2013/08/27

【現場最前線】京成線押上~八広の上り 一晩400人で一気に高架化

東京都が京成電鉄、墨田区と進めている京成押上線(押上駅~八広駅間)連続立体交差事業で、24日未明から同早朝にかけて上り線の高架橋への切替工事が行われた。切替え個所は押上方の約170mと八広方の約80m。約400人が限られた時間の中でチームワークよく作業に当たり、試運転を経て平常どおり同4時56分発(八広駅)の始発電車から運行を開始した。


午前4:10に試運転列車が通過
上り線の切替工事は、上り線最終電車後の午前0時50分からスタート。既設レールを、大型のバールを手にした作業員がタイミングを合わせながら人力で約3m水平移動させ高架新線に接続した。架線の張り替えなどを経て午前4時10分には試運転を行い、万全の体制で始発電車の運行を迎えた。
高架化されたホームから1番列車が発車
  同事業の事業区間は約1.5㎞。高架化により8カ所の踏切を除去する。事業費は約310億円。2000年度に事業認可を受け、08年8月から4工 区に分けて工事を進めてきた。施工は押上方から順に、第1工区を清水建設・東急建設JV、京成曳舟駅の高架化を含む第2工区が鹿島・奥村組・京成建設 JV、第3工区が京成建設・錢高組JV、第4工区は戸田建設・安藤ハザマJVで担当している。
 今回の上り線高架化により、明治通りなど区間内に6カ所ある踏切の遮断時間が約4割減少することが見込まれ、交通渋滞の緩和が期待されている。今後、上り線の地上線撤去後に下り線の高架橋建設に順次着手、おおねむ3年後の全体完成を目指す。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年8月27日

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