2011/11/28

伝統の技をアピール/日左連関東が伝統工法研修会

 左官の技を広めよう--。日本左官業組合連合会関東ブロック会(長谷川哲義会長)は、埼玉県鴻巣市の埼玉県左官業協会で「伝統工法及び現代工法継承研修会」を開き、約110人の参加者が熱心に受講した。冒頭、長谷川会長は「今回の研修内容を地元に持ち帰り、仲間や設計者などに報告してほしい」とあいさつした。
 研修会では同協会の篠崎幸男、野本藤男の両氏が講師となり、それぞれ「地元の伝統工法・埋もれてしまった工法等」「地元建築の設計要因(設計アプローチの手法)」をテーマに講演。篠崎氏は土物壁、洗い出し、磨き出しなどを説明した上で、「丈夫な壁をつくるには左官の方から良いものを提案することも大事。左官の良さをアピールしてほしい」と参加者に求めた。野本氏は東日本大震災などの教訓を踏まえ、住まいづくりのポイントを説明した。
 この後、エバーウォールジェーピートレーディングのスタンレー・D・ジョンソン代表による「メーカー工法説明」、日本左官業組合連合会の鈴木光理事による「左官に関わる法的要因」と題した講演も行われた。
 実技研修では、埼玉県左官業協会の担当者が若い世代の参加者に「真壁」「なまこ壁」「洗い出し」などの伝統工法を伝授した=写真。受講者に修了証書が授与された。

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