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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2014/05/31

【現場の逸品】カメラのいらない電子黒板、ついに実現! ルクレ『蔵衛門Pad』

工事写真管理ソフト「蔵衛門御用達」の開発で知られるルクレ(東京都渋谷区)が、カメラのいらない電子黒板をコンセプトにしたタブレット端末『蔵衛門Pad』を発売する。工事用黒板とデジタルカメラが一体化したツールは国内初。国土交通省では現場導入に向けた電子小黒板の検討を進めているだけに、売れ行きに注目が集まりそうだ。

【学生コンペ】くまもとアートポリスで7月から募集開始 テーマは「Home for All」

熊本県は、くまもとアートポリス(KAP)事業の取り組みを広く国内外に発信するとともに、KAP事業で誕生した建築作品群を新しい観光資源とすることを目的に、11月29日に「くまもとアートポリス2014アジア国際シンポジウム」を開催する。『自然に開き、人と和す in ASIA(仮称)』をテーマに、海外、国内それぞれの学生を対象とした設計コンペを実施する予定で、早ければ、7月から募集を開始する。

2014/05/30

【建設論評】米国と日本 現場のビジネス文化の大きな差違

わが国の建設産業の国際化は、進出のみの一方通行である。この点で感じたことがある。それは米国のゼネコンの一員として仕事をした時のことである。
 米国では顧客のご機嫌伺い、御用聞き、おもてなしが不要だったから、営業は役員級だけの少数で案件の情報の入手と分析をこなすことだった。民間工事も公共工事もすべて競争入札であった。

【けんちくのチカラ】映画監督木村大作さんと菫小屋(大汝休憩所)

ロケ中の木村大作監督(©2014「春を背負って」政策委員会)
映画『八甲田山』などの撮影を手掛けてきた名キャメラマン、木村大作氏が映画『劔岳点の記』に続き、5年ぶりにメガホンをとった監督2作目『春を背負って』(6月14日全国東宝系公開)は、富山県の標高3000mを超す立山連峰の雄大な自然と、その中にたたずむ「小さな」建築で物語がつづられる。その小さな建築は、大汝山(おおなんじやま)の山頂3015mに実在する大汝休憩所。建築面積100㎡ほどの木造建築だ。登山客の命を守る「シェルター」として半世紀以上の時を刻んできた。映画では「菫(すみれ)小屋」と名付けられ、その空間は、命を守るだけでなく「心の避難所」あるいは「居場所」として温かく描かれる。木村監督の映像はリアリティーにあふれ、菫小屋で語られる言葉は優しい。

【実演】草刈機「ヘイマサオ」が発進!! 筑水キャニコム

 筑水キャニコム(本社・福岡県うきは市、包行均社長)は27日、岐阜県羽島市の木曽川堤防で同社が製造販売する草刈機5機種をそろえ、実機実演による安全研修会を開いた。レンタル事業者、造園業・農業関係者、一般ユーザーなどが参加、機種によって異なる処理能力や操作性、メンテナンス上の注意点、運転上の安全事項について担当者の説明を聞いた後、デザインも洗練された実機に試乗して作業感覚や特性を体感した。

2014/05/29

【丹下健三】青焼きの「香川県庁舎図面」 ビエンナーレに出展決定!

香川県庁舎東館
イタリアのベネチアで6月7日から11月23日まで開かれる「第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」に、丹下健三が設計した香川県庁舎東館(旧本館・旧東館)の青焼き設計図面2点が出展されることになった。東館は丹下作品の代表作品と知られており、県は「日本の代表に選ばれ、大変名誉なことだ。『アート県かがわ』のシンボルとして、世界に県庁舎をアピールしたい」(文化振興課)としている。

【藤森照信】もこもこデザイン発表! 多治見市のモザイクタイルミュージアム

完成模型。外観は採土場をイメージ
岐阜県多治見市は27日、笠原町に新設を予定する「多治見市モザイクタイルミュージアム」(略称・TMTM)の記者発表会を名古屋市中区の国際デザインセンターで開いた。発表会では、建物の模型やパースを公表し、施設概要を説明。また、施設の設計を担当した建築史家・建築家の藤森照信氏が、建築デザインやコンセプトについて説明した。

2014/05/28

【速報!!】新国立競技場の基本設計パースと模型がついに明らかに!!

ザハ・ハディド・アーキテクツがデザイン監修した「新国立競技場」の基本設計が28日にまとまり、初めてパースと模型が公開された=写真。基本設計の担当は、日建設計・梓設計・日本設計・アラップジャパンJV。ザハ氏のデザインを生かしながらフレームワーク設計(基本設計条件)を反映して、具体の基本設計に落とし込んだ。

【BIM】BIMを使うしかない!! スピード施工の東電・福島給食センター【記者コメ付き】

福島給食センターのBIMモデル
「スピードアップには、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用しか手だてはなかった」。東京電力の原子力安全・統括部Jヴィレッジ復旧推進グループマネージャーで、29日に着工する福島給食センター建設事業のPMr(プロジェクトマネジャー)を務める児玉達朗氏は候補地選定から設計、開発許可に至るまでの道のりを振り返り、そう確信している。
【執筆者から:取材の過程で、関係者からは福島第一原子力発電所の収束にかける思いが伝わってきた。また福島復興の陣頭指揮を執っている石崎復興本社代表がBIMの可能性について、しっかりした認識を持っていることに驚いた】

【素材NOW】まるでテフロンフライパン たるませて吸音する膜天井材

粕屋町総合体育館を始め国内外の実績は1500件
「天井材としての使われ方が増えている」と、フッ素樹脂加工メーカーの中興化成工業(東京都港区)で、建築分野を担当するアーキ・プロダクト部の小宮陣一部長は強調する。同社の建築膜材『FGT』シリーズは、ことし3月に拡張された東京国際空港国際線旅客ターミナルビルの天井部に約1万5000㎡規模で採用された。

2014/05/27

【復興版】復興の陰で失われる歴史的建造物 保存・活用で研究会

歴史的建造物調査・保存・活用研究会を設立した高橋恒夫東北工大教授
震災以降、東北地方沿岸部では、無名だが地域の重要な文化資産として継承されてきた歴史的建造物が失われつつある。公費で修復できる指定重要文化財とは異なり、民家などは、所有者が財政的負担や公費解体制度の期限という時間的制約もあって、解体という苦渋の選択に至るケースも多い。こうした状況からの脱却を図るため、高橋恒夫東北工大教授は、歴史的建造物調査・保存・活用研究会を設立。その設立記念シンポジウムでは、文化資産の保存・活用に取り組む3人の研究者が地域の現状や事例などを紹介した。

【人材育成】信頼される現場代理人を養成! 高砂熱学「テクニカルアカデミー」


テクニカルアカデミーで行われる新入社員研修
高砂熱学工業は4月、技術教育機関として技術本部技術企画部に「テクニカルアカデミー」(竹田吾郎技術本部技術企画部テクニカルアカデミー長)を新設した。今期を初年度とする3カ年の中期経営計画(-2017年3月)の重点取り組み課題の一つである「施工現場力の強化」に向けて、「信頼される現場代理人=エンジニアを育成する」(大内厚社長)。竹田テクニカルアカデミー長は、「人材の育成に特化し、未来の高砂グループを担う人財をつくり上げる」と話す。

2014/05/26

【新国立競技場】JIAが解体延期を都知事に要望

芦原太郎JIA会長(右)と上浪寛JIA関東甲信越支部長
日本建築家協会(JIA)は23日、国立競技場解体工事の延期を求める要望書を舛添要一東京都知事、下村博文文部科学相、日本スポーツ振興センターの河野一郎理事長に提出した。要望書では、7月を予定する解体工事着手の延期、景観・規模・建設費・維持管理コストといった問題点についての情報公開、市民を交えた協議調整などを求めている。

【神戸市】「デザイン都市」を標榜! 創造会議特別顧問に安藤忠雄氏

神戸市役所
神戸市は、「デザイン都市・神戸」創造会議を創設した。建築家の安藤忠雄氏を特別顧問に迎え、デザインの視点で神戸が持つブランド力を強化し新たな活力を創出するための施策について議論する。年度末には、まちづくりの提言を盛り込んだ報告書をまとめる予定だ。

【オークラ】「世界をもてなすホテル」 超高層に建替え2019年開業!

イメージパース
東京にある老舗ホテル御三家の一つ、ホテルオークラ東京が、オフィスを併設した超高層ホテルに生まれ変わる。日本の伝統美を継承しつつ、国内外の利用者に最上のサービスを提供する最新の機能を装備したホテルとして2019年春に開業、20年の東京五輪にも備える。

2014/05/25

【長谷工】「見える・感じる」技研にリニューアル! マンション管理組合にアピール

ショールーム機能を強化した展示ルーム
長谷工コーポレーションは、4月初旬に技術研究所(埼玉県越谷市)をリニューアルした。技術展示棟の展示ルームを“見える化”してショールーム機能を強化するとともに、住宅性能試験棟に床衝撃音を体感できる部屋を設けるなど“感じる化”を実現。マンション管理組合をターゲットに、分かりやすく同社の技術力をアピールすることで、リフォーム市場の深耕・拡大を目指す。

【光触媒膜材】室内照明でも! 抗菌・抗ウイルス機能「ヒカリプロテクスタイル」

太陽工業は、汚れを化学的に分解・除去する酸化チタン光触媒機能を備えた膜材に、抗菌と抗ウイルス機能を持つ屋内用「ヒカリプロテクスタイル」シリーズを追加した。従来の屋外型光触媒と異なり、蛍光灯など室内照明でも効果を発揮する。インフルエンザなどの対策素材としても注目され、交通施設や医療施設、教育施設などの膜構造への活用が期待されている。

2014/05/24

【現場最前線】成田LCC専用PTB新築 運航妨げない絶対条件で挑む

LCC専用ターミナルビル完成イメージ
成田国際空港(千葉県成田市)で新たな空の玄関口となる、LCC(ローコストキャリア=格安航空会社)専用ターミナルビル(PTB)の新築工事が大成建設の施工で進められている。間近を旅客機や貨物車両が往来する中、空港機能に影響を与えることなく安全、効率的な作業が求められる現場では、同社の培ってきたノウハウと高い技術力がフル活用されている。総延べ約6万6000㎡の巨大施設の現場を率いるのは、同空港で延べ10年超の工事歴を持つ寺腰茂所長だ。「動いているものを絶対に止めない」という大命題を経験と知恵で克服しながら、低コストで高品質な施設の円滑な施工を実現している。

【CSR】神戸の幼稚園と福祉施設であつあつピザ振る舞う 高砂熱学工業が特別協賛

「ピザで社会福祉施設の皆さまを元気に!」--。高砂熱学工業は16日、ボランティア組織「ぬーばプロジェクト」(澁谷満廣代表)とともに、神戸市中央区の「神戸市立あづま幼稚園」と、同園に併設している福祉施設「神戸市立自立センターあづま」に移動式ピザカーで訪問し、無料でピザを振る舞った=写真。

2014/05/23

【建築】スポーツの“聖地” 現国立競技場のすべて見せます

陸上競技、サッカー、ラグビーなどスポーツの“聖地”として親しまれてきた国立競技場。半世紀にわたるその歴史に幕が下りる。2020年開催の東京五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場整備に向けて、7月から解体工事が始まる。1958年に完成し、64年の東京オリンピックの主会場として、また、さまざまなスポーツ競技で数々の名勝負を産み、コンサートなどの“夢の舞台”にもなった競技場内には、数多くのレガシー(遺産)がある。日本スポーツ振興センター主催の施設見学ツアーの来場者は1万人を突破し、4日には過去最高の7000人が足を運んだ。憧れの“国立のピッチ”から普段は目にすることのない貴賓室、ロッカールームなどまで、人々を魅了するレガシーの一部を、その歴史やエピソードを交えて紙上見学してみる。
【執筆者から:併設の博物館には、約半世紀前の設計図面も残っていて、当時の現場の息吹を感じた。建設当時も、第3回アジア大会をめざしわずか14カ月で完成させた。その後開催が決定した五輪のために、さらに大規模なスタンド増設を行った。当時からその工期にあわせる努力を惜しまなかった建設業には、敬意を表したい】

【記者座談会】福島第一原発の「凍土遮水壁」 建設産業の技術力あればこそ

16日に報道陣に公開された東京電力福島第一原子力発電所での凍土遮水壁実証試験。写真は、凍結管の前で説明する担当者(代表撮影)

A 16日に東京電力福島第一原子力発電所の汚染水対策の一環として進む「凍土遮水壁」の実証試験が公開された。現場の様子はどうだったのだろう。

【ガラッパ】震災時に威力発揮! 深さ40mの井戸から汲み上げ可能な人力ポンプ

アフリカでは10万台の実績がある人力井戸ポンプ「ガラッパ」
イナトレード(本社・愛知県小牧市、野添一郎社長)は、フランスで開発された人力井戸ポンプを日本向けに改良した「ガラッパ」の販売を始めた。深さ40mの井戸から人力だけで水を汲み出せ、ポリエチレン製の揚水管を採用して震災時にも水を供給できるのが特徴だ。
 製品は仏Vergnet Hydro社で開発され、国連や各国政府でも信頼性が認められている。在日仏大使館の企業振興部によると、既にアフリカの砂漠地域で1970年から約10万台の納入実績があるという。

2014/05/22

【新国立競技場】伊東氏の改修案提示は何をもたらすか!?【記者コメ付き】

伊東氏が提案した国立競技場改修案「バックスタンドを残したメーンスタンド建替え増設2段案」のイメージ。スタジアムを西方向に拡張し、神宮外苑の景観を維持しながら低コストで必要な席数を確保するものとなっている
「いまが、21世紀に何を残すかを示すラストチャンスだ」。建築家の伊東豊雄氏は12日に東京都渋谷区の津田ホールで開かれたシンポジウム「新国立競技場のもうひとつの可能性」の中でそう強調した。7月に国立競技場の解体工事着工が迫る中、新国立競技場を始めとした競技場施設整備のあり方を巡る議論は今も続く。今後、建築の専門家はいかに公共建築・まちづくりにかかわるべきなのか。動向を追った。
【執筆者からのひとこと:一般紙的な視点では、デザインや費用の話にスポットが当たりがちです。一方建築という視点で報道するわれわれが感じるのは、都市計画上の手続きや情報公開、景観についての議論といった「プロセス」こそが、大切になってくると思います】

【建築】イタリアA’デザインアワード 白根昌和氏「Wink」が銀賞受賞


国際建築活動支援フォーラムの支援でスペインのマドリッド欧州大学に留学した若手建築家の白根昌和氏が、イタリアで開かれる世界最大級のデザインコンペティション「A’デザインアワード&コンペティション2014(A’Design Award&Competition2014)」で銀賞を受賞した。

2014/05/21

【土木学会賞】功績賞に山本卓朗元会長ら 新設の国際活動協力賞は4ヵ国5人受賞


ボスポラス海峡横断鉄道(技術賞Iグループ)
土木学会(橋本鋼太郎会長)は20日、2013年度土木学会賞の94件を発表した。土木工学の進歩や土木事業の発展などに貢献した会員に贈られ、最高の栄誉となる功績賞は、池淵周一河川財団研究フェロー・京大名誉教授、亀田弘行電力中央研究所名誉研究アドバイザー・京大名誉教授、楠田哲也九大東アジア環境研究機構特別顧問・名誉教授、佐伯浩寒地港湾技術研究センター顧問・北大名誉教授、坂本忠彦日本大ダム会議会長、龍岡文夫東大名誉教授、田邉忠顯社会基盤技術評価支援機構・中部専務理事・名大名誉教授、三浦尚東北大名誉教授、山本卓朗未来のまち・交通・鉄道を構造するプラットホーム会長(元土木学会長)の9人が選ばれた。

【日本建築仕上学会賞】三澤氏、稲山氏設計の「北沢建築工場」が建築部門で受賞

建築部門で受賞した「北沢建築工場」
日本建築仕上学会は、2014年の学会賞・奨励賞を発表した。作品賞の建築部門は三澤文氏(エムズ建築設計事務所)と稲山正弘氏(東大大学院、ホルツストラ)が設計した地域工務店の加工工場兼事務所「北沢建築工場」=写真、住宅部門は安藤邦廣氏(筑波大、里山建築研究所)が設計した東日本大震災による避難住民の仮設住宅「板倉構法の木造仮設」に決まった。

2014/05/20

【復興版】被災者が暮らしを選べる再建を 東北工大新井准教授に聞く【記者コメ付き】

新井信幸准教授(東北工業大学大学院工学研究科建築学専攻)
震災から3年2カ月が過ぎ、新たな生活と向き合いつつある被災者が増える一方、制度の矛盾などに翻弄(ほんろう)され、足踏み状態にある被災者も多い。仙台市沿岸部の荒浜と三本塚地区、内陸部のあすと長町応急仮設住宅団地の住民を支援している新井信幸東北工大准教授は「いまの復興は行政主導型で、自由度が低い。被災者への負担も大きく、支援内容にも格差がある」と指摘。その上で、「住民と行政が真に協働し、豊かさを探る“プロセス重視型”の生活再建支援を目指すべきだ」と訴える。
【電子メディア局から:仙台市若林区の荒浜地区では、災害危険区域の指定により住民が住めなくなり、行政と住民の軋轢が生まれています。復興は本当に一筋縄ではいかないものだな、と感じます。この記事では〝対話〟を通した復興について書いています】

【インフラ維持管理】まるで山岳登山! 現場の活動写真を国交省が公開

高度経済成長期に集中的に整備されたインフラの老朽化の進行に伴い、メンテナンス分野の重要性が、過去にないほどの高まりを見せている。国土交通省道路局は、一般の人々が当たり前に思っている安全・安心な日常を守り、支えている人がいることを知ってもらおうと、東京・霞が関の本省1階道路局フロアで、メンテナンス現場のパネル展示を始めた。

【社会保険】「直轄工事に未加入企業は入れません!」 国交省がポスター作成

国土交通省は、新たな社会保険未加入対策に関する通知に合わせて、8月1日以降に入札手続きを始める直轄工事では、未加入業者は元請け、1次下請けになれないことを周知するポスターを作成し、地方整備局などに送付した。

【土木】鹿島が土木工事130件を納めた特別ページを公開開始


 鹿島は、同社が施工した代表的な土木工事130件を納めた特別ページを制作した。ページは、土木工事を地域別・工種別に分類して、豊富な写真(竣工・施工中の写真)と工事の概要説明を掲載している。
 それぞれの工事は、カードのようにポップアップされており、とても見やすいのが特徴。土木学会賞などの受賞作品には、ワッペンも付けられている。

2014/05/19

【現地ルポ】専門誌記者が見た福島第一原発の「凍土遮水壁」【記者コメ付き】

経済産業省と鹿島は、東京電力福島第一原子力発電所で実施している凍土遮水壁実証試験事業を公開した=写真。公開されたのは、4号機建屋西側に設置された小規模凍土遮水壁。遮水効果や耐久性など凍土方式による事業効果を確認するため設けられた10m×10mの実証施設だ。45本の凍結管が埋め込まれた実証区画内の土を削るとうっすら霜が降り、しっかりと凍っていた。
 写真は報道陣に公開された凍土遮水壁実証実験(16日、福島第一原子力発電所・代表撮影)。
記者から:日頃の取材とは異なり、かなりの緊張感で現場に臨んだ。現場には緊張感が満ちており、福島のために何ができるか、を本気で考えた】

【ゆるキャラ爆誕】群馬建協の「ぐんケンくん」 歌と体操で業界をぐんぐん伸ばす!!

左から大澤正明群馬県知事、群馬県のマスコットキャラクター・ぐんまちゃん、青柳剛会長、ぐんケンくん
群馬県建設業協会(青柳剛会長)は、国民の目を建設業に引き付けようと、独自に制作したイメージソングと、それに合わせた体操、マスコットキャラクター(ゆるキャラ)を用いた活動を展開する。建設現場などに普及させるとともに、ゆるキャラを協会の各種イベントなどに登場させる。青柳会長は今回の取り組みについて「子どものころから建設業に親しむ感覚が醸成されるようにすることで、建設業の理解が促進される」と狙いを説明。「建設業が変わってきたと認識してもらう象徴」と位置付ける。 

2014/05/18

【素材NOW】屋根のプロが磨く太陽光パネルの進化 元旦ビューティ

白州技術センターは1994年に完成
「ここで技術が生まれ、育っていく」。元旦ビューティ工業の舩木元旦会長は白州技術センター(山梨県北杜市)の役割を、そう表現する。4月にはセンターの屋根に設置していた太陽光発電システムを最新の技術に全面刷新した。年間を通し、自社製品の有効性を多角的に検証する。そこには「技術を売る会社」のこだわりが詰まっている。

【BIM】グラフィソフトのクラウドサービスは日本から始まる

(左から)アコシュ・フェメター氏、ビクター・バルコニ氏、ベンツェ・コバーチ氏
グラフィソフトは、あらゆる規模のチームがリアルタイムに共同作業できるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のコラボレーションプラットフォーム『BIMcloud』を、日本を皮切りに世界各国で販売に乗り出す。「数多くのBIMプロジェクトを抱える大手企業に向けて、コラボレーション環境を提供できるインパクトは大きい」と、同社CEOのビクター・バルコニ氏は手応えを口にする。

2014/05/17

【建設論評】「このくらいなら大丈夫」は悲劇しかもたらさない

近ごろ「このくらいなら、大丈夫だろう」「このくらいなら、ばれないだろう」、このような判断から大きな社会的な問題を生じたことがあった。
 試合中、掲示された差別的横断幕を撤去しなかった浦和レッズに対し、Jリーグは無観客試合の開催などの制裁を科した。浦和レッズは過去にも同様のトラブルにより制裁を受けていたが「このくらいなら、大丈夫だろう」との判断が甘かった。
 北海道旅客鉄道(JR北海道)の石勝線トンネル内特急炎上、函館本線大沼駅構内脱線など一連の鉄道事故では、現場担当者に「このくらいなら、ばれないだろう」、経営管理者に「このくらいなら、大丈夫だろう」との認識があったようだ。
 複数の超高級分譲と超高層集合住宅の施工不具合などでも、何らかの段階で同様の判断ミスがあったであろう。

【現場の逸品】厳選21の測量プログラム搭載! カシオ土木測量電卓

カシオ計算機が土木測量専業電卓『fx-FD10 Pro』を発売した。関数電卓開発で培ったノウハウを駆使し、測量に役立つ21種類ものプログラムを搭載。現場の過酷な作業環境でも安心して使えるように耐衝撃性能に加え、防水や防じん性能も高めた。

2014/05/16

【建設論評】論文審査の虚々実々 審査に投げかけられる疑問符

政府の方針で博士課程の拡充が進められて以来、一部の大学に限られていた課程博士が学位制度改革によって数多くの大学から誕生するようになった。このことは、土木工学や建築学の分野でも例外ではない。学位を得て世に出る人材は、玉石が混在しているというのである。
 思い出すのは、米国勤務中に依頼されて学位論文の審査に協力した時のことである。

【建築】丹下健三の初期代表作「香川県庁舎東館」を耐震化・保存

丹下健三の初期の代表作として知られる「香川県庁舎東館(旧本館・旧東館)」の保存に向けた機運が高まっている。昨年夏には丹下の生誕100周年プロジェクトとして展覧会などの多様なイベントも実施され、わが国が世界に誇る近代建築の傑作に、改めて国内外から耳目が注がれた。同館1階には、この展覧会で制作された模型や収集した資料を利用した建築ギャラリーがことし3月下旬から常設展示されている。県が設置した学識者らによる検討会議(会長・岡田恒男東大名誉教授)では東館の保存・耐震化に向けて、「基礎免震構法を軸として、耐震工法の具体的な検討を進めることが望ましい」とする提言を2月に浜田恵造知事に答申。県はこれを受けて、2014年度から具体的な検討作業を本格化させる。
 【電子メディア局から:日本の建築は、まだまだ何百年も使い続けるという発想が少ないと思います。木造のものの方がはるかに残っているのは、コンクリートという素材が経年劣化に弱いからでしょうか?】


2014/05/15

【建築】働きを実感できる空間「明治安田生命新東陽町ビル」 竹中工務店の菅氏に聞く【記者コメ付き】

スロープでオフィス間の全フロアを徒歩で移動できる
1949年から始まった日本建築学会賞作品部門の歴史の中で、ゼネコン設計部単体の受賞としては51年に「日活国際会館」で小林利助氏(竹中工務店)、63年に「リッカー会館」で鹿島昭一氏・高瀬隼彦氏(鹿島)が受賞したのに続く3例目となった。半世紀ぶりの快挙を達成した竹中工務店の菅順二設計部長が今回の作品で目指したのは、均質化したオフィス空間で失われた「働く人々の心のよりどころとなる建築」だ。現代、そして未来のオフィスビルのあるべき姿とはなにか。菅部長に聞いた。
【執筆者からひとこと:このビルは、設計・施工で担えるゼネコンならではの視点が生かされている。竹中工務店の設計力を示すためにも、学会賞などへの作品応募には、会社として力を入れているという。今回の受賞は、こうした努力が実を結んだのだろう。

【大和ハウス】「ダイワユビキタス学術研究館」を東大に寄贈 設計は隈研吾

大和ハウス工業は14日、東京大学に寄贈したダイワユビキタス学術研究館=写真=の内覧会を開いた。今後、ユビキタスコンピューティング研究の拠点として活用する。施工は大和ハウス工業、設計は東大の隈研吾教授、総合監修は同じく大学院情報学環の坂村健教授が務めた。

【ボランティア】「旧モーガン邸」の庭園清掃に50人参加 日建連


日本建設業連合会(中村満義会長)は10日、神奈川県藤沢市の「旧モーガン邸」で庭園清掃ボランティア活動を実施した。14社から計50人が参加した=写真。6回目の開催で初めて参加者が50人に達した。
 当日は参加者が庭園の草刈りのほか、竹を一般ごみとして廃棄するため1m未満に切断し、紐で束ねる作業などに汗を流した。

2014/05/14

【首都直下地震】発災から72時間がカギ 都下でも建設業が初動に重要な役割【記者コメ付き】

首都直下地震など大規模地震への切迫性が指摘される東京都。行政にとって「人命救助」が至上命題となることは言うまでもない。かぎを握るのは発災からの72時間、いわゆる初動対応だ。そこには物資輸送や救助活動に必要となる「道路啓開」など建設産業が担うべき役割は多い。動向を追った。
【メディア局から】
実は、地震などの災害時のインフラパトロールは、全国で地域の建設業が担当しています。東日本大震災でも、自衛隊が被災地に入るための道路啓開は、地元建設業者が自前の重機を使って行ったケースが多いのです。

【この人】冨田陽子さん(新潟県土木部都市局長)砂防とまちづくりは共通


冨田陽子さん(新潟県土木部都市局長)

 

4月1日付で北陸地方整備局神通川水系砂防事務所長から新潟県土木部都市局長に就任。都市政策分野に携わるのは初めてだが、「まちづくりを通して安全で快適な暮らしを維持するとともに、それを未来に引き継いでいかなければならない。地域の思いに心を寄せて、その実現を支援していきたい」と抱負を語る。

2014/05/13

【復興版】復興住宅のこえ JIA宮城がまちの再生めぐるシンポジウム【記者コメ付き!】

日本建築家協会東北支部宮城地域会(JIA宮城、鈴木弘二地域会長)などが主催する参加型シンポジウム「みやぎボイス2014・復興住宅のこえ」が11日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれた=写真。復興公営住宅や自力再建住宅を中心に住宅とまちの整備、コミュニティーづくりの「担い手」と「支え手」「作り手」が連携・協働する“共創”のプラットフォームとして開催したもので、直面する課題への認識を共有するとともに、その改善に向け議論を深めた。
【執筆者からひとこと】
 会場には、設計、行政、学識者、住民の参加がありましたが、今回は、ゼネコンや地元業者がいませんでした。実際の建設を担当する立場の人も一緒になって議論できる場もあればいいですね。

【800t吊りクレーン】阪神高速三宝JCTで一括架設完了! 浮かぶ鋼桁、桁重量は130t


阪神高速道路会社が建設を進めている「阪神高速大和川線」整備に伴い、阪神高速湾岸線の三宝入り口に新たな橋桁(鋼桁ブロック)を取り付ける作業が9日深夜から10日早朝にかけて堺市堺区の現地で行われた。大型の鋼桁ブロックを一晩で架設する工事は同社でも稀という。施工は横河ブリッジ・横河住金ブリッジ・瀧上工業JVが担当している。

2014/05/12

【建設論評】会社に不祥事が起きたとき、従業員に対応すべきこと

従業員が思い悩む事柄の1つに、勤め先が事件や事故などに関係した際の社内外における自分の立ち位置と、事件化で知った親族や第三者との当該事態に関するコミュニケーションがある。
 筆者の独自集計だが、直近6カ月間(2013年10月-14年3月)に日本経済新聞不祥事報道で記述された固有名称数は延べ554(企業・団体/組織・個人)あった。同期間の個別報道数で多かったのがJR北海道で51件、製薬会社ノバルティスファーマと関連大学25件、カネボウ化粧品9件というところ。

【サンドバイパス】国内初! 河口の堆積砂を浸食海岸に移す一石二鳥の技術

架設桟橋から斜杭を打設
毎年150ha以上の国土が海岸浸食によって失われている。静岡県・太田川の河口にある福田漁港は、土砂の堆積に悩みを抱えている漁港の1つ。河口側の航路に土砂が堆積するため定期的に浚渫しなければならない一方、漁港を挟んだ潮流の下手側、浅羽海岸は浸食される。こうした課題を解決するために投入されたのが日本初の「サンドバイパスシステム」だ。堆積する土砂を吸い上げて、浸食する海岸に砂を送る。静岡県が発注し、五洋建設などが施工を進めた。

【建築】大阪建築コン 知事賞に『日本圧着端子製造株式会社』など3作品

日本圧着端子製造株式会社(撮影:絹巻豊)
大阪府建築士会は、第59回大阪建築コンクールの入賞作品を発表した。大阪府知事賞は岸下真理氏と岸下和代氏(ともにAtelier KISHISHITA)、都倉泰信氏と稲垣誠氏(ともにMan*go design)が設計した『日本圧着端子製造株式会社』と石井良平氏(石井良平建築研究所)の『楡の木テラス』、江副敏史氏(日建設計)の『中之島フェスティバルタワー』が受賞した。若手建築士を対象とする渡辺節賞は、中山大介氏(中山建築設計事務所)の『斑鳩の家』と國本暁彦氏(竹中工務店)が設計した『東大谷高等学校泉ヶ丘キャンパス』を選出した。

2014/05/11

【建設論評】早期復旧を遂げた三陸鉄道の抱える課題

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県の三陸鉄道(三鉄)は、北リアス線がことし4月6日、南リアス線が1日前の5日に全線復旧し、震災前と同じ総延長107.7㎞の全線で運転を再開した。3年1カ月ぶりの全線開通は、地域住民の悲願と復興の象徴であるが、人口減少の中で三鉄は厳しい経営と向かい合う。

【建築】「LIXIL国際大学建築コンペ」公開審査会 隈研吾氏ら

最優秀賞に選定されたカリフォルニア大学バークレー校の『NEST WE GROW』
LIXIL住生活財団が主催する第4回「LIXIL国際大学建築コンペ」で最優秀賞にカリフォルニア大学バークレー校(米国)の『NEST WE GROW』が選ばれた。今回のテーマは「プロダクティブ・ガーデン-大樹町を五感で味わう空間」。同財団が所有する北海道大樹町の「メム メドウズ」を舞台に自然、景観、食材を利用し、五感を使って人が集う場所にする提案を求めた。9カ国12校が参加。1次審査の上位3校が東京・大手町の経団連会館で開かれた公会審査会に臨んだ=写真。優秀賞はオスロ建築デザイン大学(ノルウェー)の『An endless path for five senses』と、東京農業大学の『SMOKE GARDEN』だった。