2013/12/05

【復興版】復興のシンボル「仙台水族館」が起工

仙台水族館開発は4日、東日本大震災からの復興のシンボル施設として仙台港背後地に整備する(仮称)仙台水族館を、大成建設・橋本店JVの施工で本格着工した。設計は大建設計が担当。総事業費は約65億円で、2015年春の開業を目指す。
 仙台水族館開発は三井物産とカメイ、横浜八景島、ユアテックなど6社が2月に共同出資して設立したSPC(特別目的会社)。

 新水族館はS造2階建て延べ約9800㎡の規模で、東北の海を体感できる大型水槽など約100基の水槽を設置するほか、東北最大級のイルカショーを楽しめるエリアも整備する。また、津波避難ビルとしての機能も備える。建設地は仙台市宮城野区中野字曲田の高砂中央公園内。
 神事には、田中聡三井物産常務執行役員や大山正征ユアテック社長、奥山恵美子仙台市長、高藤勝己大建設計執行役員仙台事務所長、大成建設の桂純二常務執行役員東日本復興本部長と近藤昭二執行役員東北支店長、佐々木宏明橋本店社長ら関係者約100人が出席。代表者が鍬(くわ)入れした後、神前に玉ぐしをささげて工事の安全と早期完成を祈願した。
 神事後に奥山市長は「106万の市民とともに水族館ができるうれしさを分かち合いたい。大勢の子どもたちに海の生物の素晴らしさを感じてもらえる施設にしてほしい」と期待を寄せた。
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 木皿剛作業所長(大成建設)の話
 「水族館の整備で最も重要な水づくりを始め、多岐にわたる複雑な工程が絡み合うため、計画をしっかり練って工事を進めていく。多くの皆さんに楽しんでもらえる施設を工期内に無事故・無災害で完成させたい」
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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