2012/07/27

福島県が除染実証に12技術選定 8月から実地試験へ

福島県庁 photo by とっち
福島県は、2012年度第1回除染技術実証事業を公募した結果、応募があった98技術(91者)の中から12技術(12者)を選定した。8月から実地試験を開始する。試験結果は10月に公表する予定だ。
 原子力災害からの環境回復に向け、新たな除染技術開発と、市町村などによる効果・効率的な除染の促進を目的に、①汚染された構造物(建物・道路など)の除染技術②効率的に表土除去を行う技術③排水中の放射性物質の低減技術④その他--の4分野の技術を公募した。

 選定技術と申請者、概要は次のとおり。
 ▽アイワコーポ(郡山市)=循環回収型放射線除染機による一般家屋の除染▽エーアンドエーマテリアル(神奈川県)=シート状での汚染土壌引き剥がし技術▽エコボンド環境工学リサーチ(郡山市)=イーコン・ポリイオン工法▽活里(北海道)=ゼオライト含有高分子水溶液の塗膜乾燥剥離による除染。
 ▽シミズ・ビルライフケア(東京都)=汚染飛散ゼロ・低圧ナノミクロ蒸気洗浄工法▽庄建技術(南相馬市)=希釈した過酸化水素水による洗浄▽ターフサイクル(東京都)=人工芝フィールドにおける充填剤除去装置▽東急建設(東京都)=車載型水処理装置。
 ▽戸田建設(東京都)、三協興産(神奈川県)=ブラストによる路面(アスファルト)等の除染▽バイノス(千葉県)、東電環境エンジリアリング(東京都、以下同)、日立GEニュークリアー・エナジー、大林組=ナノバブル天然界面
活性剤洗浄液を用いた除染技術▽前田建設工業(東京都)=福島ブランド再生に向けた農業用水の広域的汚染バリアシステム▽三井住友建設(東京都)=放射線量平面分布計測システムを用いた情報化施工技術。

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