2013/01/30

【新戦略】東京メトロがバイク! 災害時の状況確認にセロ250を配備

東京メトロ本社に配備されたセロ250
東京地下鉄は、首都直下地震などに備え、災害対策を強化する。災害発生時に鉄道施設や地上部の被害状況の確認などを機動的に行うため、本社にバイク4台を配備したほか、全駅に設置されている改札口ディスプレーを使って駅利用者が災害情報を収集できるようにする。同社広報部では、「調べた限り災害対応でこれまでにバイクを導入した鉄道事業者はいない」としている。

 配備したバイクは行政機関で導入実績のあるヤマハ「セロー250」(排気量250cc)。転倒時に運転者を守れるよう各種装備を追加しているほか、ナビゲーションシステムを全車に搭載し、機動力を高めている。
 バイクを使用すれば、同社から駅までの歩行ルートを事前に確認できるため、人的応援が可能になるほか、その後も継続的かつ機動的に多くの情報を収集し、対策本部に報告できる。このため、同社では自然災害だけでなく事故なども含め、「これまで以上に的確に状況を判断し、迅速に対応することが可能になる」と見ている。バイクに乗車する社員12人も既に登録している。
 災害情報の伝達システムは2月8日から運用を開始する。災害時には駅利用者の情報収集に活用してもらうため、他社に管理委託している駅を除く169駅全駅(357台)の改札口ディスプレーを使って、日本放送協会(NHK)の非常災害時緊急放送を映像、音声、字幕によって放映する。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年1月30日 4面


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