2013/07/09

【現場の逸品】コンクリの中の鉄筋を3D表示 マルチアンテナ電磁波レーダ

迅速な復旧・復興とあわせて、2012年度補正予算と13年度予算の円滑な執行が求められている。その中で、技術者不足は深刻で、各社とも熟練技術者の有効活用を模索している。「マルチアンテナ電磁波レーダを用いた非破壊探査システム(X-Scan PS 1000)」は、技術者の技量に左右されずに現場で迅速にコンクリート内部の埋設物を探査できる。老朽インフラの維持管理もクローズアップされる中で、必要とされる技術となりそうだ。

◇ここがすごい

 コンクリート中に複層的に配置された埋設物を3Dで表示できる電波レーダ法の非破壊探査機で、コンクリート内の鉄筋や埋設管、空洞を複数のアンテナを使用して探査する。3D画像が表示されるため、判別のあいまいさが減る。従来技術の場合、1つのアンテナで断面図や波形を表示するため、熟練技術者でなければ、反射波形の判別ミスが起きる可能性があった。落橋防止装置工のコンクリート削孔前や事前埋設物の探査、既設コンクリート構造物の維持補修管理などの際に活用できる。
 適用条件は、最大探査深度300mm、最小埋設物間深さ40mm。測定精度5mm以下。SDカード形式でデータ保存する。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年7月9日

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