽省!BEMS」も導入することで省エネを一層促進した。

省エネ、コスト低減を推進
施設のレイアウトは、本社機能を低層階に集約することで、環境の良い高層階のテナント床面積を拡張し、収益性向上を目指した。建物内部のレイアウト変更やOAフロアの導入によって、オフィス空間の効率化や執務環境向上を達成。1階には来客用打ち合わせ室も新設した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

0 コメント :

コメントを投稿