2012/04/02

中央環状線と7号小松川線をつなげる「小松川JCT」 首都高速が初弾工事を発注

 首都高速道路東京建設局は3月30日、WTO(世界貿易機関)対象となる「(改)小松川JCT河川部工事」の一般競争入札を公告した。このJCTは、これまで接続していなかった7号小松川線と、荒川と中川の間を走る中央環状線を、小松川付近で接続するものとなる。入札には難易度が高い土木工事に試行適用する「技術提案交渉方式」を採用。鋼橋と土木による異工種JVの参加も認める。

 新設する小松川JCTは、2013年度に全線開通する中央環状線のう回・分散機能を十分に発揮させるため、中央環状線の埼玉方面と高速7号小松川線の千葉方面を連結する。連結路延長は7号線から中央環状線方向が約700m、中央環状線から7号線方向が約280m。全体工事予算は約329億円を見込む。
 参加資格は、単体企業の場合が鋼橋工事1150点以上、土木工事1200点以上など。異工種JVは同様の点数条件を満たす鋼橋企業1-3社、土木企業1-2社で結成できる。
 施工実績として、鋼橋分野には最小曲線半径100m以下の連続鋼床版箱桁橋の製作・架設、土木分野には河川内での杭長30m以上の橋梁鋼管矢板基礎工などを求める。
 資格確認申請書と技術提案書は5月25日まで総務・経理グループで受け付ける。その後、技術交渉をした上で、入札参加者を選定。最終技術提案書を7月9日まで募り、8月1日に開札する。
 加算方式による総合評価入札では、技術評価点と価格評価点を各30点に設定。最終技術提案では、既設鋼製橋脚基部のアンカー増設に関する設計や施工、実験の実績、耐久性の向上策などを評価する。
 今回発注する工事の概要は上部工、橋脚工、付属物工、鋼管矢板基礎工、場所打ち杭工、フーチング工などの実施設計、製作・架設、施工。工期は20年3月10日まで。工事場所は東京都江戸川区西小松川町、松島1丁目地先。


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