2013/07/17

【木造】地元木材を活用して新庁舎 秩父市が基本設計まとめる

埼玉県秩父市は、新本庁舎および市民会館の基本設計を公表した。規模はSRC造地下1階地上4階建て延べ9628㎡。市役所と市民会館を合築するメリットを最大限に引き出し、環境配慮、耐久性、維持管理・フレキシビリティーに配慮した施設づくりをコンセプトにした。設計は佐藤総合計画・丸岡設計JVが担当している。
 外観計画では、秩父産の木材を活用し、低層1、2階には木材を多用した内装と内部の活動を映し出すガラスファサードを活用する。3、4階には地元の歴史的建物のシルエットにつながる水平のひさしと日射に配慮した縦ルーバーを採用し、秩父ならではの環境ファサードを計画している。
 庁舎は、1階に窓口部門を集約し、2階にコンサートやギャラリーとして利用できる(仮称)ケヤキフォーラムなどの会議室ゾーンを配置。3階に災害対策本部となる市長室など執行部ゾーン、4階は議会ゾーンとする。
 ホールは、オーケストラ・オペラから伝統芸能などさまざまな演目に対応。舞台までの最大視距離を30mに抑え、地元木材を効果的に利用し、郷土の木材に包まれたホールとする。客席数は1階席に700席、バルコニーに300席を備える。
 今年度に実施設計を進め、2014、15年度の2カ年で工事を完成させる。
 建設地は秩父市熊木町521-1ほかの敷地約1.5ha。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年7月17日

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