2011/06/30

「大キリン」を提供した中国・三一重工ってどんな会社?-2-

 三一重工は、油圧ショベルやクレーン、杭打ち機、生コン車など多様な建設機械を生産している。得意とする生コンポンプ圧送車は、中国国内シェアが57%。中国で建てられる高層ビルの80%が同社の機械で、建設中の上海中心大厦(完成高さ632m)にも同社のポンプ車が18台稼働している。
 また油圧ショベルの国内シェアは13%で2位。09年の6位から一気にジャンプアップした。トップはコマツ。
 同社では「1位のコマツとの差は2000台くらい。ことしはコマツを超えて、国内最大の油圧ショベルメーカーになる」と鼻息が荒い。
 2010年の生産台数は1万2000台だったが、11年は3万台までアップさせる計画だ。「08年は3000台、09年は6000台だったので、倍々ペースで増やしているところだ。03年に事業を始め、3年間の開発期間を経て生産を開始した。発展のスピードは業界に驚きを与えた」と梁副総裁は胸を張る。売上高も09年30億元、10年60億元と順調に伸び、11年は180億元(2200億円)まで一気に増える見込みだ。

中国経済の成長とともに、販売台数が大きく伸びた
 中国製品といえば、価格の安さがクローズアップされがちだ。「価格設定の原則は、日本製より安く、韓国製より高いということにしている」と梁副総裁は説明する。日本製との価格差は1割程度という。
「大キリン」を提供した・・・-3-へ

0 コメント :

コメントを投稿