2011/09/08

清水建設の「彩色図集」が登録有形文化財に登録

唐津銀行
 清水建設が100年ほど前に手掛けた建築作品をモチーフにした『彩色設計図集』が、国の登録有形文化財に登録された。美術工芸品の歴史資料部門で建築図面類が登録されたのは初めて。学術的な価値に加え、水彩絵具による緻密な色彩を一般にも見てもらおうと、同社は書籍出版など積極的に一般公開する方針だ。
 彩色図集には、清水組時代の1905年から23年にかけて手掛けた建築物323件が収録され、各作品の平面図や立面図に加え、室内装飾や家具など彩色図は計632点に達する。図画はB4サイズほどのワットマン紙に烏口などで墨入れした後、水彩絵具で色付けしている。
 同社は「そもそも彩色図集は使用目的の記録が残っていないため、何のために描かれたかが不明。ただ、外観図と平面図をセットで紹介しているケースなどビジュアルを意識した見せ方をしている点で顧客へのプレゼン資料だったのではないか」(松波秀子技術研究所上席研究員)と推測している。
 【より詳しい記事は9月9日付建設通信新聞で!】






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