2011/08/24

家田仁東大教授が大学の博士課程について論じる/土木学会の論説に投稿

家田教授
 家田仁東大教授が、土木学会の8月号論説で、日本の博士課程の位置づけが低いと論じている。教授は、「諸外国に比較してわが国の技術系実務界における「博士」は量的にも位置づけ上も決して重いものとはなっていない。しかし、今後の国際競争力の強化を考えると、状況を大幅に改善することが必要である。多くの技術分野の中でも土木分野では特に改善の余地が大きい。そのためには終身雇用時代の企業体質からの脱皮を図るとともに、大学においても博士課程教育のスコープの拡大が不可欠である。また、大学と産業界が協力して新時代の博士課程教育プログラムの開発を行うことも重要である」と述べている。
 家田教授は、リニア中央新幹線計画を審議する国土交通省交通政策審議会の中央新幹線小委員会の委員長も務めている。
 また今月の論説には、大林組副社長で土木本部長の金井誠氏も「今後は許されぬ『未曾有・想定外』という言い訳―土木技術者の反省と決意―」という寄稿をしている。
 一土木技術者として、反省と決意をつづっている。寄稿の中では、今回の震災直後に緊急・救援車両が現地入りできたのは、国が東北地方整備局へ権限を委譲したことでスピード感のある救援ルートを確保できたことを例に、政治と行政が最大限機能するとここまでできると断言する。
 両氏ともテーマは違いながら、非常に含蓄のある意見を書かれており、久しぶりに骨のある論説を目にした。

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