2012/08/16

「国際ハブポート」京浜港! 日本初16mの大深度バースを建設中

本牧ふ頭(耐震化を進めているD突堤)
国際コンテナ戦略港湾に選定された京浜港の「東アジアの国際ハブポート」化に向けて、関東地方整備局京浜港湾事務所は、横浜港のふ頭再編やコンテナターミナルの機能強化を推進している。現在、基幹航路の維持・拡大を目指した「南本牧ふ頭」の整備、横浜港の中心的な役割を担う「本牧ふ頭」の強化、集荷環境の強化やコンテナ輸送の効率化を図る「横浜港臨港道路」の建設など、さまざまな事業が着々と進んでいる。

南本牧ふ頭(上部工事の作業風景)
南本牧ふ頭地区国際海上コンテナターミナルは、整備局と横浜市、横浜港埠頭公社が整備主体となって、コンテナ貨物の増大とコンテナ船の大型化に対応した国内最大級のターミナルを整備し、物流コストの低減などを図る。2001年には第一期地区のMC-1、2が完成し、供用を開始。現在は日本初となる16m以深の岸壁を備えるMC-3の建設などを進めており、岸壁(マイナス16m)(耐震)上部工事では、上部コンクリートの基礎となる頂部コンクリートが施工されている。MC-3は14年度早々の供用開始を予定している。


臨港道路(仮設桟橋)
◇臨港道路で混雑解消

 同ふ頭の整備により高速道路へのアクセスやふ頭間の移動が増加し、臨海部の交通混雑が想定されるため、整備局では、横浜港臨港道路I期として南本牧ふ頭~本牧地区延長約2㌔の道路整備にも取り組んでいる。今年度は、橋梁部の仮設桟橋・桟台の築造、橋梁下部工などの工事を進め、16年度の完了を見込む。
 臨港道路によって南本牧ふ頭と結ばれる本牧ふ頭は、長年横浜港の中心的な役割を担い、コンテナ取扱量は横浜港全体の約6割を占める。近年、整備局と横浜市はコンテナ貨物の取扱拠点として機能集約を図っており、現在、整備局によって大規模地震発生時の幹線貨物の輸送拠点としての物流機能を維持に向けたターミナルの耐震改良などが進んでいる。岸壁HD-4の耐震化や水深16m化は14年度の完成を目指しており、その後もふ頭内の機能集約などが計画されている。

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