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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2013/09/30

【築地移転】豊洲新市場プロジェクトが始動! 建設工事を公告

豊洲新市場の建設プロジェクトがいよいよ本格化する。東京都は30日に新市場建設工事4件の一般競争入札を公告する。規模は、青果棟、水産仲卸売場棟、水産卸売場棟、管理施設棟など総延べ約40万8000㎡。建設費は990億円。竣工は2015年度。築地が育んできた食文化を継承し、豊洲の地に首都圏の新たな基幹市場が誕生することになる。

【北陸新幹線】0.01㍉の「匠の技」でレール削正 開業を前に最盛期

東鉄工業は、2014年度の開業を目指して工事が大詰めを迎えている北陸新幹線長野~金沢区間のうち、長野~黒部宇奈月温泉駅(予定)の約120㎞区間で、開業後の安全運行を支えるレール削正工事を鋭意進めている。
 現場では、同社糸魚川軌道工事所(兼飯山軌道工事所)の鈴木好司副所長が、東北新幹線盛岡以北の延伸から今回の工事まで継続してレール削正に従事してきたスペシャリストとして、0.01mm単位の削正に「匠の技」を遺憾なく発揮している。

【女子力】群馬建協が「女性パトロール隊」 整理整頓検査済みシールも

群馬県建設業協会(青柳剛会長)は、会員企業の女性職員が現場を視察し、労働災害の防止を目指す「環境すみずみパトロール隊」を、県内全支部で展開する。工事現場の整理整とん・清掃状況や作業員の服装・態度などを女性の目線から点検し、建設業のイメージアップにつなげる。青柳会長は、「女性の力を借りることで市民が建設現場に親しめるよう改善し、建設業の入職者確保に向けた突破口にしたい」との考えを示している。

2013/09/29

【丹下健三】生誕100年で父を振り返る 丹下憲孝社長

建設通信新聞社が企画していたラジオ番組に出演した丹下氏
国内外で偉大な業績を刻んだ昭和の大建築家、丹下健三の生誕100年の9月4日、丹下都市建築設計の丹下憲孝社長は父・健三の墓前で「何とかここまできた」と事務所を続けることができた感謝の気持ちを報告した。広島平和記念公園、国立代々木競技場、香川県庁舎、赤坂プリンスホテル新館、東京カテドラル聖マリア大聖堂、東京都新庁舎など、数々の名建築を世に送り出した天才--。しかし、憲孝社長によると、超人的な努力をした人だった。それを見せないのが丹下健三の美学だったのだという。憲孝社長のインタビューと、日刊建設通信新聞社の企画制作で1961年にラジオ放送された『建築夜話』出演の丹下の語りから、生誕100年を振り返ってみる。

【マーケット】潜在需要は5億本以上! 直管形LEDランプ

フィリップスの提示する潜在市場
フィリップスエレクトロニクスジャパンが、低価格な直管形LED(発光ダイオード)ランプの新製品を発売し、既存蛍光灯からの切り替えが進んでいない工場・倉庫、中小オフィスなどをターゲットに売り込みを始めた。年間50万本の販売を目標にしている。
 同社によると、国内の蛍光灯置き換えLED市場の潜在規模は5億本以上。民間シンクタンクの調査をもとにした浸透率の推計では、ゼネラルマーチャンダイズストア(GMS)は68%、飲食・物販店や一般オフィスは40%でLEDランプへの切り替えが進んでいるが、工場・倉庫や中小オフィスは17%にとどまっており、照明のLED化に対する潜在需要は高い。

2013/09/28

【課題】「トンネル工事機械が足りなくなる」 野崎トンネル専門協会長が警鐘

トンネル工事で使用されるジャンボ(記事とは関係ありません)
日本トンネル専門工事業協会の野崎正和会長が、東京オリンピック開催やリニア中央新幹線などの建設需要で、労働者と資材、機械の不足は顕著になりつつあることについて警鐘を鳴らしている。
 野崎会長は「オリンピックは7年という期限が決まっている。最後は突貫工事になるのではないか。震災復興も急がなければならない中で、大変な状況になる。そうした中で、われわれの業界には若い人が入ってきていない。人材不足はわれわれだけでなく、建設業界の問題になる」と指摘した。

【BIM】建築教育にVectorworksと3Dプリンター

実際にプリントしたデータ
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3Dプリンターが建築教育に使われ始めている。エーアンドエー(東京千代田区、内田和子社長)が8月に都内で開いた教育シンポジウムでは、新たな教育ツールとして活用されている状況が浮き彫りになった。
 都城工業高等専門学校建築科の中村裕文准教授は、2次元・3次元CAD「Vectorworks(ベクターワークス)」でモデリングした建築教材を、3Dプリンターで印刷している。「クロスヴォールトや6分ヴォールトなどの難しい構造も、学生が即座に理解できるようになる」からだ。ローマの神殿の柱なども3次元スキャナーの測量データを基に印刷しているという。

2013/09/27

【現場最前線】900tの巨大桁!! たった25分で首都の大動脈跨ぐ 首都高の横環北線

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首都高速道路会社は26日未明、建設を進めている横浜環状北線の新生麦出入口付近で、JR6線を跨ぐ高架橋桁の一括架設を行った。施工は鹿島・前田建設工業・京急建設JVが担当。重量900tもの桁を、約25分という短時間で送り出し、無事に架設を完了した。横須賀線、東海道線、京浜東北線という首都圏の大動脈直上を、長さ61mのスパンでまたいだ。工事関係者が静かに見守る中、桁は音もなく滑り出して、向かい側の橋脚に接続された。

【驚きの緩衝作用】ガラスのコップも割れないエスカレーター! 東芝が開発

東芝エレベータは、エスカレーターの安全性を強化した。従来のエスカレーターの安全装置は、利用者の事故を未然に防ぐための危険回避や、音声によるアナウンス、注意喚起ステッカーなど啓発などが主体だったが、「Kindmover(カインドムーバー)」シリーズの踏段先端部に緩衝素材を採用した。万が一、利用者が転倒した場合でも、踏段への衝突によるけがを大幅に軽減することができる。26日から受注を始めたカインドムーバーに標準装備する。
 装備する緩衝材は、樹脂素材。高さ約1mからガラスのコップを落しても割れずにバウンドする。
 価格は、階高4.5mのエスカレーターで100万円程度アップするが、安全性は格段に高まる。「高齢化社会に向け、社会インフラの重要な動線であるエスカレーターをより安全で安心して利用してもらうために、踏段先端部の緩衝素材をカインドムーバーシリーズすべてに標準装備した」(同社)という。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

【ヘルメット】「会社対抗人気投票」で五洋建設が1位!

日本建設業連合会(中村満義会長)が8月31日、9月1日に開かれた「防災フェア2013」で実施した、会員会社139社のヘルメット人気投票で五洋建設が1位となった。2位はNIPPO、3位は清水建設だった。LED(発光ダイオード)やフェイスシールドを搭載したタイプの人気が高く、動物や漢字・ひらがなの社章・マークをあしらったものも好まれた。2日間の合計得票は428票。五洋建設は男女別、世代別でも1位を獲得した。NIPPOはLEDやホイッスルなどが評価され、清水建設は現役、シニア世代の人気を集めた。4位以下は、ガイアートT・K、大林組、戸田建設、佐藤工業、森本組、鹿島、奈良建設の順だった。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

2013/09/26

【本】宿を守り抜くオーナーがいた! 建築物語『匠たちの名旅館』

建築を題材に、こんなにわくわくするノンフィクションが生まれたことに感嘆するばかりだ。消えゆく「名建築」が多いなか、それを守り抜くオーナーの語りが胸に迫ってくる。
 作家・写真家として活躍する著者の稲葉なおとさんは、東工大建築学科を卒業し建築家のキャリアを持つが、専門家の視点だけでなく、事実をていねいに再構築し、そこに物語を紡ぐことで、新たな感動や気づきをプレゼントしてくれる。それも5年前の感動小説『0マイル』(小学館文庫)の時と変わらぬ「きれい」な文章、そして卓越した写真を添えて。
 本書は10年に及ぶ取材と撮影の記録。戦後日本を代表する「名旅館」をつくった3人の建築家を取り上げ、その足跡だけでなく、宿を守り抜いてきた館主らの語りに焦点を合わせている点が秀逸だ。

【すまいる愛知住宅賞】知事賞に「まちに森をつくる家」 入賞7は作品

最優秀の「まちに森をつくる家」
愛知県と名古屋市、民間団体で構成する愛知ゆとりある住まい推進協議会は、第25回「すまいる愛知住宅賞」の入賞7作品を発表した。愛知県知事賞には、studio velocity1級建築士事務所が設計した「まちに森をつくる家」が選ばれた=写真。表彰式と入賞作品の紹介は10月17日午後1時から名古屋市中区役所ホールで開く。

【成田空港】シャトルを待たなくてもOK 第2PTB連絡通路があす供用


 成田国際空港(NAA)が建設を進めている第2旅客ターミナルビルの本館とサテライトをつなぐ連絡通路=写真=が27日、供用を開始する。設計は日建設計・梓設計JV、建築は大林組が担当した。
 シャトルシステム乗降所で待つことなく、本館とサテライト間を移動できるようになる。
 連絡通路は出発・到着動線となり、幅約6.5m、長さ約220mの規模。ムービングサイドウオークを併設している。柱や窓枠を極力減らし、開放感を感じさせるデザインとなる。
 昼間は自然採光のみで明るさを確保し、照明電力の節減を図る。空調も地中熱を利用して環境負荷軽減を考慮した設計となっている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

2013/09/25

【完成】全国初、道路上に津波避難タワー 静岡・吉田町


 静岡県吉田町は23日、住吉2868-1の町道中央幹線上に整備した「津波避難タワー(K街区)」=写真=で一期工事の完成式を開いた。太田昭宏国土交通相ら約100人が出席し、全国で初めてとなる道路上の津波避難タワーの完成を祝った。
 同町は、2014、15年度の2年間で15街区に計15基の津波避難タワーを整備する予定で、このうち先行着手したK、L、O街区の3基が9月に完成。うちK、L街区の2基は、平時に横断歩道橋として利用できる全国初の道路上の津波避難タワー(道路法に基づいた兼用工作物)となる。

【復興】震災で損壊した福島・国見町の新役場庁舎が起工

福島県国見町の新役場庁舎新築工事安全祈願祭が20日、同町藤田の現地で行われた。設計はジェイアール東日本建築設計事務所・田畑建築設計事務所JV、施工を安藤ハザマ・安藤組・佐久間工業JVが担当し、2015年2月の完成に向けて工事が始まった。
 同町の役場庁舎は東日本大震災で損壊したため、役場機能を町内の観月台文化センターに移して業務を行っている。
 損壊した旧庁舎の跡地に建設される新庁舎は、RC造地下1階地上3階建て延べ4839㎡の規模。高い耐震性能を確保し、防災拠点としての機能も備えた施設として整備する。また、「森の庁舎」をコンセプトとし、内外装に木材を多用して温かみと親しみのある空間を創出するとともに、周囲の景観と調和させる。

【復興】1時間で2万㎡も除染できる「ロードリフレッシャー」

大林組は、バイノス(本社・千葉県柏市、湯川恭啓社長)、兼松エンジニアリングと共同で、アスファルト道路を効果的に除染する「バイノスRDIII工法」を開発した。8t車をベースとした大型道路除染車両「ロードリフレッシャー」を使った工法で、時速2-10㎞で走行しながら2m幅で除染する。1時間当たりの除染面積は4000-2万㎡と大きい。
 業界で初めて大型車両に新種の微細藻類による水処理設備を搭載し、洗浄水を連続浄化、再利用を可能にすることで作業時間を大幅に短縮する。

2013/09/24

【台風被害】北陸整備局からテックフォース出動! 小浜、高島両市へ


 北陸地方整備局は20日、台風18号で被災した福井県小浜、滋賀県高島の両市にテックフォース(緊急災害対策派遣隊)22人を派遣した。1週間にわたり、被災現地で砂防施設や河川堤防などの被災状況を調査する。
 1班4人編成で、うち事務官1人は広報のための写真撮影も担当する。
 小浜には砂防調査班を2班、高島には砂防1班と河川調査班2班を展開。現地は詳細な被災状況が把握できておらず、調査結果は県、市町村など施設管理者に直ちに報告する。

【東京駅八重洲口】「光の帆」グランルーフが完成! 未来へ航行する新ランドマーク

東京駅八重洲口に、「光の帆」をイメージした大屋根などからなる「GRANROOF(グランルーフ)」が完成し、20日にオープンした。東日本旅客鉄道(JR東日本)が進める駅周辺整備の一環で、グラントウキョウノースタワーとサウスタワーをつなぐ長さ約230mの大屋根とペデストリアンデッキ、その下にレストランやカフェを中心に個性的な店舗15店が入る。同日、ペデストリアンデッキ上で開いたオープニングセレモニーには、JR東日本の出口秀已常務東京支社長、梅原康義取締役東京駅長、鉄道会館の野崎哲夫社長ら関係者が多数出席し、“未来"を象徴する東京駅の新たなランドマークを誕生を祝った。

【現場最前線】JR京浜東北線の鶴見~新子安間で盛土耐震補強がスタート!

東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社が首都直下型地震対策の一環として進める、「JR京浜東北線鶴見~新子安間盛土耐震補強工事」が東鉄工業・清水建設JVの施工で始まった。盛り土表面に約3000㎡の吹きつけ「のり枠」を形成し、長さ3.5mの棒状アンカー約350本を地山に打ち込んで固定する。JR横浜支社管内で盛り土を対象とした耐震補強は保土ヶ谷~東戸塚間に次いで2カ所目。工期は2014年3月まで。

2013/09/23

【募集中】近畿の「ゆめづくりまちづくり賞」 10月末まで受付

快適都市実現委員会(事務局・近畿地方整備局企画部)は、「ゆめづくりまちづくり賞」の募集を始めた。募集テーマは、「ひと・まち・しぜんに優しい愛あふれる地域づくり」。10月31日まで応募を受け付けている。近畿2府5県の地域で、まちづくりや地域づくりに取り組む先進的な事例を顕彰する。

【Kスタ宮城】楽天が2187席増設 日綜産業のシステム導入


 日綜産業の観覧席「スタジアムシリーズ」が、日本プロ野球パシフィック・リーグの初制覇に向けてまい進している東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地「クリネックススタジアム宮城(Kスタ)」に増設された特設スタンドに全面採用、好調なチームを応援しようと球場に詰めかける多くのファンの新たな受け皿となっている。

2013/09/22

【歩道】バリアフリー改修を飛躍的に早くする床版

車両などの進入通路部や交差点で歩道を切り下げるマウンドアップ歩道は、安全や交通バリアフリーの観点から、高低差を解消するための工事が全国的に広まっている。車道と同じ高さに切り下げる際に課題になるのが、民地側のブロック塀などの倒壊対策で、特に民地に接する側溝の入れ替え工事は慎重さが問われる。ホクエツ関東が開発した「バリアフリー床版」は、堀の倒壊を防ぐとともに、施工期間の大幅な短縮を実現。埼玉県の新製品・新技術マッチングモデル事業に選ばれ、試行工事の検証で有効性が認定された。

【マーケット断面】地下駐車場を浸水から守る 豪雨防水商品続々

地下駐車場への浸水をブロック
多発する集中豪雨に、地下への浸水被害を防ごうと止水対策を講じる動きが、都心部のオフィスビルを中心に高まりを見せている。玄関や地下駐車場入口など開口部に設置する止水板や専用シートへの問い合わせは急増しており、メーカー各社は対応に追われている。設置ニーズは多様化し、新たな商品開発の動きに発展している。

2013/09/21

【技術】デジカメで球体パノラマ画像生成 大成建設の「T-Siteview」

大成建設が開発した、建物内観のパノラマ記録システム「T-Siteview」がさまざまな場面で活躍している。同システムは、デジタルカメラで室内の全方位を自動的に連続撮影し、パソコンに取り込んだ後、簡単な操作で上下左右360度の空間を球体パノラマ画像として生成する。

【メタボリズム】香川で「坂出人工土地」の模型発見 丹下健三展に追加公開

発見された模型
空中都市と称され、その独特な空間性から、最近では建築やアートの世界で注目を集めている建造物「坂出人工土地」(香川県坂出市)の模型が新たに発見された=写真。香川県は「極めて貴重な資料と評価できる」としており、23日まで同県立ミュージアムで開かれている「丹下健三-伝統と創造・瀬戸内から世界へ」展に追加出展した。

2013/09/20

【延べ40万平方㍍】イオンモール幕張新都心 12月20日に開業決定(パース多数)

イオンモールが千葉市美浜区に建設している4棟総延べ40万㎡の旗艦店「イオンモール幕張新都心」が12月20日にグランドオープンする。目的別にグランド、ファミリー、アクティブ、ペットの4つのモールで構成している。
 モールコンセプトは「“夢中"が生まれる場所。」。夢中になれるコト(体験)に出会い、新たなほしいモノを発見する施設を目指す。19日の全体概要記者会見で岡崎双一社長は「4棟あわせて10カ所のイベントスペースがある。“イベントのまち幕張"にしたい」と抱負を語った。

【分速480m】三菱電機がタイのビルに超高速エレベータ導入

MAHANAKHON(マハナコン)
三菱電機は、タイ国内で最高速となる分速480m(時速28.8㎞)7台を含むエレベーター28台、エスカレーター10台、計38台を受注した。タイ・バンコクで建設中の77階建て、高さ314mのタイ最高層のビルを含む複合商業施設「MAHANAKHON(マハナコン)」向けで、同社稲沢製作所(愛知県稲沢市)と三菱エレベーター〈アジア〉(タイ)、三菱エレベーター〈コリア〉(韓国)が製作する。マハナコンは、バンコクに本社を置く大手ディベロッパー・ピースディベロップメント社がバンコク市内のビジネス中心地シーロムに建設中で、2015年に商業施設(低層棟)と高級住宅(高層棟)が竣工する。

【台風18号】北上川の2ダムが東京ドーム23個分を貯留 洪水を軽減

国土交通省東北地方整備局は、台風18号出水における北上川上流域(岩手)の治水事業効果をまとめた。既往最大となる毎秒1468m3の流入量を記録した四十四田ダム(盛岡市・滝沢村)では、約6割に当たる同893m3をダム湖にため込んだほか、上流から流れ着いた大量の流木を捕捉することで下流の洪水被害を軽減した=写真。

2013/09/19

【韓国】建設大手が軒並み海外工事で多額赤字を計上 トップ引責辞任も

海外工事は大きなリスクが生じることも(写真は中東のドバイ)
韓国の大手建設会社が、海外工事での低価格受注によって多額の赤字を計上している。17日、朝鮮日報が伝えた。記事によると、複数の企業が第1四半期や第2四半期の決算で数十億から数百億円規模の営業損失を計上し、トップの引責辞任が相次いでいるという。

【新国立競技場】槇文彦氏の「問題提起文書」テーマに公開討論 来月11日

シンポの題材となる新国立競技場
新国立競技場を考えるシンポジウム実行委員会(元倉眞琴代表)は10月11日午後6時から、東京都渋谷区の建築家会館でシンポジウム「新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える」を開く。槇文彦氏が日本建築家協会(JIA)の会誌『JIA MAGAZINE』8月号(295号)で指摘した問題を受け、槇、陣内秀信、宮台真司、古市徹雄の4氏がパネリストとして意見を交わす。

【リニア中央新幹線】JR東海が品川、名古屋駅の位置を公表 全線は86%がトンネル

東海旅客鉄道(JR東海)は18日、東京~名古屋間に整備するリニア中央新幹線の具体的な駅の位置や282㎞に及ぶ詳細なルートを明らかにした。公表した環境影響評価(アセスメント)準備書の中に明記したもので、起点となる品川駅は現在のJR品川駅(東京都港区)の地下約40mに設置する。名古屋駅は現在の東海道新幹線名古屋駅(名古屋市中村区)の地下約30mに設ける。全体の86%がトンネル構造で、都市部は大深度地下を使用する。今後、関係各地域で説明会を開くなど環境影響評価の手続きを進め、2014年度の着工を予定している。27年の完成を目指す。建設費は9兆0300億円を見込む。

【アクアパークにいがた】入館者が300万人突破! 福田道路グループ


 ごみ処理施設の余熱を利用した温水施設、アクアパークにいがたの入館者が13日、2000年7月のオープンから数え、300万人を突破した。
 同施設は新潟市西区笠木にあり、隣接する新潟市のごみ処理施設、新田清掃センターの余熱を利用した温水プールや大浴場、サウナなどで構成する健康増進とリサイクル意識向上を目的とした施設で、09年度から福田道路・オーエンスグループが指定管理者として運営している。室内の流れるプールは通年利用できるため人気があり、四季を問わず市内外の大勢の利用客でにぎわっている。
 同日は300万人目となった入館者に記念品が贈られた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

2013/09/18

【銀座】数寄屋橋に約5万㎡ショッピングセンター 清水建設で20日着工

東急不動産は20日、東京都中央区に計画しているエリア最大級の都市型商業施設「(仮称)銀座5丁目プロジェクト」に清水建設の施工で着工する。2015年秋の開業を予定している。
 設計・監理は日建設計、商環境デザインはインフィクスが担当。
 規模はS一部RC・SRC造地下5階地上11階建て延べ約4万9700㎡。最高高さ66m。地下2-11階に店舗を設ける。

【放射線】樹脂製の箱が遮へい容器に 簡単設置で線量3分の1

安藤ハザマは、短期間、低コストで容易に設置が可能な放射線遮へい容器「L-box」を川上産業、ユニチカと共同開発した。L字型の軽量な樹脂製の箱に土砂を入れ、放射性物質が付着した土壌や草木が入ったフレコンバッグなどを囲むことで、放射性廃棄物から出される放射線量を遮へいする。確認実験では、放射性廃棄物からの線量率を約3分の1にまで低減することを確認した。

【BIM】建物情報すべてを連携! BIMとFMを融合した「Open-Link」

「Innovative Open-Link LAB.」
NTTファシリティーズは竹中工務店、日本アイ・ビー・エムと共同で、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データとFM(ファシリティー・マネジメント)データを連携させ、設計図・3次元の建物情報・資材・設備など建物に関するあらゆる情報を設計から施工、維持管理まで一貫管理する手法を考案した。2014年4月の完成を予定しているNTTファシリティーズの研究開発新拠点「Innovative Open-Link LAB.」(東京都江東区)に同手法を導入・試算した結果、建物の点検保守、修繕改善のライフサイクルコストを試算で約20%削減できることが分かった。

2013/09/17

【BIM】組織設計事務所は「準備だけ」 プレゼンツールの認識も

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に対する関心が急速に高まる中、導入に影響を持つ設計事務所の動向をみると、積極的な取り組みを見せる事務所もみられるようになってきた。しかし大勢は、導入のメリットを全面的に発揮できる環境にはなっていないとし、「本格導入が始まればすぐに対応できるよう準備はしておく」というのが現状のようだ。

【Build Live Japan】今回のテーマは「マンション建替え」 参加は24日まで

課題敷地は、Build Live Tokyo 2009-IIで
取り組んだ敷地と同じ、神奈川県川崎市の“宮崎台ビレッジ”
(イメージは当時のもの)
IAI日本は、インターネット上でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の腕を競い合う設計コンペイベント『Build Live Japan』の募集要項を固め、参加受付をスタートした。課題敷地は川崎市の「宮崎台ビレッジ」。締め切りは24日まで。今課題では、マンション建て替え計画の合意形成にBIMをどう生かすかが焦点になりそうだ。

【国内最大級】ヤマトの物流施設「羽田クロノゲート」が20日竣工 

ヤマトホールディングスが東京都大田区に建設を進めている日本最大級の総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」が20日に竣工し、10月上旬に稼働する。設計・監理は日建設計、施工は鹿島が担当した。
 規模はS造8階建て総延べ19万7697㎡。発着同時仕分け、24時間365日稼働の高付加価値機能とスピード配送を一体化させることでリードタイムの短縮や在庫の極小化を可能にし、荷物が流れる中で価値を付加する「止めない物流」を実現する。

2013/09/16

【復興版】相馬の公園に「麦わら帽子の家」 みんなの遊び場プロジェクト

被災地の復興支援に取り組むTポイント・ジャパンが提唱、これに賛同した複数の企業が参画して、福島県相馬市の子どもたちに安心して遊ぶことができる場を提供しようという「みんなの遊び場プロジェクト」が始動した。震災から2年半が経過したいまも災害の影響で自由に屋外で遊ぶことができない子どもたちのために、面積154㎡の屋内型の遊び場を建設する。市内北飯渕・角田公園に2014年2月末に完成する。

2013/09/15

【津波対策】清水建設が着々と進める津波BCPビル

アーチシェルター
清水建設が、建築物の津波対策に力を入れている。津波に耐える構造の新築ビル、既存建物向け改修工法、低コスト版の新築向けなどラインナップを充実させ、顧客の多様なニーズに応えていく方針だ。設計段階では、津波の波力などを分析する独自のシミュレーションシステムを活用して信頼性を高める。南海トラフ巨大地震などが懸念される太平洋沿岸地域などでは、同社の提案に対して顧客が高い関心を示し、「近い将来、実案件の着工が期待される」と一定の手応えも感じている。

2013/09/14

【リニューアル】“見える化"された収納 大建工業の秋葉原ショールーム

14日にリニューアルオープンする大建工業の秋葉原ショールーム。展示は実際の暮らし方にまで踏み込んだ内容に一新される。「最近は予想以上に収納のニーズが高まり、見どころの一つとして専用コーナーを置いた」と、ショールームテクニカルアドバイザーの浅井幸孝さんは強調する。
 収納コーナーではキッチン、ダイニング、クローゼットなどの収納プランを紹介する中で、見せ方や整理の仕方などまで独自のアイデアを盛り込んだ。「あえてアクリルの棚をつくり、中の使い方を見せる」試みにも同社のこだわりがみえる。来場者を対象に、整理収納アドバイザー資格者によるセミナーも開催する予定だ。

【復興版】カタールの贈り物 東北大が「未来の地域を担う子どもプロジェクト」

創造工学センター「発明工房」(HPより)
カタール国が、東日本大震災の被災地復興支援プロジェクトに総額約1億ドルの資金を供出するカタールフレンド基金。これまで2度の公募を含め「子どもたちの教育」と「健康」「水産業」の3分野11事業が採択されている。その一つに選ばれた東北大学の「未来の地域を担う子どもプロジェクト-カタールフレンド基金ホールと子ども科学キャンパス」は、厨川常元東北大学創造工学センター長を中心に科学体験専用施設となるホールを整備。サイエンスショーを始め、最新技術を使った実験や体験を通じて、被災地の将来の産業を担うものづくり人材を育成する役割が期待されている。

2013/09/13

【放射線】線量分布を面で可視化 熊谷組、IHIが自走式測定装置


 熊谷組とIHI、IHI建機、光洋機械産業は11、12の両日、福島県内で地表面の放射線量を面的に把握できる自走式測定装置などのデモンストレーションを実施した。表土をはぎ取る前後で線量を測定したほか、新開発した自走式バキューム装置もお披露目された。大学や行政、関係企業などから見学者が訪れた。
 自走式測定装置は、光ファイバーによる計測器を搭載した建機が、時速0.5-1㎞程度でゆっくりと走行しながら測定する。従来の格子点測定に比べ50倍以上の効率で測定でき、その結果を色分けした分布図として可視化するのが特徴だ。線量が高いホットスポットも簡単に見つけることができる。

【展示会】明治から昭和までの希少設計図26点 土木学会のコレクション公開

土木学会は、「土木コレクション2013 HANDS+EYES」展を、東京都千代田区の東京駅行幸地下ギャラリー(二重橋前駅側)で30日まで開催している=写真。明治期から昭和初期までの土木エンジニアが描いた設計図をコレクションし、26点のパネルを展示。関東地方を中心に、今なお残る著名な土木構造物を実現した美しくも繊細な図面が、道行く人の注目を集めている。

【本】日事連が実際の苦情例から解説 『実例に学ぶ 建築士事務所のトラブル予防』

日本建築士事務所協会連合会(三栖邦博会長)は、建築士事務所協会構成員事務所が業務に潜むリスクを正しく認識し、建築トラブルを未然に防ぶためのツールとして「実例に学ぶ 建築士事務所のトラブル予防―信頼される建築士事務所を目指して―」をまとめた。建築士法第27条の5に基づいて各建築士事務所協会が実施している苦情解決業務の中で、予防の観点から特に参考になりそうな事例や、係争事例・判例、賠償責任保険の事故事例を整理、解説している。また、作成に合わせ、都道府県建築士事務所協会ごとに研修会を開く。

2013/09/12

【情報化施工】トプコンが福島に大型研修施設オープン

トプコンは9日、情報化施工の普及促進による東北地方の復興土木事業加速化に向け、実践的な研修を通じたノウハウ習得やスキル向上を支援する、「白河トレーニングセンタ」を福島県西郷村に開設した=写真。同社によると、国内の測量機器メーカーが約5200㎡のデモンストレーションエリアを備え、重機操作から最新システムの研修に対応できる大型施設を開設するのは初めて。

【BIM】意匠設計用ファミリを倍増 安井事務所が販売するテンプレート

安井事務所が提唱するBIMの必須要件
安井建築設計事務所は、2011年12月に発売した「意匠設計用BIMテンプレート」の附属ファミリ総数を約1600個に倍増させるなど更新し、大塚商会、GSAとの協力で17日から販売開始する。これまで入力された設計情報の継承が可能であるとともに利用者による編集がより効率的に行える、各ニーズにあった仕様に変更可能なファミリとして整備しているのが特徴だ。

【コンペ】「闇を魅せる明かり」最優秀に西毅徳さん JIA建築家のあかりコン

最優秀の「明暗境界線」
日本建築家協会(JIA)は7日、JIA建築家大会2013北海道のプログラムとして大光電機と札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」で第7回建築家のあかりコンペ2013の公開審査会を開いた。作品テーマは、闇を魅せる明かり。全63点の応募があり、一次審査を突破した7作品から西毅徳氏の『明暗境界線』が最優秀賞に選ばれた。

2013/09/11

【BIM】「土木系3次元パーツ」を提供する応用技術(大阪市)

オートデスクの製品を使って導入支援する
「素朴な悩み一つひとつに応えていきたい」とは、応用技術(大阪市)の古川芳孝防災・環境解析部営業グループ長。国土交通省が直轄事業でCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の試行に取り組む中、同社は建設コンサルタントや建設会社を対象にしたCIM導入支援プログラムの提供を本格的に始めた。

【本】大阪のかっこいいビル161棟が集合 『大阪ビル景』

グランフロント大阪やあべのハルカスなど大阪の「かっこいい」ビル161棟を集めた書籍『大阪ビル景』(発行・光村推古書院)が関西の書店で話題を集めている。写真の撮影とともに文を執筆したのは、自称“ビルマニア"の石原祥氏。「ビルは知るほどに深くハマっていきます」と書くとおり、愛車の折りたたみ自転車で街を疾走しながら、愛情たっぷりに撮ったビルの写真が美しい。
 大阪を5つのエリアに分け、ビル161棟を写真と概要で紹介するとともに、「グランフロント大阪ができるまで」「消えゆくビル」「徹底比較!あべのハルカス建築前と建築後」の3編のコラムで構成する。問い合わせは、同社・電話075-251-2888。
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