2012/07/25

誰でも手軽に3Dプレゼンができる! メガソフトの「オフィスデザイナー」

ソフトのイメージ
「年齢や実務経験に関係なく誰もが手軽に使えるソフトを目指している」と強調するのはメガソフト(大阪市)の井町良明社長。実務者向けの3次元プレゼンテーションソフト『3Dオフィスデザイナー』を、3年ぶりにバージョンアップした。

 販売価格で10万円を切る3次元ソフトの提供をウリにしている同社がオフィスデザイナーシリーズを市場投入したのは1999年。パッケージ形態の大量生産で低価格化を実現したことにより、設計事務所や建設会社など幅広いユーザーの支持を得てきた。2001年にはより実務者を意識してPROシリーズに移行。05年にPRO2、09年にPRO3をリリースした。
 最新版PRO4では「大きくモデルチェンジしたわけではないが、操作のストレスを解消する点に力を入れてきた」と説明する。ユーザーの中には初期のPROシリーズを使っているケースも多い。あえて継続性を重んじることで新たなバージョンアップにも無理なく対応できるように配慮している。
 今回のバージョンアップの背景にあったのは「提案の多様化」だった。データベースとして図面を管理する要求は高まりつつあり、平面図をブラウザーで管理できる新機能「Flomage」(秋発売予定)の体験版も盛り込んだ。「これは当社のサーバーに平面図をアップロードし、自由に閲覧できる」仕掛けになる。
 ユーザーのプレゼン手法も多様化しており、スマートモバイルを使って提案するケースも急増している。11年9月には図面をインターネットから専用サーバーに蓄積し、モバイル端末から自由に閲覧できるクラウドサービス「3Dプレイス」をスタートさせ、場所や時間を選ばずに顧客とインターネット上で打ち合わせできる環境を整備。3次元テレビにも対応し、多彩なウォークスルー機能によってリアルタイムに図面の確認もできるようにした。
 PRO4では、新たな試みとして空調配管の作図機能を盛り込んだ。これによってダクト工事の説明に加え、従来では表現しにくかったブレース補強材への対応も可能になる。井町社長は「実は設備工事会社とともに、ビル管理業務にも、将来的にソフトを使ってもらいたい」と考えている。データベースやクラウドの新機能を活用すれば、複数の建物を管理するソフトとしても十分に機能する公算があるからだ。
 オフィス家具メーカーなどは商品を3Dデータ形式で提供する動きが拡大しており、レイアウト変更にはデスクや棚なども含めた作図も可能になる。「維持管理での活用は、わが社にとって新領域のアプローチとして大きな期待を寄せている」

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