2013/08/30

【復元】漫画の聖地「トキワ荘」 豊島区長「3,4年後に実現したい」

豊島区HPより
漫画文化の聖地「トキワ荘」を復元--。東京都豊島区の高野之夫区長は29日の定例会見で、同区南長崎3丁目にあり1982年に取り壊されたトキワ荘を当時のままの実物大で完全復元したい考えを明らかにした。「トキワ荘の跡地には今でも国内外から多くのファンが訪れている。日本を代表する大切な文化を育てていくのは行政の使命」との姿勢を示した上で、「3、4年後には実現したい」と意欲を示した。予算や建設地など課題はあるものの庁内での検討を加速させ、早期に具体化させる考えだ。

 トキワ荘は、昭和20-30年代に手塚治虫を始め、後に日本を代表する漫画家となった石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A氏らが集まって住んでいた木造アパート。規模は、木造2階建てで延べ床面積は165㎡。
 高野区長は、「アニメの原点に漫画がある」とし、トキワ荘が同区内にあったことを重視。地域文化資源を生かしたまちづくりを進める中で、「完全な形で復元させたい」考えで、部分的復元にはしたくないという。建設地については、跡地の近くで表通りに面した土地を想定している。区議会の中でも復元を求める声が上がっているという。
 同区は、「復元に向けた第一歩」(高野区長)として、南長崎2丁目の同跡地近隣にある昭和元(1926)年建設の木造2階建ての元米店を改修し、「トキワ荘通りお休み処」として関連グッズ販売、休憩スペース、トキワ荘関連展示などを整備する。9月から工事に入り、11月末のオープンを目指す。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)


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