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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2013/10/31

【津波避難】球体シェルター“ノアの方舟"を開発 幼稚園など向け

ポンド(本社・大分県別府市、星野隆代表)は、大人が16人乗れる地震津波避難用の大型球体シェルターの開発を進めている。2012年に大人4人乗りの小型シェルターを開発、好評なことから、これをベースに幼稚園や老人保健施設向けに大型化する。平常時はコミュニティールームや部品を別途設けることですべり台としても活用が可能。性能試験などを行い、1、2年程度で製品化につなげる。

【建築】「甲府市庁舎」を選定 山梨県建築文化賞

山梨県建築文化賞推進協議会(会長・横内正明知事)は30日、2013年度山梨建築文化賞の受賞者を発表した。建築文化賞は応募53作品の中から、日本設計・竜巳一級建築設計事務所・山形一級建築士事務所・進藤設計事務所・馬場設計JVの設計、竹中工務店の施工した「甲府市庁舎」が選ばれた。11月8日にベルクラシック甲府で表彰式を開き、建築文化奨励賞5作品とあわせ、建築主、設計者、施工者の栄誉をたたえる。

【建築家インタビュー】乳児保育施設「ピーナッツ」の前田圭介氏(UID)

広島県福山市を拠点に活動する前田圭介氏(UID一級建築士事務所代表)が手掛けた乳児保育施設「Peanuts(ピーナッツ)」が2013年度日事連建築賞の国土交通大臣賞を受賞した。2つの円形が連なる落花生型の外観は360度ガラス張りで、小規模建築ながら規模以上に内部空間を広く見せる。また、「大人が当たり前と思っていることをすべてゼロから考え、乳児目線でつくること」を建築で表現し、審査員からも高い評価を得た。「日事連の最高峰の賞を小さな建築でいただけたことに大変驚いている。建築の大小にかかわらず、そこに生まれる空間や環境といった豊かさが評価されたことがうれしい」と話す。武田五一、藤井厚二という偉大な建築家を生み出した福山市で、38歳の若き才能が躍動する。

2013/10/30

【竣工】道庁旧本庁舎をイメージ 永田町に「ほっかいどうスクエア」

ヒューリックが東京都千代田区永田町で建設を進めていた複合ビル「永田町ほっかいどうスクエア」が完成した。設計は久米設計・竹中工務店JV。施工は竹中工務店・伊藤組土建JVで担当した。同社は、北海道が実施した「北海道東京事務所用地有効活用事業」の公募型プロポーザルで、北海道ジェイ・アール商事と栗林商会とともに事業者として選定された。PPP事業として北海道所有の土地を約70年間定期借地し、北海道東京事務所や飲食店、シェアオフィスなどを含む施設の建築・運営を実施する。

【デザイン】TOTOの「ネオレスト」便器と芸術家がコラボ

TOTOは、ウォシュレット一体型便器「ネオレスト」の発売20周年を記念し、11月4日まで開かれている国内最大級のデザインイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK」に出展。「ネオレスト」を素材に、トラフ建築設計事務所、橋田規子氏、野老(ところ)朝雄氏、ミヤケマイ氏とコラボレートした「NEOREST×4CREATORS」を展示している=写真。

【ボスポラス】150年の夢かなう! 海峡横断鉄道トンネルで大成JVが式典

ボスポラス海峡横断鉄道トンネルの開通式典を控えた、現地時間の28日、施工を担当した大成建設JVの主催によるレセプションが、トルコ・イスタンブール市内のホテルで開かれ、安倍晋三首相やトルコのビナリ・ユルドゥルム運輸相を始めとする両国政府関係者などが出席し、トルコ国民「150年の夢」をかなえた歴史的偉業を祝った。

2013/10/29

【浮体式洋上風発】五島列島で「はえんかぜ」が発電開始 

環境省が進める浮体式洋上風力発電実証事業の実証機「はえんかぜ」が完成し、発電を開始した。実証機は、受託者グループ(代表・戸田建設)が開発した世界初のハイブリッドスパー構造を採用。細長い円筒形状のスパー型で、浮体上部に鋼、下部にコンクリートを使用している。全長172mのうち、96mが海面上に浮く。風車の直径は80mで、一般家庭1800世帯分に相当する2メガワットを発電する。 

【京急蒲田】羽田の海外客をおもてなし 西口駅前再開発が起工

駅前に設けられる広場
京急蒲田西口駅前地区市街地再開発組合(鷲尾幹令理事長)が建設する同地区第一種市街地再開発事業の起工式が27日、東京都大田区の現地で開かれた。同区内初の再開発事業で、施設建築物と駅前広場などの公共施設を一体的に整備する。事業コンサルタント、建築設計・監理はアール・アイ・エー、土木設計・監理はトーニチコンサルタントで担当。特定業務代行者の東急建設が施工する。参加組合員として野村不動産、住友商事が参画している。2015年12月の完成を目指す。

【帝都復興】建築学会と土木学会が関東大震災後の施設保存提唱

日本建築学会と土木学会は26日、東京・芝の建築会館ホールで「関東大震災から90年-『帝都復興事業』再考」をテーマに合同シンポジウムを開いた=写真。田所辰之助日本大短期大学部教授は、帝都復興事業で建設された施設の解体が進んでいるため、早急な保存の必要性を訴え、今回のシンポジウムは「建築、土木のハードだけでなく、社会システムなどソフトの視点からもみることが新しい」と趣旨を説明した。

2013/10/28

【山梨リニア】実験線42.8㌔ 時速500キロで試験走行を再開

2027年の東京~名古屋間開業に向け、東海旅客鉄道(JR東海)は、リニア中央新幹線の本線になる山梨リニア実験線42.8㎞(山梨県笛吹市~上野原市)で走行試験を加速している。先行区間18.4㎞(大月市~都留市)での走行試験中断から約2年、延伸工事の完了に伴い、ことし8月29日から試験走行を再開した。営業仕様のL0系車両で時速500㎞の走行試験を繰り返し、騒音や機械設備の耐久性など本格的な調査が始まった。超電導リニア技術のブラッシュアップやコストダウンに取り組むなか、今後車両編成数を増やすなど営業運転に備える。

【テレビ朝日】六本木に最大の劇場 EXシアターとタワーが完成

テレビ朝日が東京・西麻布で建設を進めてきた「EX THEATER ROPPONGI+EX TOWER」が完成し、25日に定礎板除幕式を開いた。施設周辺一帯を「ゴーちゃん。スクエア」と名付け、同社の第2戦略拠点として本社の一部機能やグループ会社を集約し、新たなコンテンツの発信基地として活用する。定礎板除幕式では、早河洋社長と同社のマスコットキャラクター「ゴーちゃん。」がロープを引き除幕した。

【ららぽーと富士見】約18万㎡、15年春開業めざして起工

三井不動産が埼玉県富士見市に計画している(仮称)ららぽーと富士見の起工式が25日、現地で開かれた。施設テーマを「人・モノ・文化が交差する新拠点~CROSSPARK~」とし、S造4階建て延べ約18万5000㎡のリージョナル型ショッピングセンターを建設する計画だ。設計・施工を安藤ハザマが担当し、2015年春の開業を目指す。

【土木】阪神高速が「トンネルがっこう」を開校! 開削トンネル造る過程を体験

阪神高速道路会社は21、22の両日、沿線小学校を対象とした現場見学会「大和川線トンネルがっこう」を開いた。2011年度にスタートし、今回が3回目となる。22日は堺市立三宝小学校の5年生134人が堺市内の現場を見学した。トンネル内を現場教室とし、測量や土留め壁の実験などを体験した=写真。

【新国立競技場】29万㎡は「あくまで建設可能最大規模」 スポーツ振興C

ザハの新国立競技場構造イメージ
規模や工事費をめぐって議論が活発化している新国立競技場の建設プロジェクト。国際デザイン競技で選定された英国在住の建築家、ザハ・ハディド氏の斬新なデザインが世界的な耳目を集めただけに、その動向は建設業界にとどまらず社会的な関心を呼んでいる。23日の参院予算委員会では下村博文文部科学相が「膨大な予算がかかりすぎる」として縮小する方向での検討に入る姿勢を示したが、事業の実施機関である日本スポーツ振興センターは、「延べ約29万㎡」「約3000億円」という数字は計画対象地での建設可能な最大規模であり、スタジアム本体に関連諸施設を含めた最高スペックでの金額であると説明する。デザイン競技での提案を現実的な設計図面に落とし込む作業は、これからとなるが、総工事費は当初の「1300億円程度」とする考えも崩していないという。

2013/10/27

【BIM】構造部材のBIMパーツを提供開始 日立機材

日立機材が、露出型固定柱脚「スーパーハイベース工法」の主力製品GXシリーズの3次元パーツデータを公開したのはことし6月。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入した建築プロジェクトが増加する中で「3次元データを提供してはどうか」と、グループ企業で営業先でもあった日立建設設計からの提案がきっかけとなった。
 構造部材のBIMパーツデータは少なく、同業他社も取り組んでいない。「設計段階に自社製品のパーツデータを仕様として組み入れてもらえるチャンス。営業ツールの一環にとらえ、すぐさまデータ作成に取りかかった」と、高橋秀明テクニカルセンター主任技師は明かす。

【コンペ】長久手市の公園西駅デザインコンペ 提案は11月20日まで

コンペはこのエリアが対象
愛知県長久手市は、イケアジャパン進出やモリコロパーク出入り口新設が予定されている東部丘陵線(リニモ)「公園西駅」の周辺公共空間を対象としたデザインアイデアコンペの手続きを開始した。提案の提出期限は11月20日まで。12月初旬に1次審査(書類)結果を発表し、同17日の2次審査を経て、同下旬に最優秀デザインと次点デザインを公表する。最優秀提案者は、「デザイン責任者」として市が詳細設計を委託している玉野総合コンサルタントと協働し、デザインプランを作成する。

2013/10/26

【現場の逸品】低コストでボーリング調査 スクリュードライバーサウンディング

ジャパンホームシールド(東京都墨田区)の地盤調査試験法「スクリュードライバーサウンディング(SDS)試験」。2010年10月の採用開始から、3年間で累計5万件の採用実績を誇る。現在主流のスウェーデン式サウンディング(SWS)試験の機材に専用ユニットを装着することで、低コストでありながらボーリング調査に匹敵する土質判断が可能だ。

【建築】カトリック松が峰教会-マリア会館 第25回マロニエ建築賞

栃木県は、第25回マロニエ建築賞の受賞作品を発表した。応募54作品から、マロニエ建築賞に「カトリック松が峰教会-マリア会館-」が選ばれた。設計は小野里信建築アトリエ(宇都宮市)、施工は東武建設が担当した。マロニエ建築優良賞では4作品が受賞した。11月9日から15日まで栃木県庁で応募作品展示会を開催。同13日には県庁東館講堂で表彰式を開く。
 「カトリック松が峰教会-マリア会館-」(宇都宮市松が峰1-1-5)は、宇都宮市街地には数少ない歴史的建築である松が峰教会の敷地に、教会関係者の付属施設として新築された。大谷石の教会聖堂に対峙し、高さを抑え大きく張り出した庇が水平性を強調しているのが特徴。規模はRC造2階建て延べ458㎡。

2013/10/25

【建築】表参道ジャイルで「建築家にならなかった建築家」展

アートプロジェクトを手掛けるライゾマティクス(東京都港区、齋藤精一社長)は「建築家にならなかった建築家たち」展を23日から渋谷区の表参道ジャイル(GYRE)のEYE OF GYRE内で開いている。大学や大学院で建築を学びながらも、広告やアートの分野で活躍するクリエイターの作品を展示している。
 会場ではイタリア・ローマ大学で建築デザインを学んだ広告ディレクターの志伯健太氏、慶大SFC研究所坂茂研究室に所属した工芸ギャラリストの伊藤達信氏らが手掛けた作品を展示している。また、それぞれのクリエイターのインタビュー映像を上映しており、建築が作品に与えた影響や一度は建築分野を志しながらも建築家にならなかった理由などを語っている。
 会期は11月4日まで。入場無料。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

【国交省】「道路局の敷居を低くするプロジェクト」 徳山局長が発案

東京・霞が関の国土交通省内で“道路局の敷居を低くするプロジェクト"が進行している。9月末には、全国から来庁する市町村長らのおもてなしスペース『地方道交流倶楽部』が、本省1階の道路局環境安全課内に設置された。「省内を回るので荷物を置きたい」「空いた時間にゆっくりしたい」といった首長たちに気軽に使ってもらおうというもの。相談事の担当課や予算の仕組みが知りたいなどといったニーズにも応える。

【新国立競技場】経費試算は3000億!  「縮小の検討が必要」下村文科相

下村博文文部科学相は23日の参院予算委員会で、新国立競技場について、「デザインコンクールで最優秀作品となったザハ・ハディド氏のデザインを忠実に実現する形での経費試算は、約3000億円に達する」ことを明らかにし、「あまりにも膨大な予算がかかりすぎるので縮小する方向で検討する必要がある」との考えを示した。また、「デザインそのものは生かす。競技場の規模はIOC(国際オリンピック委員会)基準に合わせる。周辺については縮小する方向で考えたい」とした。最寄り駅と競技場を結ぶ通路や周辺の回廊の縮小、検討段階にある商業施設・博物館など付属施設の一部見直しや簡素化などを俎上(そじょう)に載せる見通しだ。

2013/10/24

【新国立競技場】士会連合会が見直し要望書を提出へ 三井所会長が表明

第1回全国ヘリテージマネージャー大会であいさつした三井所清典日本建築士会連合会会長は、「18日の理事会・全国士会会長会議で、国立競技場建て替えの問題では、計画を見直してもらい、もう一度ザハ・ハディドさんに設計しなおしてもらう要望書を出すことを承認してもらった」とし、神宮外苑地区で計画されている現行の国立競技場の建て替えプランをめぐり建築界から疑義が示されていることを受け、士会連合会としても見直しを求めていくことを機関決定したことを明らかにした。

【自動運転】80㌔でハンドル操作 ネクスコ中日本が維持車両に適用

中日本高速道路会社は、自動運転走行技術を活用した運転操作支援システムを、日本自動車研究所と共同で開発し、高速道路維持管理車両のトンネル照明灯具清掃車に導入した=写真。同システムを搭載した維持管理車両は、国内で初めてとなる。
 既にテストコースでの走行試験を終え、試験用自動車として国土交通省の認定を受けている。今後、関係機関と調整の上、11月から実際の高速道路上で試験走行し、走行データの収集・評価検証を行う予定だ。

【新潟】“ドボジョ"が語る土木 学会新潟会らが講演会

土木学会関東支部新潟会と日本建設業連合会北陸支部は11月25日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで「『土木の日』記念講演会」を開く。今回は“ドボジョ"にスポットを当て、土木女性技術者の目線で建設業の未来を語ってもらう。
 当日は、北陸地方整備局企画調査官で、同会幹事長の田中倫英氏が「自然災害から県民の暮らしを守るための土木事業」を報告した後、新潟県魚沼地域振興局地域整備部計画調整課長の瀬戸民枝、福田組新潟本店監理技術者の数間藍の両氏が土木女性技術者としての経験や今後のあり方などを紹介する。

2013/10/23

【東京駅】丸の内駅舎をもっと見やすく 駅前換気塔2基を切下げ

2つの換気塔を切り下げる

 首都東京の“顔"をもっと見やすく--。東日本旅客鉄道(JR東日本)は、昨年10月に保存・復原工事が完了した東京駅丸の内駅舎(重要文化財指定)の前にある2基の換気塔を切下げる。「駅=街『Tokyo Station City』」として進めている東京駅周辺地区の都市空間整備の一環として、駅周辺地区の景観に配慮し、丸の内駅舎前空間の見通しを良くするのが狙い。設計はジェイアール東日本コンサルタンツ・ジェイアール東日本建築設計事務所JV、施工は鉄建が担当。北側の鉄塔は年内、南側は2014年2月ごろの完成を目指す。最終的な換気塔の完成は14年夏の予定。

【111台】東芝エレベータがマカオで大型受注

東芝エレベータは、グローバル市場の事業を強化する。香港、シンガポール、マカオを中心に、中国本土や東南アジアの一部地域を担当する東芝エレベータのグループ会社シュバリエ香港社が、マカオで最大規模となる高級リゾートホテル「ギャラクシーマカオ・ホテルリゾート施設」の2期工事の昇降機計111台を一括で受注するなど、世界最大の昇降機市場である中国で高速エレベーター、高級機種の販売体制を強める。

【建築】JIA東北 建築学生賞 最優秀に東北工大の佐々木さん

最優秀の『丘のある小学校』
日本建築家協会東北支部(JIA東北、渡邉宏支部長)は18日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで第17回JIA東北建築学生賞の公開審査を開き、応募があった13校15学科37作品の中から、佐々木優さん(東北工大3年)の『丘のある小学校』を最優秀賞に決めた。優秀賞には樋口卓史さん(日大4年)の「都市の茶の間-集落的建築群」と藤木綾子さん(宮城学院女子大4年)の「heartful海を臨む丘の上のホスピス」が選ばれた。

2013/10/22

【現場最前線】仙台市の汚水処理担う南蒲生浄化センターを短期復旧

東北地方最大の106万人が暮らす仙台市。その汚水処理の約7割を担う南蒲生浄化センターは、津波で構造物の多くが破壊され、設備の冠水などにより機能を失った。仙台市から復旧事業を受託した日本下水道事業団(JS)は、水処理施設を全面改築し、耐津波対策のモデル処理場としてリニューアルを進めている。そのメーンとなる災害復旧建設工事その9を担当するフジタ・鴻池組・丸本組・後藤工業・皆成建設JV(大西基成所長、フジタ)を筆頭に、1日当たり43万m3以上を処理する国内有数の規模の浄化センターをわずか3年半で復旧させるという前代未聞の工事に挑んでいる。

【実大実験】木造3階建て校舎を燃やす 耐火性と建築基準を研究

木造3階建ての学校の耐火性を検証するため、国土交通省国土技術政策総合研究所は20日、岐阜県下呂市の山中に校舎を模した建物を建て、実際に燃やす実験を行った=写真。
 国内の林業支援のため、国は木造の公共建築物を積極的に造る方針だが、耐火性の問題から現行法では木造3階建て校舎は建設できず、国交省が燃えにくい構造を研究している。
 昨年2月の実験では、すべて木造の建物は点火から約6分で3階まで延焼し、最終的に倒壊した。窓の上にひさしを作り、壁などに不燃材を使った同11月の実験では3階まで燃え広がるのを約90分間防いだ。
 今回の実験では、燃えにくい素材を天井だけに使い、建物の外側に50cm飛び出た防火壁を設けた。検証結果はモデルとなる校舎の決定に生かされる。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

【建築】1位に理科大の原さん 東京士会の住宅課題賞優秀賞

「別荘=もうひとつのイエ」
東京建築士会(中村勉会長)は19日、東京都江東区の竹中工務店東京本店2階Aホールで「住宅課題賞2013」の公開審査を行い、原彩乃さん(東京理科大理工学部建築学科)の「別荘=もうひとつのイエ」を優秀賞1位に選んだ。優秀賞2位は上ノ内智貴さん(東洋大理工学部建築学科)の「家族をリスタートする住宅」と、井津利貴さん(前橋工科大工学部)の「まちなかにある集合住宅」の2点とした。

2013/10/21

【募金付き自販機】100円の飲料で5円! 栃木県建協内で設置開始

栃木県建設業協会青年経営者連合会(舘林貴之会長)は、社会貢献と建設業のPR活動を推進するため、工事現場に設置する募金付き自動販売機を使用した寄付活動を開始した。自動販売機で100円の飲料1本を購入すると、5円前後が栃木県の森林保護事業に募金される。10月から栃木建協の全支部への導入を開始しており、30台を目標に設置する予定だ。

【丸の内】回路でイルミネーションの消費電力を65%カット


 東京・丸の内の通りをLED(発光ダイオード)で彩る、冬の風物詩「丸の内イルミネーション」=写真。有楽町と大手町をつなぐ約1.2㎞の丸の内仲通り沿いで、街路樹約240本が、丸の内のオリジナルカラー・シャンパンゴールド色に光輝き、丸ビルなどが並ぶビル街を照らしている。従来と比べて1球当たりの消費電力を65%削減する“エコイルミネーション"を導入し、ことしは昨年より約3万球多い約104万球のLEDを装飾した。

【木造】福島の工場をロングスパン架構で建設 住友林業と大林組

住友林業は、福島県川内村でコドモエナジー(大阪市)による蓄光タイル工場の建設工事を設計・施工一括で受注した。木造軸組み工法で、ロングスパン架構を実現する大林組の「オメガウッド」を採用。16日に着工し、2014年5月の完成を目指す。基本計画と構造設計に大林組が参画している。

2013/10/20

【大学整備最前線-1-】都市同様、全員参画で整備! 立命館大

茨木新キャンパスの完成イメージ
人口の減少や少子高齢化が進む中、大学を取り巻く環境は厳しさを増している。し烈な大学間競争に打ち勝つため、魅力的なキャンパス整備を重視する大学は多い。都心回帰の流れに加え、付属校や学部新設の動きも活発化している。関西の主要な大学に対して、施設整備の現状や今後の構想などを聞いた。

【現場最前線】“土木の最先端"ぎっしり詰め合わせ! 横浜環状北線 

北線の路線図
首都高速道路会社が2016年度の完成を目指し、全長約8.2㎞にわたり工事を進めている「横浜環状北線」。第三京浜の港北インターチェンジ(IC)から、首都高横浜羽田線の生麦ジャンクション(JCT)までをリンクする横浜市の新たな交通ネットワークだ。この北線では、JR線を跨ぐ900t桁の夜間一括架設を始め、2500tのトラス橋のスライド、5.5㎞という超長距離シールド工事など、国内最先端の建設技術が惜しみなく使われている。これらの最先端技術を紹介する。

2013/10/19

【現場の逸品】環境デザインに優れた道路向けガードパイプ

ガードパイプの国内シェア8割を誇る神鋼建材工業(兵庫県尼崎市)が1998年に製品化した防護柵「TMS(トムス)」の設置長さが1000㎞を超えた。一般道や高速道路の側道や中央分離帯、橋梁や港湾の転落防止用など幅広い用途に採用されている。
 TMSは、90年に建設省東北地方建設局(現国土交通省東北地方整備局)が発案、エムアンドエムデザイン事務所(東京都渋谷区)が基本デザインを担当し、同社とともに3者で共同開発された。商品名は3者の頭文字から来ている。製品化から15年かけて、地道に実績を伸ばしてきた。

【ダクト職人】全ダ連が歴史資料館をオープン 目玉は高難度施工オブジェ

全国ダクト工業連合会(田村行雄会長)は10日、「ダクト歴史資料館」を開設する。川崎市のJFEスチール東日本製鉄所内に開設するもので、全ダ連の全国会員・組織、日本のダクト工事の変遷、全ダ連の歴史などを年表や写真とともに紹介する。「資料や歴史の価値を知って、若者が将来の方向性を決める糧にしてもらうなど、人材の確保、育成に役立てたい」(田村会長)という。全ダ連によると、専門工事業団体が資料館、歴史館を開設するのは初めて。田村会長は、「歴史を残す重要性を感じ取ってもらえれば」と話している。

2013/10/18

【現場最前線】木製柱使ったハイブリッド構造 高知県四万十町新庁舎

完成予想
高知県の西南部に位置する四万十町。同町発注の新庁舎建設工事が着々と進む。JRの線路をまたぐ東・西二つの庁舎で、高さ12mの木製柱も組み込んだ鉄筋コンクリートと鉄骨の「ハイブリッド」構造が特徴だ。設計・監理は松田平田設計、施工は入交建設・田邊建設・郷田組JV(西庁舎建築)、和建設・生田組・松井建築JV(東庁舎建築)など9者が担当。2014年2月末の完成を目指している。

【SANAA】日立市新庁舎が階高を引き下げ

茨城県日立市は、新庁舎の基本設計をまとめた。コンペ案との主な変更点は、執務棟の面積の拡大、地上階を7階建てに引き下げ、通路は海側と山側の両側に配置した。基本・実施設計はSANAA事務所(東京都江東区)が担当している。実施設計は2014年9月末に完了し、議会の承認を得て同10月に着工する。新庁舎の供用開始は16年1月で18年3月の全体完成を目指している。

【首都高】大橋JCT屋上で稲刈り 地元小学生が参加

首都高速道路会社は17日、東京都目黒区にある大橋ジャンクションの換気所屋上に整備した地上30mの自然再生緑地「おおはし里の杜」の水田で、地元目黒区の菅刈小学校5年生35人などを招いて稲刈りを行った。
 作業前に同社の菅原秀夫社長は「5月に田植えをしてから、夏の暑さや先日の台風でも稲はびくともしなかった。自然の強さはすごい。皆さんも、稲に負けないように頑張ってもらいたい」とあいさつした。

2013/10/17

【新国立競技場】コンペ見直しへJIAら建築家が2つのイベント

新国立競技場を考えるシンポジウム
「新国立競技場国際デザイン・コンクール」の問題を考えるイベントが10、11の2日連続で開催された。10日に開かれたのが日本建築家協会(JIA)建築家クラブ金曜の会が主催したトークイベント「ザッハの提案・新国立競技場をどう考えるか」。11日は、新国立競技場を考えるシンポジウム実行委員会(代表・元倉眞琴東京芸大教授)によるシンポジウム「新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える」が行われた。ともに、槇文彦氏がJIAの会誌『JIA MAGAZINE』8月号(295号)に投稿した論文「新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える」を受けて開かれたもので、国立競技場の建て替え計画・プログラムや社会システム・市民社会のあり方そのものに問題があることや、こうした問題を背景に行われたコンペも粗雑であり、結果の見直しが必要とされた。

【復興版】東洋一の魚市場を再建 石巻市がCM方式で本格着工

石巻市場の完成予想
宮城県石巻市がCM(コンストラクション・マネジメント)方式で整備する水産物地方卸売市場石巻売場建設事業が16日、CMR(コンストラクション・マネジャー)を務める鹿島の施工で本格着工した。3棟を5工区に分割し、東工区と中央1工区は2014年7月末、西1工区は15年3月の竣工、同6月末の全体完成を目指す。
 同市は東北地方最大の水産都市で石巻漁港には200種を超える多種多様な魚種が水揚げされ、10年の水揚高は全国3位だった。さらに漁港背後地には、国内有数の水産加工団地が形成され、地域の基幹産業を担っていた。

【原発】廃炉技術を売り込み フランス企業が来日ミッション

フランス大使館企業振興部(ユビフランス)の主催により、仏の原子力関連企業・団体11社が来日した。15日からの3日間で、国際廃炉研究開発機構(IRID・アイリッド)とのワークショップや、浜岡原子力発電所の見学などを行う。福島第一原子力発電所の廃炉作業に、原子力先進国フランスの技術を売り込むのが狙いだ。

2013/10/16

【現場最前線】掘削土は海上輸送 東京・江東区で昭和大学新豊洲病院

マンションやオフィスなどの開発ラッシュが続く東京都江東区の南部地域で、「(仮称)昭和大学新豊洲病院建設工事」(正式名称・昭和大学江東豊洲病院)が大成建設の施工で進められている。2011年2月の契約後に東日本大震災が発生し、労務不足や資機材の確保に悩まされながらも、構造の変更や施工の合理化、作業員の努力で難局を乗り越えた。運河に隣接する立地を生かした掘削土の海上輸送を始めとする近隣対策を徹底するほか、地元協議会の祭りに模擬店を出すなど“地域との絆づくり"にも積極的に取り組んでいる。

【BIM】クラウドでファシリティマネジメント ヴィントコン社の「archifm.net」

「本社のあるハンガリーで動いている100件ほどのFM(ファシリティ・マネジメント)プロジェクトのうち、既に5社への導入が決まった」。CAFMベンダーのヴィントコン社で営業責任者を務めるアンドラー・シィゲティ氏は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)対応クラウド型ソリューション『archifm.net』の手応えを口にする。

【土木】船から見る閘門に驚き 新潟県が高校生向け見学会

新潟県新潟地域振興局地域整備部は12日、高校生を対象とする社会インフラの見学会を開いた。県立新潟工業高校土木科の32人は2班に分かれ、船上から閘門や排水機場、橋梁などを見て回り、建設産業の魅力と社会資本整備の重要性を改めて実感していた。
 土木構造物が社会生活で果たす役割を高校生に伝え、業界の担い手確保につなげるのが狙い。

2013/10/15

【復興版】三陸沿岸道路で続々工事着工

園児と鍬入れした「鎚地区トンネル工事」
震災復興のリーディングプロジェクトに位置付けられている三陸沿岸道路の整備が着々と進んでいる。東北地方整備局南三陸国道事務所が所管する釜石山田道路の小鎚地区トンネル工事の着工式が10日、吉浜道路の(仮称)吉浜高架橋連結式が11日にそれぞれ行われ、復興に向かう被災地に明るい話題を提供した。

【復興版】高台移転の造成に使える情報化施工

被災地では、復興のさらなる加速化が求められている。特に、高台移転の際の造成工事や盛土工事が増加しており、工事を迅速化しつつ、効率的で高品質な施工が求められる。「転圧管理システムGEO-PRESS(ジオプレス)」は、転圧振動ローラーの走行軌跡を把握して転圧回数を管理する盛土締固め管理システムで、情報化施工技術の活用による工期の短縮などが期待される。

【土木遺産】レンガアーチの閘門橋など 土木学会が13年度作品決定

閘門橋(こうもんばし)
土木学会(橋本鋼太郎会長)は、2013年度選奨土木遺産として、明治時代に建造され東京都内に現存する数少ないレンガアーチ橋の閘門橋(こうもんばし)など21件を決めた。幕末から昭和20(1945)年代までの近代土木遺産を対象に、社会や土木技術者へのアピール、地域づくりに活用するため、00年度から実施している。

2013/10/14

【デジタルデザイン】基本はプログラミング能力 千葉大学平沢研究室の人材育成

「テンセグリティ」構造を説明する平沢准教授
プロジェクトの川上から川下まで情報を共有し、生産性を向上するという、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の大きな理念に対して、「ほんの小さな技術的問題で、導入の障壁になることがある」と、千葉大学大学院工学研究科の平沢岳人准教授は指摘する。その壁を突破するには、「IT(情報技術)リテラシーを持った建築技術者の育成が必要だ」と提唱する。