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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2012/05/31

田町に新たな「愛育病院」が起工 設計は日建

新病院の完成予想
 恩賜財団母子愛育会が計画している愛育病院新築整備工事の起工式が30日、東京都港区のJR田町駅東口北地区の建設地で行われた。建築主や工事関係者のほか、地元関係者などが出席し、無事故・無災害での竣工を祈念した。設計・監理は日建設計が担当。施工は建築を鹿島、電気設備をきんでん、機械設備を日比谷総合設備がそれぞれ担当し、2014年10月の完成を目指す。

ドア・窓の直営ショップが仙台にオープン YKKAP

 YKKAPは、東日本大震災復興応援プロジェクトの一環として、仙台市青葉区に同社直営の「MADOショップ仙台芭蕉の辻店」をオープンさせた=写真。8月までに岩手、福島両県にも直営店を開店させるほか、2012年度中に被災3県に建材流通店によるMADOショップ100店を出店し、被災地の窓を良くしながら復興を支援する。

国・自治体・民間で下水道に元気を! 広報プラットホーム設立へ

 下水道の機能・役割などを国民に正しく伝え、下水道関係者に資源と元気を与えることを目的に産官学による「下水道広報プラットホーム(GKP)」が発足する。下水道には都市インフラとしての機能に加え、水・エネルギー関連産業の創出、海外水ビジネスへの進出、環境教育への貢献などの可能性を秘めている。それを踏まえ、他産業や教育、マスコミなど多様なステークホルダーの関心に応える「共感」の広報を展開し、下水道のプレゼンス向上に取り組む。6月25日に事務局を務める日本下水道協会で設立総会を開く。

2012/05/30

神戸国際中・高河野記念ホールと苦楽園の家に決まる 大阪府建築士会の第4回建築人賞

神戸国際中学校・高等学校河野記念アルモニホール
 大阪府建築士会は、「第4回建築人賞」の受賞作品を発表した。会報誌『建築人』に掲載された建築作品の中から、『神戸国際中学校・高等学校河野記念アルモニホール』と『苦楽園の家』を建築人賞に、『児童養護施設三ヶ山学園』など4作品を奨励賞に選んだ。
 同賞は、建築技術の普及や建築文化の発展を目的に創設。今回は同誌2011年1月号から同年12月号までの作品紹介「Gallery」に掲載された33作品が対象で、1次審査を通過した9作品の中から6作品を選出した。審査は、石堂威氏(都市建築編集研究所代表)が担当した。
 表彰式は、30日に開く同会通常総会の席上で行う。

龍安寺、アルハンブラ違いと共通点を分析 スペイン、日本の建築家が交流

 スペインの建築非営利団体、フンダシオン・アルキテクトゥーラ・コンテンポラネア(現代建築財団)は、東京・市ヶ谷のセルバンテス東京で、「メイド・イン・スペイン」イベントの最終カンファレンスを開いた=写真。

けんちくのチカラ ハープ奏者吉野直子さんとウィーン楽友協会大ホール

 「数え切れない名演奏を越えてきた空気を感じます。空間に身を置くだけで、ここには本当に音楽の神様がいるのではないかと思えます」。ハープ奏者の吉野直子さんは、オーストリアの「ウィーン楽友協会(ヴィーナー・ムジークフェライン)」大ホールにそんな感慨を持つ。指揮者・小澤征爾さんらと6回ほどこの舞台に立った。築140年余を経たいまもクラシック音楽界の「聖地」といえる場所だ。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地で、19世紀には名作曲家ヨハネス・ブラームスも協会メンバーに名を連ねている。全世界にニューイヤーコンサートがTV中継されるホールとしても有名だ。大ホールはその荘厳な装飾から「黄金ホール」とも呼ばれる。ホールの構造は伝統的な「シューボックス型」で、演奏される音は豊かでかつクリアという絶妙のバランスを持つ。吉野さんにムジークフェラインの魅力などを聞いた。

2012/05/29

八角形のドーム内部など公開 JR東日本の東京駅丸の内駅舎復原

復原された八角形の天井ドーム
 東日本旅客鉄道(JR東日本)は27日、「東京駅丸の内駅舎保存・復原工事」の現場を公開した。施工は鹿島・清水建設・鉄建JVが担当。躯体、外観工事は終了し、現在は内装工事の最終段階にある。10月には首都・東京の表玄関に歴史と風格が感じられる丸の内地区の中心的存在が創建時の姿でグランドオープンする。

電気、空調、衛生設備が相互連携! 三機工業が「IEEE1888」使った接続を実証

IEEE1888の開発ボード (画像著作:Jo2lxq)
 三機工業は、国際標準のオープン通信規格「IEEE1888」通信機器・通信ソフトの相互接続を実証した。IEEE1888無線温度センサーを使って、これまで課題だった異なるベンダー間のソフトや表示装置と連携できるという。電力問題解決の糸口になるとみられるほか、IT(情報技術)を空調、衛生、電気設備などのビル設備と連携させ、快適性や利便性を追求しながら、省エネにつながる。オフィスを経営の視点から一つのファシリティーとしてとらえ、高付加価値を提案していくほか、「見える化」の標準として広く普及に努めていく。

ウインズ名古屋が改築 三輪神社で安全祈願祭

 名古屋友豊、日本中央競馬会による「ウインズ名古屋改築工事」の安全祈願祭が28日、名古屋市中区の三輪神社で行われた。発注者を始め、設計・監理を担当するJRAファシリティーズと安井建築設計事務所、施工の竹中工務店から関係者約20人が出席し、工事の無事を祈念した。

2012/05/28

シンガポール政府から優秀建設賞 五洋建設の商業・住宅施設

 五洋建設がシンガポールで施工した商業・住宅の複合開発施設が、シンガポール政府建設局(BCA)から「コンストラクション・エクセレンス・アワード2012」を受賞した。商業施設部門と住宅部門のダブル受賞で、単年度で複数部門を受賞した初めてのケースとなる。同社の品質管理能力が高い評価を受けた。

復興を題材にした「子ども新聞展」 参議院会館が開催中

掲示されている子ども新聞
 参議院議員会館の1階ロビーで、「復興から未来へ」と題した子どもたちの新聞展が開かれている。7月29、30の両日に開く「子ども国会」のプレ・イベントの一環。小学生が震災や復興に対する思いや活動を、学校新聞や学級新聞の形でそれぞれ作成したものを掲示している。

データセンターを3カ月で構築 富士電機がモジュール型DC

 富士電機は、工期が短く省エネルギーのモジュール型データセンター(DC)の販売を始めた。サーバー、UPS(無停電電源装置)、受変電設備などの周辺機器をブロック単位で収納し、組み合わせることで、ユーザーニーズに応じたデータセンターを構築でき、投資負担が小さくなる。2014年度までに累計売上高60億円を目指す。

2012/05/27

国交省BIM初試行のインパクト!「新宿労働総合庁舎」を徹底分析 -9-

中央合同庁舎第8号館
 国土交通省官房官庁営繕部は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の試行プロジェクトを通じ、維持管理領域へのデータ活用についても検証する。生産情報だけでは建物の管理情報としては不足しており、どのような属性情報を入れ込むべきかを、詳細に把握する必要があるからだ。
 吉野裕宏整備課施設評価室長は「竣工後にどのようなデータを渡すべきか、現時点でははっきりと判断できていないため、試行案件の取り組みだけではなく、民間プロジェクトの導入事例も含め、有効なデータ連携の枠組みを探りたい」と考えている。

2012/05/26

大阪士会の渡辺節賞を受賞 SPACESPACEの『Dアパートメント』

Dアパートメント(CASA小次郎)の外観(撮影:鳥村鋼一)
 『Dアパートメント(CASA小治郎)』で大阪府建築士会の渡辺節賞を受賞したSPACESPACEの香川貴範氏と岸上純子氏。香川氏は「関西では珍しく“居心地の良さ"などといったあいまいなポイントでなく、論を立てて建築を作ることを評価していただいた。大変うれしく思う」と話す。

2012/05/25

仕口と継手で明治建築をもういちど 熊本・山鹿市で「さくら湯」復元工事

唐破風屋根のトントン葺き
 江戸時代に起源を持つ熊本県山鹿市の「さくら湯」復元工事が進んでいる。設計監理は環・設計工房(福岡市)、施工は地元の野中建設・福山空間建設研究所・大栄建設・牧野組・井上組JVなどが担当している。仕口と継手による木造の伝統工法を採用し、手づくりの妙味あふれる中、10月末の完成に向け最盛期を迎えている。

町田市庁舎跡地の利用計画が宙に! 市民案と議会案が対立

現在の町田市庁舎
 東京都町田市の庁舎跡地利用計画が宙に浮いている。学識経験者や自治会・町内会の代表らで構成する検討委員会が作成した構想案に市議会から反対意見が付されたためだ。市民意見を反映させた構想案を白紙撤回することもできず、市民の代表である議員との間で板挟みの状態に陥っている。

高速道路最大の風力発電が徳光PAに登場 NEXCO中日本

 中日本高速道路会社は、高速道路関連社会貢献協議会の協力を得て、石川県白山市の北陸自動車道徳光パーキングエリア(PA)下り線に高速道路では最大となる風力発電設備10㌔ワット×1基を設置した。また、同PA上り線に2㌔ワット×3基、合計4基の風力発電設備を設置。5月30日から運用する。運用開始に伴い、同日午前10時から同PAで記念式典を開く。

2012/05/24

環境技術満載! あす竣工の清水建設の京橋新本社

「匠の技」を取り入れた新本社のメーンロビー
 清水建設は23日、東京・京橋に建設を進めている新本社ビルの内部を公開した。最先端の環境配慮技術と事業継続機能を複数盛り込み、同社が提唱する「ecoBCP」を自ら具現化している。京橋は同社にとって第2の創業地で、8月から約3000人が働き始める一方、顧客に技術をアピールするショールームにもなる。

家庭用鍋が太陽光パネル基礎に変身! 短工期・低コストを実現

家庭用鍋を基礎に使う!
 需要急増の太陽光発電パネルだが、屋上設置の基礎部材設置について、家庭のステンレス鍋を応用、漏水防止が完璧で短期間に低コストで行うことができる工法が考案され、ことし4月末に特許を取得した。考案したのは、NPO法人S・E・P(ソーラー・エネルギー・プロモーション)の理事長でサン建設(本社・東京都渋谷区、森口英晴社長)会長の森口武男氏。

速報! ハザマと安藤建設が合併 新社名は「安藤・間」

ハザマ本社
 ハザマと安藤建設は24日、来年4月1日付に合併すると発表した。ハザマを存続会社に、安藤建設株1株につきハザマ株0.53株を割り当てる。新会社の名称は「安藤・間」だという。社長には安藤建設の野村俊明社長が、会長にはハザマの小野俊雄社長が就任する。ハザマはもともとダムやトンネルなどの土木分野が強く、黒四ダムなどの施工実績も持つ。安藤建設はマンションなど建築分野を主力にしており、土木と建築という両社の強みを融合させるものと見られる。

2012/05/23

基準階は2000坪! 東芝が川崎ラゾーナC地区に10万㎡のオフィス

 東芝は、野村不動産とNREG東芝不動産(東京都港区)がJR川崎駅西口で開発を進めている延べ約10万㎡超のオフィスビル「(仮称)ラゾーナC地区開発計画」の全フロアを一括賃借し、スマートコミュニティー事業の体制強化を目的とした「スマートコミュニティセンター」を2013年10月に開設する。
 同センターをスマートコミュニティー事業のグローバル化を加速するための中核拠点に位置付け、川崎周辺の研究所、工場と連携強化を図る。

作品賞にドバイメトロなど5件 ことしの土木学会賞が決まる

作品部門を受賞した「ドバイメトロ高架橋」
 土木学会は22日、2011年度土木学会賞を発表した。最高の栄誉となる功績賞は、宇佐美勉名城大教授、角田與史雄開発工営社技術顧問、近藤徹国土総合研究機構顧問、玉井信行金沢学院大大学院特任教授の4人が選ばれた。また、田中賞作品部門には、ドバイのドバイメトロ高架橋などが選ばれた。

「ジャン・ヌーヴェルをアナリゼする」「藤本荘介氏をダウンロードする」 建築家の素顔をえぐり出す本

 「コンペは好きです。・・・ギャンブラーですよ(笑)風前の灯ですよ(笑)」(山本理顕氏)。「家具をデザインするのは、なんだか昔の粘土細工や工作のような、童心に戻れるところがあって僕は好きですね」(藤本荘介氏)。これらの本音が、本書の随所に現れる。
 『建築家をめざして』。この本は、阿部仁史、遠藤秀平、ジャン・ヌーヴェル、高橋てい一、手塚貴晴+手塚由比、トッド・ウィリアムズ+ビリー・ツィーン、西沢大良、藤本壮介、山本理顕――という著名建築家に、なぜ建築家をめざしたのか、どのような道を歩いた末にたどり着いたのか?などを赤裸々に取材した一冊。伊東豊雄氏も「偶然は必然。ふとした出来事との出会いから建築家になり、思いもよらぬ建築をつくることになる……」との一文を寄せている。
 少し以前の2008年の取材ながら、著名建築家の辿った道のりに触れることができる。発行が当社なので手前味噌になるが、おもしろい本であることは保証できる。

『建築家をめざして アーキテクト訪問記』 AmazonLink

2012/05/22

手に汗握る、紀伊半島大水害の復旧ドキュメント 日建連関西が臨時特別編集

 日本建設業連合会関西支部広報委員会(水野将委員長)は、広報誌『しびる』の臨時増刊号となる『紀伊半島大水害 復旧への挑戦』を発行した=写真。2011年9月に発生した台風12号による大水害の実態と、会員企業が担当した被災地での緊急対策工事の内容などを全18ページにわたって紹介している。ネット上で読むことができる。↓
http://www.nikkenren.com/about/shibiru/2012.html

最優秀に西口さんの「6つの家と私と都市」 JIA近畿の学生卒業設計コンクール

「6つの家と私と都市」
 日本建築家協会(JIA)近畿支部(小島孜支部長)は19日、大阪市中央区の近畿大学会館で2012年学生卒業設計コンクール二次審査(協賛・総合資格)を開いた。白熱した審査の末、最優秀賞に西口冬悟さん(神戸芸術工科大卒)の「6つの家と私と都市」を選出した。

5月26日に武蔵府中地域デザイン学校 府中建築文化フォーラムら

会場となる府中グリーンプラザ
 府中建築文化フォーラムを中核とする武蔵府中地域デザイン学校運営委員会は、26日に武蔵府中地域デザイン学校を開講する。さまざまな分野の学識者や市民専門家を講師に招き、都市づくりのプロセスや主体について議論する場とし“街育"の原動力につなげる。数年間の長期にわたる連続公開講座とする予定だ。

2012/05/21

ゼネコンの熊谷組が「熊谷グミ」を制作! UHA味覚糖とコラボ

 熊谷組は、UHA味覚糖(大阪市)の人気商品「シゲキックス」とコラボレーションし、菓子『熊谷グミ』を制作した。人気キャラクターのシゲモンが熊谷組のヘルメットを被り、つるはしを持ち、トンネル工事を行っている姿をパッケージにした。営業ツールとして約4万袋を用意し、顧客などに気軽に手渡している。

一般入札方式取りやめ、指名、随契に変更へ 大阪府市が地下鉄民営化へ向けて検討

 大阪府市統合本部の地下鉄民営化・成長戦略プロジェクトチーム(PT)は、民営化に当たり地下鉄の工事や設計で現在採用している一般競争入札を指名競争入札や随意契約に変更することを想定している。経験豊富な請負者を選定することで、品質の確保や監理期間の短縮などが見込めると判断。工種やエリアごとに分割発注しているものも一括発注できるか検討する。

Jリーグが考える「まちづくりとスタジアム」 学会創設も訴える

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は17日、東京都渋谷区の津田ホールでシンポジウム「サッカースタジアムの時代」を開いた。Jリーグ理事を務める傍士銑太日本経済研究所専務理事の講演を中心に、まちの活性化に貢献する地域と一体となったスタジアムの在り方を探った。傍士氏は、街なか、多機能複合型のスタジアム実現に向け、スタジアム学会の創設を呼び掛けた=写真。

2012/05/20

国交省BIM初試行のインパクト!「新宿労働総合庁舎」を徹底分析 -8-


安井事務所が自主的にBIMを取り入れた海上保安庁海洋情報部庁舎

 前橋地方合同庁舎の設計業務を担当する安井建築設計事務所は“フルスペック”のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に挑んでいる。設計チーフの村松弘治執行役員東京事務所副所長設計部長は「意匠、構造、設備の3次元モデルを連携させた統合設計にチャレンジする」と、その内容を明かす。

2012/05/19

国交省BIM初試行のインパクト!「新宿労働総合庁舎」を徹底分析 -7-


鳥瞰やアイレベルでボリュームを検証する

国土交通省中部地方整備局がBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の効果を垣間見たのは2009年度のことだ。「富士法務総合庁舎」の施工者が3次元モデルを使って仕上げ材を提案してきたのが最初だった。

2012/05/18

「BIMカフェ」が盛況! 本音で語る交流会についてシェルパの高松氏に聞く

高松氏
「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の話題は尽きない。これからも続けていきたい」とは、シェルパ(名古屋市)の高松稔一代表。同社東京オフィスで月1回開いている『OPEN BIM cafe』が2年目を迎えた。

公共建築賞に沖縄南部医療Cなど4件 公共建築協会

沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
公共建築協会の第13回公共建築賞に、九州・沖縄地区から優秀賞3作品、地域特別賞1作品が選定された。6月6日に福岡市博多区の福岡建設会館で表彰式が開かれる。

受注回復か? ゼネコン4社の決算が1兆円超え 本紙記者座談会

鉄筋、型枠などの工種は労務費が上昇している。
(写真と本文は関係ありません)
A ゼネコン各社の2012年3月期決算が出そろったけど、今回はどんな傾向かな。
B 受注は回復している。大手・準大手26社の単体では、土木が前期比27・6%増、建築が0・5%の微減だった。大手4社はそろって1兆円を超えている。
C 土木では東日本大震災に伴う復旧・復興関連も受注を押し上げた。ただ受注が回復したとはいえ楽観ムードにはない。復旧・復興関連は別として、通常の工事は依然として低水準のままだからだ。

2012/05/17

戦隊ヒーローアニメのような広報媒体が話題に 大阪建協が動画作成

 大阪建設業協会建築委員会(砂川裕幸委員長)は、一般市民向けに建設業を分かりやすく説明した動画「建設の星ゼネコンドー」を作成した=写真。動画共有サイト「ユーチューブ」で公開を始めた。ツイッターとも連動させながら幅広くアピールしていく。

山嵜一也の『書を読み海を渡れ』 21世紀型の建築教育

これは通常授業の“教壇”からの風景。誰もいない木曜午前8時のオフィス。
英国の始業前。日本の5時限目。
『武士道』 新渡戸稲造 著

 毎年4月から8月の土曜日は朝からキーボードに向かう。ウェブ上で英国と日本を結んだ設計授業の週末エスキスがある。日本の母校の授業をウェブ上で教えるようになって長い。この週末分は“課外授業"だが、これを受ける意欲ある学生は毎年面白いように伸びる。
 学部3年生たちはウェブ上で“施主"を抱え、住宅を設計する。この施主は授業の受講生OB・OGが匿名で演じる。実社会で揉まれ始めた元学生たちは日常業務の後、学生たちとの打ち合わせのためにウェブ上に戻って来てくれる。日付が変わるころ、現実社会でのクライアントのわがままの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのようにディスプレー越しに学生たちと対峙する。
 それ故、学生には異なる設計条件が生まれ、教える側も手間がかかる。僕が受けた20世紀の授業のように皆が同じ敷地と与条件で設計する教育とは違う。彼らは考えをテキスト、スケッチ、3次元モデルでどんどんアップロードし、僕も日常業務の合間にコメントやスケッチで返す。延々と続くキャッチボール。しかし、これを繰り返すことでしかアイデアは固まらない。デジタル世代は対面と同様、むしろそれ以上にディスプレーに向かうと饒舌(じょうぜつ)になる。
 授業で伝えたいのは建築の基本や理論だけでなく、プロになるための覚悟だと思っている。新渡戸稲造が日本人の生き様『武士道』を英語で直接世界へ伝えたように、僕は海外の建築現場から授業を通して学生たちに伝えたい。それはたとえウェブ上でも可能だ。この建築設計教育を確立し、先日退官された恩師は「教育とは教え育むと同時に教え育まれること」と言っていた。学生たちから投げ返されるボールから、その意味がわかるようになってきた。進化し続けるテクノロジーのお陰で9850㌔離れたキャッチボールが出来る。遠くにいるからこそ伝えられることもある。それがウェブ型非常勤講師としての僕の役割なのだと思う。
 2時間後、エスキス終了。キーボードを叩き続けた僕の手はキャッチボールを終えた時のように熱い。
(コラムからあふれた日常をツイッターでつぶやきます  www.twitter.com/yamazakikazuya)

『武士道 』(岩波文庫) AmazonLink

◆Design tutorial in the new century
 From April to August every year, I wake up early on Saturday morning because I have online architectural weekend tutorials between the U.K. and Japan. I have taught long as an online tutor. Although weekend tutorials are extras, the students who turn up weekend are incredibly improved every year.
  The third-year undergraduate students have their own "client" and design housings. By the way, the clients played anonymously are ex-students who studied on the same online system. After work, the formerstudents who became professionals come back and have meetings online with currents students midnight. In their meeting via displays, the young grads relieve their frustration from real clients.
  Therefore, there are many different types of design brief on each students and the tutor is required for a lot of time and effort. It is the totally different tutorial process from the one which I was a student in 20th century. The self-motivated students upload their ideas in texts, sketches and 3D CAD model many times. I reply comments and sketches at lunchtime. It is like an endless pitch and catch. However, the repetition is necessary to brush up their ideas. The digital natives are talkative on displays as well as or more than in thereal world.
  The things which I would like to tell in online tutorials are determination to be professional as well as architectural basic knowledge and theories. As Dr. Inazo Nitobe spread the Japanese soul in his book, "Bushido" in English directly to all over the world, I can tell students about the architectural world outside Japan through this online system. I believe that earnest reaches to them even online.
  The professor, who is my mentor andinvented this online tutorial, said, "The education is being taught and grown as well as teach and grow" I deeply understand now after many endless pitch and catch. Fortunately for us in the evolving digital technology, we can do pitch and catch at a distance of 9850km. I can tell students my experience because of far away from Japan. It is my role as an online design tutor.
  After two hours, the online tutorial completed. My weekend has started with warmed up hands because of online pitch and catch on the key board.


工事看板をスケボーに変身、商品化! 首都高速がリサイクルプロジェクト第2弾

 高速道路を建設・管理する首都高速道路会社が、スケートボードを商品化した。「サーキュレーション首都高」と題したリサイクルプロジェクトの一環で、第1弾のトートバッグに続く、第2弾商品だ。使用済みの木製の工事案内看板を加工して、スケボーに生まれ変わらせた。

2012/05/16

35億投資して箱根ロープウェイ駅舎を建替え、日帰り温泉も新設 小田急箱根グループ

大涌谷の開発イメージ
 小田急箱根グループは、日本有数の観光地・箱根の魅力を高めるため、総額約35億円の設備投資を決定した。箱根ロープウェイ大涌谷駅舎の建て替えや、日帰り温泉施設の新設などを計画している。

津波時にメールで避難場所を通知 今村東北大教授らがシステム開発

名取処理区で行われた社会実験
 津波工学研究の第一人者である今村文彦東北大教授らが開発した「緊急津波避難情報システム」の社会実験が14日、宮城県名取市内のがれき処理現場で始まった。気象庁が提供する緊急地震速報などを活用し、あらかじめ登録されたメール受信端末に適切な避難情報を配信する。受信者が避難場所に到着したことをメールで返信することで安否が確認できる。今後、南海地震・津波の発生が予想される高知県などでも社会実験を行う予定だ。

建築は“縁約"の仕事 JIAが本利雄間氏招いてトークイベント

 日本建築家協会(JIA)の建築家クラブ運営ワーキンググループは、東京都渋谷区の同クラブで建築家の本間利雄氏を招き、金曜の会トークイベントを開いた。本間氏は「設計は取引ではない。引き渡した後も関係は終わらない」と述べ、建築は契約ではなく、将来にわたってかかわり続ける“縁約"であるべきと訴えた。

2012/05/15

80年前のモダンな外観がよみがえる 東武鉄道が浅草駅ビルを改修

リニューアル後の浅草駅ビルイメージ
右上は頂部に設置される大時計
 東武鉄道がリニューアル工事を進めている浅草駅ビルの外観改修が18日に完了し、約80年前の創建当時のモダンな姿が現代によみがえる。日本を代表するアール・デコ建築の一つとうたわれた「ネオ・ルネサンス(近世復興)様式」の外観を再現。シンボルだった大時計も復元し、夜にはライトアップを施す。

横浜市が環境配慮型モデル住宅を建設 『MINA GARDEN 十日市場』

 横浜市は13日、「みんなのエコプロ」イベントを開いた。市内事業者、大学、横浜市住宅供給公社、横浜市の産学官連携で進め、今月末に完成する環境配慮型モデル住宅『MINA GARDEN 十日市場』を公開するとともに、同敷地内(緑区十日市場町839-1)でエコグッズの手づくり体験、エコハウス相談会などを実施した。同イベントには約250人の市民らが参加した=写真。

森ビルの設立者に惜別 森稔前会長のお別れの会が開かれる

 3月8日に死去した森稔前森ビル代表取締役会長の「お別れの会」が14日、東京・六本木のグランドハイアット東京でしめやかに営まれた。業界や政府関係者ら故人にゆかりのある約5,000人が祭壇に献花、最後の別れを惜しんだ=写真。

2012/05/14

福島・浪江の元気つなぐ新たな舟出 被災した蔵元のいま

新造の酒槽の前での鈴木大介専務(左)と荘司兄弟
 地鎮祭や起工式、竣工式など、建設業に関係する神事に日本酒は欠かせない。東日本大震災で被災した東北3県では、こうした建設業と関連の深い日本酒の蔵元も被害を受けた。福島県浪江町の鈴木酒造店もその一つだ。津波被害を乗り越え、銘酒『磐城壽』復活に取り組む姿を、日本で唯一の醸造科学科を有する東京農業大学の進藤斉准教授に、被災したある酒蔵について寄稿してもらった。

環境省が皇居・千鳥ヶ淵環境再生を本格化 周遊歩道再整備も

 日本有数の桜の名所などとして親しまれている皇居外苑濠の一つ、千鳥ヶ淵の環境再生へ向けた取り組みが本格化する。千鳥ヶ淵は、水質の悪化や周辺環境の変化などにより、本来の姿が損なわれつつある。中心的な課題の水質について、一定の改善が進むめどがついたことから、併せて水生動植物の生息場所や周回歩道などを再整備する計画だ。環境省は現在、検討を重ねている再生プランを2013年度に決定する方針。13年度には先行する形で、新浄化施設の運用による水質改善も始まる見通しだ。

新名神全線開通へ向け本腰 西日本高速関西が専属5事務所を開所

プレートを設置する芝村支社長(左)と真事務所長
 西日本高速道路関西支社は11日、新名神高速道路の全線開通に向け、専属して業務に当たる5事務所を開所した。4月に国土交通省から大津~神戸の全線で事業許可を受けたことに伴うもので、全線の建設に向けた具体的な検討を本格化させることになる。

2012/05/13

国交省BIM初試行のインパクト!「新宿労働総合庁舎」を徹底分析 -6-

国交省のBIMに関するリリース
国土交通省がBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と出会ったのは6年前。そのきっかけをつくったのは北陸地方整備局の小黒賢一営繕部長だった。「GSA(米国連邦調達庁)やノルウェーなどの取り組みには衝撃を受けた」と、2006年5月にフィンランドのヘルシンキで開かれた政府系官庁営繕組織「TWN」(ザ・ワークプレース・ネットワーク)の会合の様子が脳裏から離れない。

2012/05/12

国交省BIM初試行のインパクト!「新宿労働総合庁舎」を徹底分析 -5-

入居官署に効果を発揮したショットパース
新宿労働総合庁舎の設計プロセスをひも解くと、従来とは異なる部分がいくつか見えてくる。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入によって変化が生じたケースだけではない。導入するために変えざるを得なかった部分もあった。