2014/01/15

【伝統】越後工匠の気迫! 新潟建産連が「工始祭(たくみはじめさい)」

新潟県建設産業団体連合会(本間達郎会長)は日、新潟市中央区の白山神社で、全国でも珍しい「工始祭(たくみはじめさい)」を行った=写真。古式ゆかしい装束をまとった工匠たちが釿(ちょうな)など古来の用具を使い、伝統的な儀式を神前に披露した後、各団体の代表らが玉ぐしをささげ、ことし1年の安全と業界の隆盛を祈願した。

 拝殿中央には御木が設えられ、新潟市建築組合連合会の8人の工匠が曲尺、墨指、釿の「三器」などの古来の用具を伝統的作法で扱い、鋸ノ儀(のこぎりのぎ)、墨指し(すみさし)・墨付ノ儀(すみつけのぎ)、釿打ノ儀(ちょうなうちのぎ)、鉋ノ儀(かんなのぎ)、槌打ノ儀(つちうちのぎ)の順に、荘厳な動作で古式に則って儀式を進め、越後工匠の気迫を披露した。
 祭事終了後には、新潟労働局労働基準部の長谷川文雄健康安全課長があいさつし、「2013年の死亡事故は12人、休業4日以上の労働災害は488件といずれも前年と比べて1件減っているが、依然として高水準である。繁忙期であっても安全衛生活動を順守してほしい」と呼び掛けた。
 直会(なおらい)では、本間会長が「建設業の死亡事故は県内の全産業の中で最も多い。工事の安全に最大限努めながら、品質の確保を図らなければならない」と力を込めた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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